飲食店のGoogleマップから予約が入らないときの点検手順|メニュー・席・予約確定を20項目で確認

夕方の飲食店で、スタッフが空いたテーブルを整え、机の上に無地のメニューとスマートフォンが置かれた生成イメージ
生成画像によるイメージです。予約を受ける前の席と入口を点検する考え方を表したもので、生成AI(GPT)で作成しました。実在の店舗・スタッフ・お客さま、Googleや予約サービスの画面を撮影したものではありません。

この記事の結論

飲食店のGoogleマップから予約が入らないときは、検索の順位や口コミより先に、マップから席の確定までのどこで止まっているかを確かめます。「予約が入らない」を、見られていない・押されていない・店に届いていない・確定していない・来店していないの5つの段階に分け、予約のボタン・電話・メニュー・公式サイトの4つの入口を自分のスマホでたどって、人数・席の種類・コース・営業時間・ラストオーダーの食い違いを掲載先ごとに記録します。店の台帳では受信・確定・来店・取消・来店なしを分け、外部の集計とは混ぜずに並べます。直す順番は行き止まり、店に届かない、確定までの止まり、条件の食い違い、分かりやすさの順で、7日後に道筋が直ったままかを、28日後に止まっている段階が変わったかを確かめます。

この記事で確認できること

  • 席の予約で埋める店・予約を取らない店・テイクアウト併営・コース中心・貸切・当日中心の店で、点検の重点がどう変わるか
  • 予約のボタン・電話・メニュー・公式サイトの4つの入口をたどり、席・時間・人数・コースの食い違いと二重の予約を記録する方法
  • 店の台帳の受信・確定・来店・取消・来店なしの分け方、外部の集計との並べ方、7日後と28日後の判断、登録不要の20項目の点検票

結論:「マップで見られた」と「席が確定した」を分けて、止まった段階から直す

Googleマップの店舗情報やメニューは見られているようなのに、予約の台帳に名前が増えない。飲食店でそう感じたときは、検索の順位や口コミの数より先に、マップから席の確定までの道筋のどこで止まっているかを確かめることを提案します。

飲食店では、席と時間に加え、人数・席の種類・コースの有無などを店ごとに確かめます。利用時間の上限やラストオーダーの時刻、電話と外部の予約サービスと紙の台帳の関係、テイクアウトの注文の受け方も、店によって違います。この記事では、こうした条件のずれが止まる理由になっていないか確かめます。

そこでこの記事では、「予約が入らない」を、見られていない、押されていない、店に届いていない、届いたが確定していない、確定したが来店していない、の5つの段階に分けて点検します。直す順番は、行き止まり、店に届かない、確定までの止まり、条件の食い違い、分かりやすさ、の順です。外部の集計の数字と、店の台帳に残る受信・確定・来店・取消の記録は別のものとして並べ、7日後に道筋が直ったままかを、28日後に止まっている段階が変わったかを確かめます。順位や売上が上がることを約束する手順ではありません。

Googleマップの店舗情報から、予約のボタン、電話、公式サイト、メニューの4つの入口が出て、店の受信、予約の確定、来店へ進む流れ図。各段階の下に「見られていない」「押されていない」「店に届かない」「確定しない」「来店しない」という止まり方を注記し、テイクアウトの注文は席の予約と別の流れとして右側に分けている。記入内容は説明用の仮の例
図:Googleマップの入口から来店までの5つの段階と、止まり方(Akatsuki編集部作成)図を拡大して見る

この記事の前提

5つの段階の分け方、店の型ごとの点検の重点、記録の欄、優先順位、担当の分け方、7日後と28日後の判断、20項目の点検票は、Akatsuki編集部の実務提案です。特定の飲食店で効果を測った結果ではなく、予約や来店、売上の増加、検索順位を約束するものではありません。記事中の店の例、修正前後の文例、記録の記入例、件数や日付は、すべて説明のために作った架空の例です。実在の店舗の記録や改善の成果ではありません。飲食店の予約率や業界の平均的な数字、検索需要の数字も扱いません。

予約の取消料の決め方や請求の可否、食物アレルギーへの対応の可否、衛生や表示の規則は、この記事では判断しません。メニューや予約ページにこうした情報を載せる場合の内容は、店の責任で決め、必要に応じて専門家や行政の窓口に確認してください。この記事が扱うのは、店がすでに決めている条件が、マップから予約の確定までの道筋で同じように伝わっているかを確かめる部分です。

【公式情報】Googleは、地域の検索結果は主に関連性・距離・知名度の組み合わせで決まると説明し、営業時間などの情報を正確に保つことを勧めています(出典5)。また、順位を上げるための依頼や金銭の受け取りには応じていないとしています(出典5)。予約の道筋を直すことは、順位を上げる方法としてではなく、店舗情報を見た人が予約を終えられる状態を保つための点検として扱います。

この記事の画像と作り方について

冒頭の写真風の画像は、生成AIで作成したイメージです。実在の店舗、スタッフ、お客さま、予約画面ではありません。本文中の図版3点は、編集部が文字と図形で作成した説明図で、図と同じ内容を本文にも書いています。図や表の中の件数・時刻・記入内容は、説明のための仮の例です。

この記事で扱う範囲と、ほかの記事との分担

この記事が扱うのは、Googleマップの店舗情報から、予約のボタン・電話・公式サイト・メニューの4つの入口を通って、店が予約を受け、確定し、お客さまが来店するまでの道筋です。飲食店ならではの席・時間・人数・コースの条件と、店の側の記録の分け方に絞ります。

店舗集客の全体の進め方は、ガイドのはじめての店舗集客:現状把握から改善までで扱っています。公式サイト全体で問い合わせが来ない原因の切り分けは、ホームページから問い合わせが来ないとき、最初に切り分ける5つの原因にまとめています。この記事では、公式サイトについては予約の入口として通る部分だけを見ます。

扱わないことも先に書いておきます。

  • 口コミを増やす方法、口コミへの返信の書き方
  • マップの順位を上げる施策、写真や投稿の頻度
  • 予約サービスの料金や機能の比較、乗り換えの判断
  • 取消料の設計、アレルギーへの対応可否、料理の安全や健康に関わる判断
  • 広告の運用

これらが大切でないという意味ではありません。予約の道筋に行き止まりや食い違いが残ったまま口コミや広告を増やすと、見る人が増えても予約で止まる人が増えるだけになりかねないため、道筋の点検を先に置いています。

店の型によって、「予約が入った」の意味が変わる

点検を始める前に、自分の店がどの型に近いかを決めておきます。同じ「予約が入らない」でも、席を予約で埋める店と、予約を取らずに来店を待つ店とでは、見るべき場所がまったく違うためです。次の表は、編集部が整理した型と、それぞれで点検の重点になる場所です。一つの店が複数の型にまたがることもあります。

飲食店の型と、点検の重点(編集部の整理)
店の型「予約が入った」と数えるもの点検の重点
席の予約で埋める店(居酒屋・ビストロなど)席と時間を店が確保し、相手に確定を伝えたもの予約のボタンの行き先、人数・席種の選択肢、電話と外部サービスの席の取り合い
予約を取らない店(カフェ・麺類など)数えない。予約のボタンが出ていないことを確かめる自動で表示される予約のボタン、混雑時の案内、並び方の説明
テイクアウトを併営する店席の予約と、持ち帰りの注文を別々に数える予約と注文のリンクの区別、電話の受付メモの欄、受け取り時刻と席の時間の混同
コース中心・予約制の店コースと人数と時刻が決まり、確定を伝えたものコースの選択肢と表示価格の一致、前日までの締切、リクエスト式の確定までの時間
貸切・宴会を受ける店下見や見積もりの相談と、日程が確定したものを分けて数える相談の窓口、人数の幅、確定までの連絡の担当
当日・直前の来店が多い店当日の予約と、予約なしの来店を分けて数える当日の受付の締切、電話に出られる時間帯、満席時の案内

予約を取らない店にとっては、「予約が入らない」こと自体は問題ではありません。問題になるのは、店が予約を受けていないのに予約のボタンが表示され、押した人が席を取れたと思って来店する場合です。この型の店の点検は、予約を増やすためではなく、誤解の入口をなくすために行います。

予約の受け方でも、止まる場所が変わる

店の型とは別に、予約をどう受けているかでも点検する場所が変わります。

予約の受け方と、止まりやすい場所(編集部の整理)
受け方確定の仕組み止まりやすい場所
電話だけ通話の中で店が席を確かめて確定する営業中で出られない、営業時間外、留守番電話の案内がない
外部の予約サービス(その場で確定)空いている枠を選ぶと、その場で確定する店の実際の席と枠の設定のずれ、ほかの経路との二重の予約
外部の予約サービス(リクエスト式)申し込みを受けた後、店が確かめて確定を返す確定の返事までの時間、返事を待つ間の取りこぼし
公式サイトの予約フォーム送信を受けた後、店が確かめて返事をする送信の失敗、店に届かない、届いても見落とす

リクエスト式とその場で確定する方式が混在している店では、お客さまから見ると「予約した」と思った時点が違います。店の台帳で「受信」と「確定」を分けて記録するのは、このずれを店の側で見えるようにするためです。

「予約が入らない」を5つの段階に分ける

マップから来店までを、次の5つの段階に分けます。点検の目的は、いまどの段階で止まっているかを決めることです。

  1. 見られていない:店名や料理の種類で探した人に、店舗情報がそもそも見られていない
  2. 押されていない:店舗情報は見られているが、予約のボタン・電話・公式サイト・メニューが押されていない
  3. 店に届いていない:押された後、予約のページで止まった、電話に出られなかった、フォームの送信が店に届かなかった
  4. 確定していない:店に届いたが、返事が遅れた、条件が合わなかった、席が埋まっていた
  5. 来店していない:確定したが、取消になった、連絡なく来店されなかった

1と2は、外部の集計である程度見当が付きます。3から5は、店の側の記録がなければ分かりません。3から5の記録がないまま1と2の数字だけを見ていると、止まっている場所を取り違えるおそれがあります。数字が増えても予約が増えないなら、止まっているのは3から5のどこかかもしれません。

この記事では、1の「見られていない」は扱いの外に置きます。順位や表示の改善は別の施策で、ここでは2から5の段階を、店が自分で確かめられる範囲で点検します。

点検の準備:入口・受け手・席の台帳を一覧にする

最初に、予約が入ってくる入口と、それを受ける人、記録する場所を一覧にします。営業中に予約を受ける人と、営業後に台帳を整理する人が違う店では、ここが曖昧だと、どの段階で止まったかを後から追えません。

予約の入口と受け手の一覧(架空の記入例)
入口受け手記録する場所確定を伝える人
マップの予約のボタン(外部の予約サービスA)予約サービスの通知を見たホール担当予約サービスの管理画面その場で自動確定
マップの電話のボタン電話に出た人紙の予約台帳電話に出た人がその場で
公式サイトの予約フォーム店のメールを見た店長メールと紙の予約台帳店長が電話かメールで
別のグルメサイト(外部の予約サービスB)通知を見たホール担当予約サービスBの管理画面と紙の台帳リクエスト式のため店長が

この一覧を作ると、紙の台帳と2つの予約サービスの管理画面に、同じ席が別々に記録されていることが見えてきます。この例の店では、席の正本がどれなのかを決めていないことが、後で触れる二重の予約の原因になり得ます。

記入例の店は架空です。自分の店で作るときは、使っていない入口も「使っていない」と書いておきます。後で、使っていないはずの予約のボタンがマップに出ていたときに、気づきやすくなります。

点検の進め方:自分のスマホで、お客さまと同じ順にたどる

点検は、管理画面ではなく、自分のスマホでGoogleマップを開き、お客さまと同じ順にたどります。管理画面で設定が正しく見えても、お客さまの画面では別のリンクが上に出ていることがあるためです。

進め方は次のとおりです。

  1. 営業時間外や仕込みの前など、電話や来店に追われない時間を選ぶ
  2. スマホのGoogleマップで店名を検索し、店舗情報を開く
  3. 表示されている予約・電話・ウェブサイト・メニューのボタンを、上から順にすべて押す
  4. 押した先の画面を保存し、着いたページの名前、選べる人数・日時・席・コース、表示された金額を書き留める
  5. 予約のページは、送信の直前の画面まで進めて止める(実際に送信しない)
  6. 保存した画面に、確かめた日付と時刻を書き添える

自分のスマホでは、過去にその店を管理した履歴が表示に影響することも考えられます。可能なら、店の管理に使っていないスマホでも同じ手順をたどり、見えるボタンの違いを比べます。

予約のページは、送信の直前で止めます。試しに送信すると、店の台帳に架空の予約が入り、席が一つ埋まった状態になります。送信まで確かめる必要がある場合は、店の担当者と予約サービスの提供元にテストの方法を事前に確認し、通常の枠や通知、取消の条件への影響を把握したうえで、許可されたテストだけを行います。行ったテストは台帳に「点検のための送信」と書き残します。送信しなくても確かめられる範囲は、送信しません。

入口1:予約のボタンから、外部の予約サービスや自社の予約ページへ

マップの予約のボタンは、確かめる場所が多い入口です。設定した覚えのない予約サービスが表示されていないか、優先して出したいページとは別のページが上に出ていないか、コースしか選べないページに着かないかを確かめます。

【公式情報】Googleのヘルプによると、予約や席の確保、料理の注文のリンクは、種類ごとに最大10個まで追加でき、複数ある場合は上に表示する優先リンクを決められます(出典1)。また、提携する予約サービスのリンクが、店が追加しなくても自動で表示されることがあり、削除を依頼された提供元は5日以内に削除する必要があるとされています(出典1)。

このため、点検ではまず、マップに表示される予約のボタンを全部書き出し、それぞれが店の使っている予約ページかどうかを確かめます。使っていないサービスのボタンが出ていたら、削除の依頼を検討します。使っているサービスが複数あるなら、どれを優先リンクにするかを決めます。

予約のページで確かめること

予約のページに着いたら、次の点を書き留めます。

  • 選べる人数の範囲(1名で予約できるか、上限は何名か)
  • 選べる席の種類(カウンター・テーブル・個室など)と、店の実際の席
  • 席だけの予約ができるか、コースの選択が必須か
  • 予約できる日の範囲(何日先まで、当日は何時まで)
  • 表示される営業時間、ラストオーダー、最終の予約時刻
  • 利用時間の上限(時間制)の表示
  • 満席のときに、別の日時や電話への案内があるか

ここで確かめたいのは、店が受けたい予約と、ページで選べる予約が合っているかです。合っていない例として、店は2名の席だけの予約を受けたいのに、予約のページではコースを選ばないと先へ進めない。店は当日の予約も受けたいのに、ページでは前日までしか選べない。こうしたずれがあると、その条件で予約したい人の申し込みは店に届きません。

予約サービスの機能や費用の条件を確かめる

【公式情報】Googleの予約の機能は提携する予約サービスを通じて使うもので、提供元から料金が請求される場合があると案内されています(出典2)。店が独自の予約ページのリンクを追加することもできます(出典2)。

予約の機能が使えるか、費用がかかるか、Googleの画面と予約サービスの空き枠がどう連携するかは、予約サービスと契約の内容によって違います。点検の段階では、使っているサービスの管理画面と契約の内容を確かめ、分からない点は提供元に問い合わせて、回答を日付とともに記録しておきます。この記事では、特定の予約サービスを勧めることも、費用の目安を示すこともしません。

入口2:電話のボタンから、店の電話へ

ピークの時間帯に電話に出られないことがある店では、その時間の電話がどうなっているかを確かめます。マップの電話のボタンが押されても、それが予約になったかどうかは、店の記録がなければ分かりません。

点検では、次の点を確かめます。

  • マップに表示される電話番号が、予約を受ける電話につながるか(本部や別の店舗につながらないか)
  • ランチとディナーのピークに電話に出られる人がいるか、出られない時間帯を決めているか
  • 営業時間外や出られないときに、留守番電話の案内があるか、案内の内容が現在の営業時間と合っているか
  • 折り返しの電話を、誰がいつかけるかが決まっているか
  • 電話で受けた予約を、外部の予約サービスの枠にも反映する手順があるか

マップの説明文や公式サイトに、電話に出やすい時間帯を書いておく方法もあります。次の文例は架空の店のものです。

電話の案内の文例:修正前と修正後(架空の例)
修正前修正後
ご予約はお電話で。ご予約はお電話で承ります。電話に出やすい時間は15時〜17時です。12時〜13時半と18時〜20時は出られないことがあり、その場合は営業後に折り返します。
当日の予約もどうぞ。当日のご予約は17時までにお電話ください。席の空きは電話でお伝えします。

修正後の文例の時刻は架空です。自分の店で書く場合は、実際に出られる時間帯と、折り返しを本当に行える体制があるかを先に確かめます。書いた約束が守れないと、案内がないより悪い結果になりかねません。

入口3:メニューから、予約の判断へ

飲食店の店舗情報では、メニューも入口の一つとして点検します。メニューの価格やコースと、予約のページの情報が食い違っていないかを確かめます。

【公式情報】Googleのヘルプでは、メニューの一覧を表示する機能は飲食のビジネスで使えるとされ、変更がマップや検索に反映されるまで24〜48時間程度かかることがあると案内されています(出典4)。お客さまが追加したメニューの写真が古い場合は、削除を依頼できるとされています(出典4)。

点検では、マップのメニューの欄に表示される内容を全部開き、次の点を確かめます。

  • 表示されている価格が、店の現在の価格と一致しているか
  • ランチとディナー、店内と持ち帰りで価格が違う場合に、どちらの価格かが分かるか
  • 予約のページで選べるコースと、メニューの欄のコースの名前・価格・品数が一致しているか
  • お客さまが投稿したメニューの写真に、古い価格や終了した料理が写っていないか
  • 季節の料理や数量限定の料理が、終了後も表示されたままになっていないか

食い違いが見つかったら、店の正本となるメニューを一つ決め、そこから各掲載先へ反映します。直した日と、反映を確かめた日は別々に記録します。

アレルギーの表示や料理の安全に関わる情報は、この記事の点検の対象にしません。メニューにこうした情報を載せている場合は、掲載先ごとに内容が同じかどうかだけを確かめ、内容そのものの判断は店の責任者が行います。

入口4:公式サイトから、予約のページや予約フォームへ

マップのウェブサイトのボタンから公式サイトへ進んだ人は、そこからもう一度、予約の入口を探すことになります。トップページに着いた後、予約の入口がすぐ見つかるかを確かめます。

点検では、マップのウェブサイトのボタンを押して着いたページから、予約を始めるまでに何回押す必要があるかを数えます。スマホの画面で、予約の入口が最初の画面に見えているかも確かめます。公式サイトの予約の入口が、マップの予約のボタンと別の予約サービスにつながっている場合は、どちらを正本にするかを決めます。

公式サイトに予約フォームを置いている場合は、フォームの点検も必要です。送信の後に「送信しました」と画面に出ることと、店にそのメールが届くことと、それが予約として扱える内容であることは、別々に確かめます。フォームの入力項目やエラー、送信から受付までの点検の手順は、問い合わせフォームを改善する手順で扱っています。

公式サイトの予約の入口やページの構成そのものを作り直したい場合は、Akatsukiのホームページ制作の案内を、記事の途中と末尾の「あわせて見る」に置いています。点検で入口の場所と食い違いを書き出してから見ると、何を頼むかを決めやすくなります。

テイクアウトの注文と、席の予約を混ぜない

テイクアウトを併営する店では、席の予約と持ち帰りの注文が、同じ電話や同じボタンに入ってくることがあります。お客さまにとっては「予約」でも、店にとっては席の予約と、受け取りの時刻を決めた注文は別の仕事です。

【公式情報】Googleのヘルプでも、予約と料理の注文のリンクは種類を分けて扱われています(出典1)。

点検では、マップの予約のボタンと注文のボタンが、それぞれ意図したページにつながっているかを確かめます。注文を受けていない時間帯や、受け取りの締切がある場合は、その案内が注文のページにあるかも見ます。

電話の受付メモも分けます。席の予約と持ち帰りの注文を同じ欄に書いていると、後で数えたときに予約の件数が実際より多く見えたり、少なく見えたりします。受付メモに「席」「持ち帰り」の印を付けるだけでも、記録はかなり読みやすくなると編集部は考えます。

持ち帰りの受け取りの時刻と、席の予約の時刻が重なる時間帯に手が足りない店では、予約のページで選べる時刻を、持ち帰りの受け取りの多い時間帯から外すかどうかは店の判断ですが、外す場合は、マップの説明文と予約のページの両方で理由が分かるようにしておきます。

席・時間・人数の食い違いを、掲載先ごとに記録する

入口をたどった結果は、項目ごとに掲載先を横に並べて記録します。店の情報が、マップ、予約サービス、公式サイト、グルメサイト、店頭の貼り紙など複数の場所に載っている場合は、どれか一つを直しても、ほかが古いままになっていないかを確かめます。

席・時間・人数の食い違いの記録(架空の記入例)
項目マップの店舗情報予約サービス公式サイト店の実際
ディナーの営業時間17時〜23時17時〜23時17時〜22時17時〜22時30分
ラストオーダー表示なし22時21時30分21時30分
最終の予約時刻表示なし21時表示なし20時30分
予約できる人数表示なし2〜6名1〜8名1〜8名(7名以上は電話)
席の種類表示なしテーブルのみカウンター・テーブル・個室カウンター・テーブル・個室
利用時間の上限表示なし2時間制表示なし金曜と土曜だけ2時間制

この例では、営業時間が3つの掲載先でそれぞれ違い、店の実際とも合っていません。予約サービスではテーブル席しか選べないため、1名のお客さまや個室を希望するお客さまは、予約のページでは予約できず、電話をかけるか、あきらめることになります。記入例の時刻と人数は架空です。

記録では、どれが正しいかを判断する前に、まず見たままを書きます。そのうえで、店の実際の欄を正本とし、ほかの掲載先を正本に合わせる順番を決めます。年末年始や祝日の特別な営業時間、臨時の休業も、同じ表に行を足して記録します。

子ども連れ・時間制・コース必須の時間帯

飲食店ならではの条件として、子ども連れの可否、ベビーカーの置き場所、利用時間の上限、特定の時間帯や曜日だけコースが必須になる条件があります。こうした条件が備考やサイトの奥にしか書かれていない場合を点検します。

点検では、店が予約の時点でお客さまに知っておいてほしい条件を書き出し、それが予約を確定する前の画面で目に入るかを確かめます。来店してから初めて知る条件があると、お客さまとの食い違いになり、取消や来店後の不満につながる可能性があります。ただし、条件を細かく書くほど予約のページが読みにくくなります。重要な制限・費用・条件は、確定の前に確認できる一つのページやリンクにまとめ、予約後の連絡は補足にとどめて、確定前に伝える条件と区別します。

二重の予約を防ぐ:席の正本を一つ決める

外部の予約サービスを複数使い、電話でも予約を受けている店では、同じ席に別々の経路から予約が入る「二重の予約」が起こり得ます。二重の予約は、予約が入らないこととは逆の問題に見えますが、店がそれを恐れて予約サービスの枠を少なめに設定していると、空いている席があるのに予約のページでは満席と表示され、結果として予約が入らない原因になります。

点検では、次の3点を確かめます。

  1. 席の正本(どの台帳の空き状況が正しいか)を決めているか
  2. 電話で予約を受けたとき、誰が、どの時点で、外部の予約サービスの枠を閉じるか
  3. 外部の予約サービスどうしの空き枠が連携しているか、していないなら誰が手で合わせるか

予約サービスどうしの連携の有無は、使っているサービスと契約によって違います。連携していない場合は、営業の前に予約サービスの枠と紙の台帳を照らし合わせる時間を決め、担当を置きます。ピークの時間に電話で受けた予約は、その場で枠を閉じられないことがあるため、電話を受けたらすぐに台帳に仮の印を付け、手が空いた時点で予約サービスへ反映する、といった順番を決めておきます。

【公式情報】Googleのヘルプでは、順番待ちのリストの機能はレストランの事業者だけが使え、提携する予約サービスへの登録が必要だと説明されています(出典2)。予約を取らない店で順番待ちの仕組みを使うかどうかは店の判断ですが、使う場合は、順番待ちの受付と予約の受付を台帳で分けて記録します。

リクエスト式の予約:確定の返事までの時間を決める

リクエスト式の予約では、お客さまが申し込んだ時点では予約は確定していません。店が席や条件を確かめて確定を返すまでのあいだ、お客さまは待つことになります。返事が遅れると、その間にお客さまの予定が変わることも考えられます。

点検では、リクエストを受けてから確定を返すまでに、実際にどのくらいかかっているかを記録します。営業中に受けたリクエストを営業後にまとめて返している店では、夕方の申し込みに翌日の昼に返事をしていることもあり得ます。確定を返す担当と、返事の期限(たとえば「受付から営業時間内で3時間以内」)を決め、予約のページにも「確定のご連絡は何時までにします」と書いておく方法が考えられます。期限の時間は架空の例で、店の体制に合わせて決めます。

リクエストを受けたが、条件が合わずに断った場合も記録します。断った理由が「その時間の席が埋まっていた」なのか「人数が多すぎた」なのか「コース以外は受けていない」なのかを分けておくと、予約のページの条件の書き方を直す手がかりになります。

店の記録を5つに分ける:受信・確定・来店・取消・来店なし

マップから来店までのうち、3から5の段階は、店の記録でしか確かめられません。そこで、予約ごとに次の5つを分けて記録することを提案します。

店の記録の5つの区分(編集部の提案)
区分記録するとき記録の例(架空)
受信予約の申し込みが店に届いた時点(通知・電話・メール)10月3日 18時12分、予約サービスA、2名、10月5日19時
確定店が席を確保し、お客さまに確定を伝えた時点10月3日 18時12分に自動確定
来店お客さまが来店した時点10月5日 19時05分に来店
取消来店前に、お客さまから取消の連絡があった時点10月4日 12時に電話で取消
来店なし確定した予約に、連絡なく来店がなかった時点予約時刻から30分を過ぎて連絡なし

受信と確定を分けるのは、リクエスト式や電話の折り返しで、届いたのに確定しない予約を見えるようにするためです。来店と取消と来店なしを分けるのは、確定した予約が来店につながっているかを確かめるためです。日時の変更は、元の予約を取消、新しい予約を受信・確定として記録するか、変更の欄を足すかを店で決めておきます。

来店なしをどの時点で判断するか(例では予約時刻から30分)は店で決めます。来店なしの予約への対応、取消の期限や取消料については、この記事では扱いません。

記録はお客さまの評価のためではなく、道筋のどこで止まっているかを知るためのものです。氏名や電話番号は予約の台帳に必要な範囲で残し、集計や相談のための表には含めません。

左に外部の集計(Googleの店舗情報のパフォーマンス、予約サービスの管理画面、アクセス解析)、右に店の台帳(受信・確定・来店・取消・来店なし)を並べ、両者を直接足し合わせずに、同じ期間で横に並べて読む様子を示した図。左の数字はボタンの操作や完了した予約の数で、右の記録は店が確かめた事実であることを注記している。件数は説明用の仮の例
図:外部の集計と店の台帳を、混ぜずに並べて読む(Akatsuki編集部作成)図を拡大して見る

外部の集計と、店の台帳を混ぜない

Googleの店舗情報のパフォーマンス、予約サービスの管理画面、公式サイトのアクセス解析は、どれも役に立つ数字です。ただし、それぞれ数えているものが違い、どれも店の台帳の代わりにはなりません。

【公式情報】Googleのヘルプによると、パフォーマンスのデータはオーナー確認済みのプロフィールで使え、オーガニック検索とGoogle広告の両方を含みます(出典3)。通話は通話ボタンのクリック数、予約は予約サービス経由で管理している場合の完了した予約の数で、予約リンクのクリック数はホテルだけの指標です(出典3)。独自のリンクについてはパフォーマンスのデータがないとされています(出典2)。

そのため、ボタンの数字は予約や来店の数として読まず、自社の予約ページへのリンクからの予約は店の台帳で数えます。

そこで、外部の集計と店の台帳は、同じ期間で横に並べて読みます。足し合わせたり、片方からもう片方を推計したりはしません。

外部の集計と店の台帳を並べる表(仮の数字・架空の例)
期間通話ボタン(外部)予約サービスの予約(外部)電話の予約の受信(台帳)確定(台帳)来店(台帳)
修正前の28日取得なし14件9件20件17件
修正後の28日取得なし18件8件23件20件

この表の数字はすべて説明のための仮の例です。通話ボタンの欄が「取得なし」なのは、この架空の店でオーナー確認や数字の書き出しがまだできていない想定だからです。取得できていない数字は、0と書かずに「取得なし」と書きます。0と書くと、ボタンが一度も押されなかったと読めてしまうためです。アクセス解析の数字も同じで、計測していない期間は空欄ではなく「計測なし」と明記します。

公式サイトの予約ページへのリンクに計測用の印を付けると、マップから来た人を公式サイトのアクセス解析で分けて見られる場合があります。印の付け方と名前の決め方は、UTMパラメータの設定と命名ルールで扱っています。

【公式情報】Googleアナリティクスのヘルプでは、メールアドレスや個人の携帯電話番号などの個人情報をGoogleへ送ることはポリシーで禁止されており、URLや計測用のパラメータに個人情報を含めないよう案内されています(出典6)。お客さまの名前・電話番号・メールアドレス、予約番号、備考の内容を、リンクの印や予約完了のページのURLに入れないようにします。

数字を並べる前に何を決めておくか、期間や区切りのそろえ方は、集客データの見方:数字を並べる前に決めておくことも参考にしてください。

原因が見えないものは「未観測」として残す

予約が入らない理由は、道筋の行き止まりや食い違いだけではありません。天気、近くの催し、季節、周辺の店の動き、価格の受け止め方、口コミの内容など、店の記録では観測できない理由も含まれます。

点検の記録では、観測できない理由を推測で埋めないことを提案します。たとえば「雨の週だったから予約が少なかった」は、天気と予約の記録を並べれば見当は付けられますが、それが原因だとは記録からは言えません。記録には「その週は雨が4日」と事実を書き、原因の欄には「未観測」と書いておきます。

原因の扱い方(編集部の提案)
区分例扱い方
道筋で直せるもの予約のボタンの行き先、条件の食い違い、電話に出られない時間帯、確定の返事の遅れ記録して、担当と期限を決めて直す
店では直せない事情天気、近くの催し、季節の需要、周辺の工事事実として記録するが、修正の対象にしない
未観測の理由価格の受け止め方、口コミの印象、ほかの店との比較の結果推測で埋めず、「未観測」のまま残す

未観測の欄が多いことは、記録の失敗ではありません。予約しなかった人の理由を店が知る機会は限られる、という前提で記録を始めるほうが、判断を誤りにくいと編集部は考えます。

架空の4店で、修正の前後と判断を確かめる

ここまでの点検を、架空の4つの店に当てはめます。どの店も実在せず、修正の結果も想定です。修正したからといって予約が増えると決まるわけではない点も、あわせて書いています。

店A:席の予約で埋める居酒屋(外部の予約サービス2つと電話)

修正前:マップの予約のボタンの優先リンクが、宴会コースの予約ページに設定されていた。席だけの予約ページは別にあったが、その優先リンクから進んだ画面では、席だけの予約の入口が見つからなかった。2名で席だけを予約したい人は、コースを選ぶ画面で止まっていた可能性がある。

修正後:席だけの予約ページを優先リンクにし、宴会コースのページは2つ目のリンクとして残した。予約のページの最初に「席のみのご予約」と「宴会コース」の選び方を一行で書いた。

判断:7日後に、マップから席だけの予約ページへ着くことを、管理に使っていないスマホでも確かめる。28日後に、台帳の受信のうち席だけの予約が入っているかを、修正前の28日と並べる。宴会の時期の前後で需要が変わる可能性があるため、季節の違いは「店では直せない事情」として記録し、増減の理由を修正だけに求めない。

店B:予約を取らない住宅街のカフェ

修正前:店は予約を受けていないのに、マップに外部の予約サービスの予約のボタンが表示されていた。店が設定した覚えはなく、店頭で「予約したのに」と言われたことが一度あった。

修正後:表示されていた予約サービスに削除を依頼し、依頼した日を記録した。マップの説明文と公式サイトに「ご予約は受けていません。混み合う時間は土日の11時〜13時です」と書いた(時刻は架空)。

判断:依頼から5日を過ぎた時点で、ボタンが消えたかを確かめる。消えていなければ、提供元への確認と、Googleのヘルプにある報告の手順を確かめる。28日後は予約の件数ではなく、店頭で予約の誤解が起きた回数を記録で見る。誤解が減ったかどうかは件数が少なく判断しにくいため、起きたかどうかだけを記録する。

店C:テイクアウトを併営する定食屋

修正前:電話の受付メモが一つの欄で、席の予約と持ち帰りの注文が同じ「予約」として書かれていた。マップの予約のボタンと注文のボタンが、同じ公式サイトのトップページにつながっていた。予約が減ったように見えたが、持ち帰りの注文の増減と区別できなかった。

修正後:受付メモに「席」「持ち帰り」の印を付ける欄を足した。注文のボタンは持ち帰りの注文のページへ、予約のボタンは席の予約の案内へ分けた。

判断:修正前の記録は区別できないため、修正前後の比較はしない。修正後の28日を新しい起点として、席の予約と持ち帰りの注文を別々に数え始める。比べられないことを記録に書いておくことも、判断の一つです。

店D:コース中心でリクエスト式のレストラン

修正前:外部の予約サービスでリクエスト式の予約を受けていた。営業中に届いたリクエストに営業後にまとめて返事をしていたため、夕方の申し込みに翌日の昼に確定を返すこともあった。台帳では、確定を返した後に「取消」の連絡が来る予約が目立っていた。

修正後:ディナーの準備の前と営業後の2回、リクエストを確かめる時刻と担当を決めた。予約のページに「確定のご連絡は、受付の翌日12時までにします」と書いた(時刻は架空)。

判断:7日後に、リクエストの受信から確定までの時間を台帳で確かめ、決めた期限を守れているかを見る。28日後に、確定の後の取消の件数を修正前の28日と並べる。取消が減っても、ほかの店の予約状況やお客さまの事情など、観測できない理由が混ざるため、取消の理由は聞けたものだけを書き、それ以外は未観測として残す。

直す順番を決める

点検で見つかったことを全部同時に直すと、28日後に記録が変わっても、どの修正につながったのか分からなくなります。そこで、次の順番で、一度に一つか二つずつ直すことを提案します。

直す順番(編集部の提案)
順番区分例
1行き止まり予約のボタンが使っていないサービスにつながる、予約を受けていないのにボタンが出ている、電話番号が別の店につながる
2店に届かないフォームの送信が届かない、ピークに電話に出られず折り返しもない、予約サービスの通知を誰も見ていない
3確定までの止まりリクエスト式の返事が遅い、条件が合わずに断る予約が多い、席の正本が決まっていない
4条件の食い違い営業時間・ラストオーダー・人数・席の種類・コースの価格が掲載先で違う
5分かりやすさ予約のページの説明が長い、席とコースの選び方が分かりにくい

1と2は、予約を受ける道が途切れている状態のため、最初に直します。3は、届いた予約を取りこぼしている状態です。4と5は、お客さまが予約の前に迷ったり、来店後に食い違いに気づいたりする状態です。

この順番は目安で、店の事情で入れ替えて構いません。たとえば年末の宴会の予約を受ける時期が近いなら、4の中でも宴会のコースの価格の食い違いを先に直す、といった判断もあり得ます。入れ替えた場合は、その理由を記録に残します。

左から、入口をたどって記録する、店の台帳を5つの区分で付ける、直す順番で一つか二つ選ぶ、担当と期限と完了条件を決めて直す、7日後に道筋を確かめる、28日後に止まっている段階を比べる、の6段階を矢印でつないだ流れ図。28日後の比較から最初の記録へ戻る矢印がある。日数は記事の提案で、仮の例
図:入口の点検から、修正と再点検までの流れ(Akatsuki編集部作成)図を拡大して見る

Googleマップの店舗情報と口コミの運用を整えたいとき

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担当・期限・完了条件を決める

直すことを選んだら、担当、期限、完了条件を決めます。完了条件は「直した」ではなく、「お客さまの画面でそうなっていることを確かめた」とします。直した日と確かめた日は分けて書きます。

修正の担当・期限・完了条件(架空の記入例)
直すこと担当期限完了条件
予約のボタンの優先リンクを席のみのページへ店長10月10日管理に使っていないスマホで、マップの予約のボタンから席のみのページに着く
使っていない予約サービスへの削除の依頼店長10月10日に依頼依頼から5日後に、マップにボタンが出ていない
公式サイトの営業時間とラストオーダーを店の実際に合わせるホール担当10月12日スマホで公式サイトの営業時間の欄を開き、店の実際と同じ
リクエストの確認の時刻と担当を決める店長と副店長10月11日7日間の台帳で、受信から確定までが決めた期限内

期限と担当は架空の例です。1〜2人の店では、担当が全部同じ人になることもあります。その場合でも、期限と完了条件を書いておくと、営業の忙しさで後回しになったことに気づきやすくなります。

担当が不在の日と、元に戻すとき

担当が休む日や、ピークで手が離せない日に止まらないよう、受信の確認と確定の連絡だけは代わりの人を決めておきます。代わりの人には、台帳のどの欄に何を書くかを一枚の紙で渡します。

直した結果、予約のページで選べる条件が意図と違った、電話の案内の時刻が守れなかった、といった場合は、修正の前に保存した画面と設定のメモをもとに元の状態へ戻します。戻した日と理由も記録に残し、次に直すときの条件を見直します。修正の前に画面と設定を保存しておくのは、この戻し方のためです。

1〜4人の店での回し方

点検は、営業や仕込みを避け、店の予定に合う短い時間を割り当てる案です。人数ごとの回し方の例を示します。時間の目安は作業の予定を立てるための例で、測った時間ではありません。

1人で営業している店

点検は週に1回、定休日の前や仕込みの前の15分ほどに決めます。最初の週は入口をたどって画面を保存するだけ、次の週は食い違いの表を作るだけ、と一度にやることを一つにします。営業中に電話に出られない時間帯がある場合は、それを隠さず、案内の文に書くことを先に検討します。記録は紙の台帳に「受信」「確定」「来店」「取消」「来店なし」の印を付けるだけでも始められます。

2人の店

一人が入口の点検と掲載先の修正、もう一人が台帳の記録を受け持つ、と分ける方法があります。営業後に5分、その日の予約の受信と確定を照らし合わせる時間を決めておくと、リクエストの返事の漏れや二重の予約に気づきやすくなります。

3〜4人の店

入口の点検、掲載先の修正、台帳の記録、確定の連絡の4つを役割として分けます。代わりの人がいないと休みの日に止まる可能性があるため、役割ごとに代わりの人を決めておきます。月に1回、全員で台帳と食い違いの表を見る時間を15分ほど取り、次に直すことを一つ決めます。

本部や複数店舗がある場合

マップの店舗情報や予約サービスの設定を本部が管理している場合は、店の側で変えられる範囲と、本部に依頼する範囲を先に分けます。店舗ごとに営業時間や席の種類が違う場合、共通の予約のページと各店舗の実際がずれやすくなるため、食い違いの表は店舗ごとに作ります。

本部・予約サービス・制作会社に依頼するときの伝え方

自分で設定を変えられない場合は、依頼の文に、見たままの画面と、望む状態と、確かめ方を書きます。「予約が入らないので直してほしい」だけでは、依頼を受けた側が何を直せばよいか判断できません。

修正の依頼文の例(架空)
宛先依頼文の例
予約サービスの提供元10月9日にスマホのGoogleマップで当店を開くと、予約のボタンから御社のページに着きますが、選べる人数が2〜6名です。店では1〜8名の予約を受けたいので、1名と7〜8名も選べるように設定の方法を教えてください。画面の保存を添付します。
公式サイトの制作会社公式サイトの営業時間が17時〜22時と表示されていますが、店の実際は17時〜22時30分、ラストオーダーは21時30分です。営業時間の欄とフッターの2か所を直してください。直した後、スマホで両方の表示を確かめたいので、終わったらご連絡ください。
本部の担当者当店のマップの予約のボタンの優先リンクが宴会コースのページになっています。席のみの予約ページを優先にしたいので、設定の変更をお願いします。変更後、管理に使っていないスマホで確かめます。

依頼文の日付・人数・時刻は架空です。依頼した日と回答の内容を記録し、期限までに返事がなければ、誰がいつ確かめるかも決めておきます。

7日後と28日後に判断すること

直した後の判断は、時期を分けて行います。7日後は道筋が直ったままかを、28日後は止まっている段階が変わったかを確かめます。

7日後に確かめること:道筋が直ったか

7日後には、直した入口を、修正の直後と同じ手順でもう一度たどります。

  • 予約のボタン、電話、ウェブサイト、メニューを押して、意図したページに着くか
  • 直した掲載先の表示が、店の実際と同じになっているか
  • 削除を依頼したボタンが消えているか、消えていなければ依頼の状況はどうか
  • 台帳の5つの区分が、毎日付けられているか

この点検では、7日後は表示と受付の動作を中心に確かめ、件数の変化は結論を急がずに記録します。

28日後に判断すること:止まっている段階が変わったか

28日後には、修正前の28日と修正後の28日を、曜日の並びがそろうように並べます。比べるのは、台帳の受信、確定、来店、取消、来店なしの件数と、受信から確定までの時間です。外部の集計は、取得できたものだけを横に並べ、取得できなかったものは「取得なし」と書きます。

比べる前に、2つの期間で条件が変わっていないかも確かめます。予約の件数の母数(営業日数や席数)、予約した日と来店する日の時間差、満席で受けられなかった日、マップ・公式サイト・グルメサイトなど流入の内訳のどれかが変わっている場合は、件数の差をそのまま修正の結果として読まず、変わった条件を記録に書き添えます。

28日後の判断と次の一手(編集部の提案)
28日後に見えたこと考えられること次の一手
受信が増え、確定と来店も増えた直した入口が使われている可能性がある次に直すことを一つ選ぶ。修正だけが理由とは決めない
受信は増えたが、確定が増えていない店に届いた後の段階が確認の候補リクエストの返事、断った理由、席の正本を点検する
確定は増えたが、来店が増えず取消や来店なしが増えた確定の後の取消や日程のずれなどを確認する確定の連絡の内容と、予約の前に伝える条件を見直す
外部の集計は増えたが、台帳の受信が変わらないクリックと受信の対象・計測範囲が一致しているかを確認する数えている対象と期間をそろえたうえで、入口をもう一度たどり、予約のページの条件と電話の受け方を確かめる
どれも変わらない修正が反映されていない、または変化がまだ記録に表れていない可能性修正が反映されているかを確かめ、次の28日も同じ記録を続ける

どの結果でも、記録をやめる選択は置いていません。記録は、直した後に新しい行き止まりや食い違いが起きていないかを確かめる役割も持つためです。

件数が少ない店での読み方

予約の件数がもともと少ない店では、28日で1〜2件の違いが出ても、それが修正によるものか、偶然の違いかは分かりません。件数が少ない店は、件数の増減より、行き止まりがなくなったか、確定までの時間が決めた期限内に収まったか、食い違いの表の行が減ったか、といった道筋の状態を判断の中心にします。件数での比較は、記録がたまってから行います。

登録不要で使える20項目の点検票

ここまでの内容を、登録なしで使える20項目の点検票にまとめました。入力欄はなく、印刷するか、画面を見ながら紙に書き出して使います。各行の左の□には「はい」なら印を付け、「いいえ」と「分からない」は右の節を見直す候補として控えます。予約を取らない、電話で予約を受けない、テイクアウトがないなど、店に当てはまらない行は「対象外」と書き、「いいえ」「分からない」とは分けて数えます。数字をまだ取得していない行は「分からない」に入れ、「いいえ」とは区別します。

Googleマップから予約の確定・来店までの20項目の点検票
確かめること区分「いいえ」のときに見る節
1 自分の店の型(席の予約・予約なし・テイクアウト併営・コース・貸切・当日)を決めている準備店の型によって、「予約が入った」の意味が変わる
2 予約の入口と受け手、記録する場所、確定を伝える人を一覧にしている準備点検の準備
3 管理に使っていないスマホでも、マップの店舗情報のボタンをすべて押して確かめた入口点検の進め方
4 マップの予約のボタンが、すべて店が使っている予約ページにつながっている入口入口1:予約のボタン
5 予約を受けていない店で、マップに予約のボタンが出ていない入口入口1:予約のボタン
6 予約のページで、店が受けたい人数・席の種類・席のみかコースかを選べる入口入口1:予約のボタン
7 予約のページで、当日の締切と何日先まで予約できるかが店の方針と合っている入口入口1:予約のボタン
8 マップの電話番号が、予約を受ける店の電話につながる電話入口2:電話のボタン
9 電話に出られない時間帯と、折り返しの担当を決めている電話入口2:電話のボタン
10 マップのメニューの価格とコースが、予約のページと店の実際に合っているメニュー入口3:メニュー
11 お客さまが投稿したメニューの写真に、古い価格や終了した料理がないメニュー入口3:メニュー
12 公式サイトに着いてから、スマホで予約の入口がすぐ見つかる公式サイト入口4:公式サイト
13 予約と持ち帰りの注文のボタンが、それぞれ別の意図したページにつながる注文テイクアウトの注文と、席の予約を混ぜない
14 営業時間・ラストオーダー・最終の予約時刻が、すべての掲載先で同じ条件席・時間・人数の食い違い
15 子ども連れ・時間制・コース必須などの条件が、確定の前に目に入る条件席・時間・人数の食い違い
16 席の正本を決め、電話で受けた予約を予約サービスへ反映する担当がいる席二重の予約を防ぐ
17 リクエスト式の予約に、確定の返事の期限と担当を決めている確定リクエスト式の予約
18 台帳で、受信・確定・来店・取消・来店なしを分けて記録している記録店の記録を5つに分ける
19 外部の集計を台帳と混ぜず、取得していない数字を0と書いていない記録外部の集計と、店の台帳を混ぜない
20 直すことごとに、担当・期限・完了条件と、7日後・28日後の確認日を決めている運用担当・期限・完了条件を決める

かかる時間は店や担当者によって違います。たとえば1項目1分で進めれば20項目で20分ほど、という計算は作業の予定を立てるための例で、測った時間ではありません。時間が足りない日は、区分ごとに日を分けても構いません。

点検票の架空の記入例

次の表は、架空のスタッフ3人の居酒屋で、点検票に「いいえ」や「分からない」が付いた行を書き出した例です。良い・悪いの評価ではなく、見たままを書きます。

点検票の記入例:「いいえ」「分からない」が付いた行(架空の例)
番号結果見たままのメモ(架空)
4いいえ予約のボタンが2つあり、上に出るのは宴会コースのページ
6いいえ予約サービスでは2〜6名、テーブル席のみ選べる
9分からない19時台に電話に出られないことがあるが、折り返しの担当を決めていない
14いいえ公式サイトの閉店時刻が30分早い
16いいえ電話の予約は紙の台帳だけに書き、予約サービスの枠は閉じていない
18いいえ予約サービスの管理画面の件数を、そのまま来店の数として見ていた
19分からないマップのパフォーマンスを見たことがなく、数字を取得できるか確かめていない

この例では、行き止まりに近い4と6を先に直し、次に二重の予約につながる16、記録の18、という順番が考えられます。18を直さないと、ほかの修正の後に比べる数字が信頼できないため、記録は修正と並行して始めます。19は数字が取れるかを確かめるだけで、取れなくても点検は進められます。

結果に応じて、次に読むところ

失敗しやすい例と、例外

失敗しやすい例

管理画面だけで確かめる:管理画面で設定が正しく見えても、お客さまのスマホで見える順番や行き先が同じとは限りません。点検は、お客さまと同じ画面でたどります。

一度に全部を直す:予約のボタン、営業時間、メニュー、電話の案内を同じ週に全部変えると、28日後に記録が変わっても、どの修正につながったのか分かりません。

外部の集計を予約の数として読む:電話のボタンが押された数やメニューが押された数を、予約や来店の数として扱うと、店に届いた後の段階を確かめる機会を逃します。

取得していない数字を0と書く:数字を取得できていない期間を0と書くと、後で読んだ人が「一度も押されなかった」と誤解します。「取得なし」「計測なし」と書きます。

試しの送信を台帳に残さない:点検のために予約を送信して取り消した記録が残っていないと、後で取消の件数を読むときに混ざります。

席を守るために枠を絞りすぎる:二重の予約を恐れて予約サービスの枠を少なく設定すると、空いている席があるのに満席と表示されます。枠を絞る前に、席の正本と反映の担当を決めます。

例外

貸切・宴会の相談:貸切や大人数の宴会は、予約のページで完結せず、下見や見積もりの相談から始まることがあります。相談の受信と日程の確定を分けて記録し、確定までにかかった日数を残します。

季節や催しで営業時間が変わる店:特別な営業時間は、マップ・予約サービス・公式サイトのすべてで、変更の前に反映を確かめます。反映に時間がかかることを見込み、変更日の数日前から確かめ始めます。

臨時の休業:急な休業は、マップの営業時間、予約サービスの枠、電話の案内の3か所を同じ日に変える必要があります。誰がどの順に変えるかを、休業が決まる前から決めておきます。

予約サービスの乗り換えや追加:新しい予約サービスを使い始めるときは、古いサービスのボタンがマップに残っていないか、旧と新の枠が二重になっていないかを、切り替えの日と7日後に確かめます。

相談する場合に準備しておくもの

自分で点検してもどこから直すか決めきれない場合や、マップの店舗情報の運用を外部の力を借りて整えたい場合は、相談する方法もあります。相談の前に次のものをそろえておくと、話が早く進みます。

  • 店の型と、予約の受け方(電話・予約サービス・リクエスト式・フォーム)
  • 予約の入口と受け手の一覧
  • 20項目の点検票で「いいえ」「分からない」が付いた番号と、見たままのメモ
  • 入口をたどったときに保存した画面
  • 席・時間・人数の食い違いの記録
  • 台帳の5つの区分の件数(お客さまの氏名や電話番号は含めない)

相談の段階では、お客さまの個人情報を渡す必要はありません。区分ごとの件数と、入口の画面があれば、どこから確かめるかの見当は付けられます。

今日できること

  1. 自分の店の型と、予約の受け方を紙に書く
  2. 営業時間外に、自分のスマホでGoogleマップの店舗情報を開き、表示されているボタンをすべて押して画面を保存する
  3. 予約の入口と受け手、記録する場所、確定を伝える人を一覧にする
  4. 明日の営業から、台帳に受信・確定・来店・取消・来店なしの印を付け始める
  5. 20項目の点検票を一度通して、「いいえ」の付いた番号を控え、直すことを一つ選んで、担当・期限・完了条件と7日後・28日後の確認日を決める

まとめ:入口の行き止まりと、店に届いた後の止まりから直す

飲食店のGoogleマップから予約が入らないとき、この記事では、マップで見られることと、席が確定して来店することを分け、5つの段階で点検する手順を示しました。予約のボタン、電話、メニュー、公式サイトの4つの入口をお客さまと同じ順にたどり、人数・席の種類・コース・営業時間・ラストオーダーの食い違いを掲載先ごとに記録します。

店の台帳では、受信・確定・来店・取消・来店なしを分けて記録し、外部の集計とは混ぜずに並べます。取得していない数字は0と書かず、観測できない理由は未観測のまま残します。直すことは、行き止まり、店に届かない、確定までの止まり、条件の食い違い、分かりやすさの順に、一度に一つか二つに絞り、7日後と28日後に分けて判断します。

道筋を直すことが、そのまま予約や売上の増加を約束するものではありません。それでも、店が受けたい予約と、お客さまが予約の画面で選べることをそろえておくことは、ほかの集客の施策を考える前の土台になると編集部は考えています。設定の変更や予約サービスの見直しには、手間や費用がかかる場合があることも見込んだうえで、入口を一度たどることから始めてみてください。

今日やること

  1. 自分の店の型と予約の受け方を書き、予約の入口・受け手・記録する場所・確定を伝える人を一覧にする
  2. 営業時間外に自分のスマホでGoogleマップの店舗情報を開き、予約・電話・ウェブサイト・メニューのボタンをすべて押して画面を保存する
  3. 台帳に受信・確定・来店・取消・来店なしの印を付け始め、20項目の点検票で「いいえ」の付いた番号から直すことを一つ選ぶ

出典・編集方針

  • この記事の店の型の整理、5つの段階の分け方、入口ごとの点検、食い違いの記録、店の台帳の5つの区分、直す順番、担当の分け方、7日後と28日後の判断、20項目の点検票は、Akatsuki編集部の実務提案です。特定の飲食店で効果を測った結果ではなく、予約・来店・売上の増加や検索順位を約束するものではありません。
  • 店の例、修正前後の文例、依頼文、記録表と点検票の記入例、件数・日付・時刻は、説明のために作った架空の例です。表の数字はすべて仮の例で、実在の店舗の記録や改善の成果ではありません。飲食店の予約率や業界の平均的な数字、検索需要の数字は扱っていません。
  • 冒頭の写真風の画像は生成AIで作成したイメージで、実在の店舗・スタッフ・お客さま・予約画面を撮影したものではありません。本文中の図版3点は、Akatsuki編集部が文字と図形で作成した説明図です。
  • Googleビジネスプロフィールの管理画面のメニュー名や表示、予約サービスの機能と費用の条件は、提供元の更新や契約で変わることがあります。本文の「出典1」などの番号は下の一次情報の番号に対応し、内容は確認日の時点のものです。取消料、食物アレルギーへの対応、表示の規則などの判断は扱っていません。必要に応じて専門家や公的な窓口に確認してください。

一次情報(外部サイト)

記事の作り方と訂正の方針は編集方針にまとめています。

執筆

Akatsuki編集部 株式会社Akatsukiの編集担当です。店舗集客、広告・Web改善、AI活用について、判断に役立つ考え方と確認項目を届けます。

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