飲食店のInstagram集客で予約につながらないときの点検手順|投稿から来店まで20項目で確認

開店前の飲食店で、料理の皿をスマートフォンで撮影する生成イメージ
生成画像によるイメージです。生成AI(GPT)で作成しており、実在の店舗、料理や撮影事例ではありません。

この記事の結論

飲食店のInstagramで投稿は見られているのに予約や来店につながらないときは、投稿の回数を増やす前に、投稿から来店までを見る・知る・連絡する・確定する・来店するの5つの段階に分け、自分のスマホで相手と同じ道筋をたどって止まった場所を記録します。予約の前に知りたい7つのこと(メニュー・総額の目安・日時・席・人数・用途・アクセス)の掲載場所を照らし合わせ、プロフィールとリンク先と店の実際をそろえ、古い投稿や満席の案内の扱いを決めます。台帳では締めの時点を決めて確認中・確定・満席でお断り・返信待ちのまま終了を分け、受付日で数えた表と予定日で数えた表を混ぜず、DM・電話・予約のページごとに担当と返事の期限を決め、確定の前に一つの席の正本で席を確かめます。直す順番は行き止まり、古い情報、受付の止まり、条件の不足、分かりやすさの順で、最初の1件に絞り、7日後に保たれているかを、28日後に店の記録が変わったかを確かめます。

この記事で確認できること

  • 投稿から来店までの5つの段階と、予約を取らない店・予約中心の店・団体を受ける店・テイクアウトを併営する店での点検の重点の違い
  • 予約の前に知りたい7つのことの掲載場所の照合、プロフィールとリンク先の一致、古い投稿や満席の案内の扱い、自分のスマホでたどる手順
  • 締めの時点と確認中・確定・満席でお断り・返信待ちのまま終了の記録、受付日と予定日の2つの数え方、DMと電話の担当と期限、席の正本と重複の扱い、写真と生成画像の扱い、数字の限界、7日後と28日後の判断、登録不要の20項目の点検表と修正票

結論:投稿の数を増やす前に、見た人が予約を終えるまでの道筋を確かめる

飲食店のInstagramで、投稿は見られているようなのに、予約や来店につながっている手応えがない。そう感じたとき、投稿の回数を増やす、写真の雰囲気を変える、といった対策を急ぎたくなります。この記事では、その前に一つの点検を提案します。投稿を見た人が、プロフィール、リンク先や連絡の手段を通って、店の受付、予約の確定、来店まで進む道筋を、自分のスマホで一度たどり、どこで止まっているかを記録することです。

「Instagramから予約が来ない」という言葉には、性質の違う状態が混ざっています。投稿は見られたがプロフィールが開かれていない、プロフィールは開かれたが予約の方法が分からない、リンク先は開かれたが条件が合わずに閉じられた、店に連絡は届いたが返事が遅れた、確定したが来店されなかった、といった状態です。これを一つの悩みとしてまとめると、直す場所を取り違えるおそれがあります。

そこでこの記事では、道筋を「見る・知る・連絡する・確定する・来店する」の5つの段階に分け、予約の前に相手が知りたいこと(メニュー、総額の目安、日時、席、人数、用途、アクセス)がそろっているか、プロフィールとリンク先の内容が一致しているか、DMや電話で受けた連絡を誰がいつまでに返すか、を順に点検します。店の記録は、締めの時点を決めて、受付、確認中、確定、満席でお断り、返信待ちのまま終了、取消、来店を分けて残し、席は確定の前に一つの正本で確かめます。

直す順番は、行き止まり、古い情報、受付の止まり、条件の不足、分かりやすさの順です。最初に直すのは1件に絞り、7日後に直したことが保たれているかを、28日後に店の記録が変わったかを確かめます。予約・来店・売上の増加を約束する手順ではありません。

Instagramの投稿から来店までを、見る、知る、連絡する、確定する、来店するの5つの段階に分けた横長の流れ図。見るは投稿、知るはプロフィールとリンク先、連絡するはDM・電話・外部の予約ページ、確定するは店の返事と台帳、来店するは当日の席。各段階の下に、プロフィールが開かれない、予約の方法や条件が分からない、連絡が届かない・返事が遅れる、満席や返信待ちのまま終わる、来店されない、という止まり方を書いている。記入内容は説明用の仮の例
図:Instagramの投稿から来店までの5つの段階と、止まり方(Akatsuki編集部作成)図を拡大して見る

この記事の前提

5つの段階の分け方、店の型ごとの重点、予約の前に知りたいことの整理、記録の区分、担当と期限の決め方、直す順番、7日後と28日後の判断、20項目の点検表と修正票は、Akatsuki編集部の実務提案です。特定の飲食店で効果を測った結果ではなく、予約・来店・売上の増加やフォロワーの増加を約束するものではありません。記事中の店の例、修正前後の文例、記録の記入例、件数や日付は、すべて説明のために作った架空の例です。実在の店舗の記録や改善の成果ではありません。飲食店のSNSの平均的な数字や、検索需要の数字も扱いません。

本文のうち、提供元の公開情報を短く要約した段落は【公式情報】で始め、記事の下の一次情報の番号を付けています。それ以外の手順や表は【編集部の提案】と、説明のための架空の例です。

Instagramの画面の名前、表示される機能、使える数字は、アカウントの種類や設定、提供元の更新によって変わることがあります。この記事では、特定の機能の有無や操作の手順を確かなものとしては書きません。点検の手順の中で「自分のアカウントで表示され、使える機能を確かめる」「取れる数字だけを使う」と書いているのは、そのためです。

取消料の設計や請求の可否、食物アレルギーへの対応の可否、表示や衛生の規則、個人情報の取り扱いの個別の法的判断は、この記事では扱いません。必要に応じて専門家や公的な窓口に確認してください。

この記事の画像と作り方について

冒頭の写真風の画像は、生成AIで作成したイメージです。実在の店舗、料理、スタッフ、お客さま、画面ではありません。本文中の図版3点は、編集部が文字と図形で作成した説明図で、図と同じ内容を本文にも書いています。図や表の中の件数・日付・記入内容は、説明のための仮の例です。

この記事で扱う範囲と、ほかの記事との分担

この記事が扱うのは、Instagramの投稿やプロフィールを見た人が、予約の方法を知り、店に連絡し、店が受けて確定し、来店するまでの道筋です。飲食店ならではの席・時間・人数・用途の条件と、店の側の記録と担当の決め方に絞ります。

Googleマップの店舗情報から予約の確定までの道筋は、飲食店のGoogleマップから予約が入らないときの点検手順で扱っています。マップとInstagramの両方から予約を受けている店では、入口ごとの記録の分け方をそろえておくと、後で並べて読みやすくなります。

扱わないことも先に書いておきます。

  • フォロワーを増やす方法、投稿の頻度や時間帯の決め方
  • 話題になる動画の作り方、広告の運用
  • 予約サービスの料金や機能の比較
  • 新しいアカウントの開設や、新しい受付の仕組みの導入
  • 取消料、アレルギー対応の可否、料理の安全に関わる判断

これらが大切でないという意味ではありません。予約の道筋に行き止まりや古い情報が残ったまま見る人を増やすと、予約の方法が分からずに離れる人が増えるだけになりかねないため、道筋の点検を先に置いています。

「予約につながらない」を5つの段階に分ける

最初に、店の中で使う言葉をそろえます。次の表は、編集部が整理した5つの段階と、それぞれで止まっているときの見え方です。

投稿から来店までの5つの段階(編集部の提案)
段階相手がすること止まっているときの見え方店で確かめられること
見る投稿を目にする投稿は見られているが、プロフィールが開かれていない自分のアカウントで表示される数字があれば、その範囲で確かめる
知るプロフィールやリンク先で、予約の方法と条件を知る予約の方法が見つからない、条件が書かれていない自分のスマホで、プロフィールからリンク先までをたどる
連絡するDM・電話・予約のページで店に伝えるリンク先で閉じられる、連絡が届かない入口ごとの受付の記録
確定する店から確定の返事を受け取る返事が遅れる、満席で終わる、返信待ちのまま終わる店の台帳の受付・確定・お断り・終了
来店する予約した日に来る取消や、連絡のない来店なし店の台帳の取消・来店・来店なし

「見る」と「知る」の段階は、店の側から確かめられる数字が限られます。自分のアカウントの画面で表示される数字があればその範囲で使い、表示されない数字は推測で埋めません。「連絡する」から先は、店の台帳で確かめられます。点検は、店の記録で確かめられる後ろの段階と、自分のスマホでたどれる「知る」の段階から始めるのが現実的だと編集部は考えます。

店の型によって、見る場所が変わる

同じ「Instagramから予約が来ない」でも、店の型によって、見るべき場所は違います。次の表は編集部の整理で、一つの店が複数の型にまたがることもあります。

店の型と、点検の重点(編集部の整理)
店の型「予約につながった」と数えるもの点検の重点
予約を取らない店(カフェ・麺類など)数えない。来店の案内が正しく伝わっているかを見る予約を受けていないことの明記、混雑する時間の案内、並び方
予約中心の店(コース・カウンターなど)席と時間とコースが決まり、確定を伝えたものリンク先の空き状況、コースの内容と総額の目安、前日までの締切
団体・宴会を受ける店相談と、日程・人数・内容が確定したものを分けて数える人数の幅、貸切の条件、相談の窓口と返事の担当
テイクアウトを併営する店席の予約と、持ち帰りの注文を別々に数える注文と予約の入口の区別、受け取りの時刻、売り切れの伝え方

予約を取らない店にとって、Instagramから予約が来ないこと自体は問題ではありません。問題になるのは、投稿の書き方から予約ができると受け取られ、DMで予約の依頼が届いて返事に困る場合や、席が取れたと思って来店した人をお断りする場合です。この型の店の点検は、予約を増やすためではなく、誤解の入口をなくすために行います。

予約中心の店では、投稿で料理に興味を持った人が、日時と人数を決めて席を取るまでの距離を短くできるかが点検の中心です。団体・宴会を受ける店では、相談から確定までに何往復もの連絡が必要になりやすいため、返事の担当と期限が中心になります。テイクアウトを併営する店では、席の予約と持ち帰りの注文が同じDMに混ざっていないかを確かめます。

予約の前に知りたいことが、どこに書かれているか

予約を考えている人は、席を取る前にいくつかのことを確かめたいはずです。編集部は、飲食店の予約の前に相手が知りたいことを、次の7つに整理しています。

予約の前に相手が知りたい7つのこと(編集部の提案)
知りたいこと書いておくことの例足りないときに起きやすいこと
メニューコースの内容、単品の有無、季節で変わる料理料理の写真は見たが、注文できるか分からない
総額の目安コースの価格、飲み物の目安、席料や奉仕料の有無予約の手前で金額が分からず離れる
日時営業日、営業時間、ラストオーダー、臨時休業休業日に予約の依頼が届く
席カウンター・テーブル・個室の有無、喫煙の扱い希望の席があるか分からず、DMで問い合わせが増える
人数予約を受ける人数の幅、子ども連れの扱い大人数の相談で往復が増える
用途記念日・接待・宴会・一人での利用への対応用途に合うか分からず、別の店を選ばれる
アクセス最寄り駅からの道、建物の入口、駐車場の有無来店の当日に迷う、遅れる

この7つを、投稿、プロフィール、リンク先、DMへの返事、確定の連絡のどこに書くかを決めておきます。すべてを投稿に書く必要はありません。たとえば、総額の目安と席はリンク先の予約ページに、アクセスは確定の連絡に、というように、相手がその情報を必要とする段階で見つかる場所に置きます。

点検では、7つのそれぞれについて「どこに書いてあるか」を一覧にします。どこにも書いていない項目、場所によって内容が違う項目が、直す候補です。

7つのことの掲載場所の照合(架空の記入例)
知りたいこと投稿プロフィールリンク先確定の連絡
メニューあり(写真)なし古いコースのままなし
総額の目安なしなしコースの価格のみなし
日時一部の投稿のみ営業時間あり営業時間ありあり
席なしなしなしなし
人数なしなし2〜6名なし
用途記念日の投稿が1件なしなしなし
アクセスなし住所あり地図ありなし

この架空の例では、席と総額の目安がどこにも十分に書かれておらず、用途への対応は古い投稿1件にしかなく、リンク先のメニューが古いままです。相手が予約の手前で確かめたいことが見つからない状態は、店の側で直せる点として記録できます。

プロフィールとリンク先の内容をそろえる

投稿を見た人が次にどこを開くかは、店の記録からは分かりません。この記事では、点検の手順として、投稿からプロフィールを開いて予約の方法を探す道筋を一度たどることを編集部の提案として置きます。この段階で確かめるのは、プロフィールに書いた内容と、リンク先の内容と、店の実際が一致しているかです。

プロフィールで確かめること

  • 予約を受けているか、受けていないかが分かる
  • 予約の方法(DM・電話・予約のページのどれか)が一つ以上書かれている
  • 営業時間と定休日が、店頭やGoogleマップの店舗情報と同じ
  • 住所や最寄り駅が分かる
  • 載せているリンクがある場合、その行き先が今の予約の入口になっている

プロフィールで使える項目や表示のされ方は、アカウントの設定や提供元の更新によって変わることがあります。この記事では、どの項目が使えるかを確かなものとしては書きません。点検では、自分のアカウントで表示され、使える項目を画面で確かめ、使えるものだけを前提にします。表示されない機能を前提に手順を組まないようにします。

リンク先で確かめること

リンク先を開いたら、プロフィールで期待した内容と同じものが最初の画面にあるかを見ます。予約のページなら、空いている日時と人数を選べるか、コースの内容と価格が投稿と同じか、を確かめます。公式サイトのトップページに飛ぶだけで、予約の入口が下のほうにある場合は、予約を考えている人には遠回りです。

投稿の日付と、古い投稿の扱い

Instagramの投稿は、時間がたっても見られることがあります。古い投稿に、終わったコース、変わった価格、以前の営業時間、過ぎた日の空席の案内が残っていると、今の店の状態と違う情報で予約を考える人が出るおそれがあります。

点検では、最初に目に入る位置にある投稿と、予約やメニューについて書いた投稿を開き、今も正しいかを確かめます。正しくなくなった投稿は、本文に「この内容は○月○日までのものです」と書き足す、今の情報の投稿を別に作る、非表示にする、などの扱いを店で決めます。どの方法が使えるかは自分のアカウントの画面で確かめ、方法と担当を記録に残します。

満席や臨時休業を投稿で伝えている店では、その投稿が終わった後も残り、別の日に見た人が「この日も満席」と受け取る可能性があります。日付の入った案内には、対象の日付を本文の最初に書いておくと、後から見た人の誤解を減らせると考えます。

入口から、自分のスマホで実際にたどる

ここまでの確認は、店の管理の画面からではなく、相手と同じ立場で行います。店のアカウントの管理に使っている端末ではなく、普段使っている自分のスマホや、家族のスマホで、相手が見るのと同じ画面を開くことを提案します。

たどる手順は次のとおりです。

  1. 店の最近の投稿を一つ開き、そこからプロフィールへ移る
  2. プロフィールで、予約を受けているか、予約の方法が何かを、30秒ほどで見つけられるかを試す
  3. 載せているリンクを押し、行き先の最初の画面を保存する
  4. 予約のページなら、来週の金曜の夜・2名、といった条件で空きを探し、確定の手前まで進む(実際の予約は作らない)
  5. DMで予約を受けている店なら、DMの画面を開き、最初に表示される案内を保存する
  6. 電話の番号が書かれていれば、番号が正しいかを店の電話と照らし合わせる

どの手順でも、実際の予約や依頼は送りません。テストの予約が必要な場合は、店の責任者と相談し、作ったことと取り消したことを台帳に書き残します。

たどった結果は、次のような表に書きます。

自分のスマホでたどった記録(架空の記入例)
手順見たこと止まったところ
投稿からプロフィール迷わず移れたなし
プロフィールで予約の方法を探す「ご予約はDMで」とだけある電話でも受けているのに書かれていない
リンクの行き先公式サイトのトップ予約の入口が画面の下のほう
予約のページで空きを探す2名の選択肢がない予約は3名からの設定のまま
DMの最初の案内案内の文は出ない返事の時間の目安が分からない

この架空の例では、予約のページの人数の設定が古いまま残っていて、2名の予約が取れない状態でした。投稿をいくら増やしても、ここで止まる人は来店まで進めません。

受付・確定・満席・返信待ち・取消・来店を分けて記録する

店の台帳では、Instagramから来た連絡を、一つの「予約」としてまとめずに、段階ごとに分けて記録することを提案します。

Instagramの入口から届いた連絡の記録の区分(編集部の提案)
区分書く条件書き方
受付DM・電話・予約のページで、予約の依頼が店に届いた入口と、届いた日時
確認中(未確定)届いた依頼の席や条件を確かめている、または相手の返事を待っていて、まだ決めた期限を過ぎていない次に確かめることと期限
確定日時・人数・席・コースが決まり、確定を相手に伝えた確定を伝えた日時と、来店の予定日
満席でお断り希望の日時に席がなく、代わりの日時でも決まらなかった希望の日時と、代わりに示した日時
返信待ちのまま終了店か相手の返事が止まり、決めた期限を過ぎたどちらの返事で止まったか
取消確定の後に、相手から取り消しの連絡があった連絡を受けた日時
来店予定の日に来店した予定日の結果として
来店なし(連絡なし)確定したが、連絡がないまま来店されなかった予定日の結果として
予定日が未到来確定しているが、予定日が締めの時点より後来店の結果はまだ書かない

締めの時点を決めて、どれか一つに入れる

数える前に、「何月何日の何時の時点の記録か」という締めの時点を決めます。受付の依頼は、締めの時点で、確認中(未確定)・確定・満席でお断り・返信待ちのまま終了のどれか一つに入ります。確定した予約は、締めの時点で予定日が過ぎていれば、来店・取消・来店なし(連絡なし)・結果未確認のどれか一つに入り、予定日がまだ来ていなければ「予定日が未到来」として結果を書かずに残します。予定日の前に取り消しの連絡があった予約は、その時点で取消に入れます。

こう分けておくと、「Instagramからの予約が少ない」が、受付が少ないのか、満席でお断りしているのか、返事が止まっているのかを見分けられます。確認中や未到来の件数を、来なかった件数として数えないことが大切です。

「届いた日」で数えるか、「予定日」で数えるか

同じ28日間でも、数え方は2つあります。一つは、その期間に届いた依頼を数える「受付日で数える」方法で、受付の段階の内訳を見るのに向きます。もう一つは、その期間に予定日がある確定した予約を数える「予定日で数える」方法で、来店の結果を見るのに向きます。2つは対象の予約が違うため、同じ表の中で足し合わせたり、片方からもう片方を引いたりしません。どちらで数えたかを表の題に書いておきます。

日時の変更を受けた予約は、1件のまま最新の予定日へ移します。元の予定日の分を取消として数え、新しい予定日の分を別の確定として数えると、同じ予約が2件になります。変更したことと元の予定日は、同じ予約の履歴として残します。

Instagramの入口から届いた連絡を、締めの時点で受付の段階と来店の段階に分けた図。左の受付の段階は届いた日で数え、依頼が、確認中(未確定)、確定、満席でお断り、返信待ちのまま終了のどれか一つに入る。右の来店の段階は予定日で数え、確定した予約が、予定日が締めより前なら来店、取消、来店なし(連絡なし)、結果未確認のどれか一つに、予定日がまだなら予定日が未到来に入る。日時の変更は1件のまま最新の予定日へ移す。下に、架空の28日間の例として、受付9件が確定6件と満席でお断り2件と返信待ちのまま終了1件と確認中0件に、確定6件が来店5件と取消1件に分かれる仮の数字を示し、6件すべての予定日が期間内で締めより前のため2つの数え方がこの例では一致すると注記する
図:受付の段階と来店の段階を、締めの時点で分けて記録する(Akatsuki編集部作成)図を拡大して見る

満席でお断りした件数は、予約の道筋の問題ではなく、席の数や曜日の偏りを示していることがあります。返信待ちのまま終了した件数は、返事の担当や期限の問題を示していることがあります。どちらも「来なかった」として一つにまとめず、分けて残します。

記録には、お客さまの名前や連絡先を書き写さず、予約の番号やDMの日時で元の記録を引ける形にすることを提案します。台帳を複数の人で見る場合は、見られる人を店のスタッフに限ります。

DM・電話・外部の受付:担当・期限・引き継ぎを決める

Instagramから届く予約の依頼は、DM、電話、予約のページなど、複数の入口に分かれます。入口ごとに、誰が見て、いつまでに返し、休みの日は誰が代わるかを決めておかないと、返事が遅れたり、二人が別々に返事をしたりするおそれがあります。

入口ごとの担当と期限(架空の記入例)
入口見る人返事の期限(店の目安)休みの日の代わり台帳に書く人
DM店長営業日の17時までに届いたものは当日中副店長返事をした人
電話電話に出た人その場で確定、または折り返しの時刻を伝える店にいる人電話に出た人
予約のページ予約の仕組みの通知を受ける人その場で確定する仕組みなら、席の正本と同じ席の枠で受けているかを先に確かめる。届いた通知は翌営業日の開店前に台帳と照合する副店長照合した人

期限の時刻は架空の例で、店の体制に合わせて決めます。大切なのは、期限を決めること自体と、決めた期限をプロフィールやDMの最初の案内に書き、相手にも分かるようにすることです。「返事は翌営業日の正午までにお送りします」と書いてあれば、相手は待つあいだに別の店を探すかどうかを判断できます。

二重の予約を防ぐ

DMで受けた予約を台帳に転記し忘れ、同じ時間の席を電話でも受けてしまう、といった二重の予約は、入口が複数ある店で起きやすいと考えられます。防ぐには、席の正本を一つに決めます。紙の台帳でも予約の仕組みでも構いませんが、どの入口で受けた予約も、確定を伝える前に正本で席を確かめ、確定と同時に正本へ書く決まりにします。

外部の予約のページがその場で予約を確定する仕組みの場合は、そのページが正本と同じ席の枠を使っているか、または正本の側で先に席を押さえてあるかを確かめます。外部から届く通知は遅れて届くことがあるため、通知を見てから席を押さえる運用では、そのあいだに電話やDMで同じ席を受けてしまうおそれがあります。翌営業日に通知と台帳を照らし合わせる作業は、記録の抜けを見つけるためのもので、席の取り合いを防ぐ方法の代わりにはなりません。正本と同じ枠で受けられない入口は、確定ではなく「確認中」として受け、正本で席を確かめてから確定を伝える形も考えられます。

返事を引き継ぐとき

DMのやりとりの途中で担当が休みに入る場合は、相手に何を聞いていて、何を待っているかを台帳の一行に書いて引き継ぎます。引き継いだ人が「受け取りました」と返すまでは、元の担当の名前を残しておくと、誰も返していない状態に気づきやすくなります。引き継ぎと担当の決め方の詳しい手順は、問い合わせの返信漏れを防ぐ管理手順で扱っています。

LINEをすでに使っている店の場合

【公式情報】LINE公式アカウントのマニュアルでは、応答の設定でチャットをオンにでき、応答時間を設定して応答メッセージと併用できると案内されています(出典1)。

すでにLINE公式アカウントで予約の相談を受けている店では、Instagramのプロフィールに「予約の相談はLINEでも受けています」と書く、といった使い分けも考えられます。ただし、入口が増えるほど、席の正本への転記と担当の決まりが大切になります。この記事は、新しく受付の仕組みを増やすことを勧めるものではありません。今使っている入口を整理し、担当と期限を決めることを先に行います。チャットの設定は予約の管理や来店の記録を代わりに行うものではないため、台帳との照合は店で続けます。

予約で聞く情報と、利用目的

【公式情報】個人情報保護委員会のQ&Aでは、本人がWebの入力欄などに直接書き込む形で個人情報を取得する場合は、原則としてあらかじめ利用目的を明示する必要があり、利用目的が明らかな場合などの例外があると説明されています(出典2)。

予約のページで名前や電話番号を入力してもらう店では、その情報を何に使うかが相手に分かる書き方になっているかを確かめます。DMや電話で名前や連絡先を聞く場合にこの説明がどう当てはまるかの判断は、この記事ではしません。店の運用としては、予約に必要な範囲だけを聞き、予約の連絡以外に使う場合は相手に伝える、という形を提案します。個別の判断が必要な場合は、公的な情報を確認し、専門家に相談してください。

写真と画像:撮影の許諾と、実際の料理との違い

Instagramでは写真が予約の判断に大きく関わると考えられます。だからこそ、写真が実際の料理や店と違うと、来店した人の期待とのずれになります。点検では、写真について次の点を確かめます。

撮影の許諾

  • お客さまやスタッフが写っている写真は、写っている人の了解を得てから載せている
  • お客さまが撮って送ってくれた写真を使う場合は、使ってよいかを本人に確かめている
  • 店の外観や近くの建物、ほかの店の看板が大きく写り込んでいない

了解の取り方や記録の残し方は店で決めます。了解を得た日と、使う範囲(Instagramだけか、公式サイトにも使うか)を記録しておくと、担当が変わっても確かめられます。

加工のしすぎと、実際の料理との違い

明るさや色を整えることは、写真を見やすくするために行われます。一方で、量や盛り付けが実際と違って見えるほどの加工は、来店した人の期待とのずれにつながるおそれがあります。点検では、よく見られている料理の写真と、実際に提供している料理を並べ、量・盛り付け・器・付け合わせが同じかを確かめます。季節で内容が変わる料理は、写真の時期を本文に書いておきます。

生成画像を使う場合

生成AIで作った画像を投稿に使う場合は、実際の料理の写真と誤解されない使い方に限ることを提案します。たとえば、季節の案内の背景や、店の雰囲気を伝えるイメージとして使い、メニューの料理そのものとしては使わない、といった線引きです。生成画像を使った投稿には、本文に「イメージ画像です」と書き、料理の写真と並べるときは区別が分かるようにします。料理の内容や量を判断する材料になる画像には、実際に提供している料理の写真を使います。

複数の人で運用するときの、更新の責任

Instagramの運用を、店長、スタッフ、家族、外部の協力者など複数の人で行っている店では、誰がどの情報を更新するかを決めておかないと、古い情報が残りやすくなります。

更新の責任の分け方(架空の記入例)
情報更新する人更新のきっかけ確かめる人
営業時間・定休日・臨時休業店長決まった日のうち副店長
コースの内容と価格料理長メニューを変える前日店長
空席や満席の案内その日の責任者案内を出した日の閉店後に見直す店長
写真の投稿スタッフ週2回の予定店長(了解の記録を確認)
プロフィールとリンク先店長上のどれかが変わったとき副店長

担当の名前は架空です。1〜2人の店では、更新する人と確かめる人が同じになることもあります。その場合でも、更新のきっかけを書いておくと、メニューを変えた日にプロフィールとリンク先も見直す、といった連動を忘れにくくなります。

外部の協力者に投稿を頼んでいる店では、営業時間や価格のように店しか知らない情報を、協力者が古い資料から書いてしまうことがあります。投稿の前に店が内容を確かめる段を一つ置き、確かめた人の名前を記録しておくことを提案します。アカウントの管理の権限を誰が持っているかも、担当が変わるときに確かめます。

Instagramの投稿と予約の受け皿を、まとめて見直したいとき

AkatsukiのSNS運用代行では、Instagramを中心に、企画・撮影・投稿から問い合わせの受け皿までを整えます。

SNS運用代行のページを見る

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Webの計測と店の記録を混ぜない

公式サイトや予約のページにアクセス解析を入れている店では、Instagramから来た人を分けて見たいと考えることがあります。

【公式情報】Googleアナリティクスのヘルプでは、リンクのURLに utm_source・utm_medium・utm_campaign などのパラメータを付けると、どのキャンペーンからの流入かを区別して確かめられると説明されています(出典3)。パラメータの値は大文字と小文字を区別して扱われるとも案内されています(出典3)。

印を付けたリンクは、自分のアカウントの画面で実際に押せるリンクとして表示される欄にだけ置きます。投稿の本文に書いたURLが押せるリンクになるとは限らないため、本文に印付きのURLを書いて計測できる前提にはしません。また、プロフィールのリンクは、どの投稿を見た人も同じものを押します。印で分かるのは「プロフィールのリンクから公式サイトに来た」ことまでで、どの投稿を見て来たかは分かりません。印の決め方と記録の仕方は、UTMパラメータの設定と命名ルールで確かめてください。さらに、これで分かるのは公式サイトに来た人の流れまでです。外部の予約のページで確定した予約や、DMや電話での予約、来店そのものが自動で数えられるわけではありません。

【公式情報】Googleアナリティクスのヘルプでは、氏名やメールアドレスなど個人を特定できる情報をGoogleへ送らないよう求めています(出典4)。

予約の名前や電話番号、予約の番号を、リンクの印や予約完了のページのURLに入れないようにします。計測の数字と店の台帳は、同じ期間で横に並べて読み、足し合わせたり、片方からもう片方を推計したりしません。計測を設定していない期間は、0ではなく「計測なし」と書きます。予約のページのフォームの項目や受付の流れも見直したい場合は、問い合わせフォームの改善手順が参考になります。

数字を読むときの限界:期間・分母・分からないこと

Instagramから予約や来店につながったかを数字で確かめようとすると、いくつかの限界にぶつかります。限界を知らないまま数字を読むと、直したことの効果を大きく見たり、小さく見たりするおそれがあります。

期間と分母を決める

数字を比べるときは、期間と分母と締めの時点を先に決めます。この記事では、受付の段階は「連絡が届いた日」で、来店の段階は「来店の予定日」で数えることを提案します。どちらの数え方の表かを題に書き、締めの時点の後に記録が書き足されて数字が変わることも見込んで、締めの日時を表に添えます。受付の件数の割合を出すときは、分母を「その期間にInstagramの入口から届いた受付の件数」とし、Instagram以外の入口からの受付は含めません。

分からないことを、分からないまま残す

投稿を見た人のうち、何人が予約を考えたか、何人が別の方法で予約したかは、店の記録からは分かりません。自分のアカウントの画面で表示される数字は、その画面の定義の範囲でしか読めません。分からないことは「未観測」と書き、推測で埋めないようにします。

複数の入口を見ている人

予約をした人が、Instagramの投稿を見て、Googleマップで場所を確かめ、電話で予約した、ということは十分に考えられます。この場合、店の台帳では「電話の予約」として記録されます。入口ごとの件数は、どの入口で最後に連絡が届いたかを表すもので、Instagramが予約にどれだけ関わったかを表すものではありません。

二重の予約と、同じ人の重複

同じ人がDMと予約のページの両方から依頼した場合、受付を2件に数えると、実際より多く見えます。ただし、日時・人数が同じ依頼が近い時刻に2つの入口から届いたというだけで、同じ予約だと決めてまとめることはしません。別々の人が同じ条件で依頼することもあるためです。

1件にまとめてよいのは、予約を扱う権限を持つスタッフが、店の中にすでにある記録(予約の仕組みの予約の記録や、同じ相手とのDMのやりとりなど)で、同じ相手の同じ予約だと確かめられた場合だけにします。確かめられないものは、まとめずにそれぞれ1件として残し、「重複の可能性(未解決)」の印を付けて件数を別に書きます。未解決の印は、確かめられるまで外しません。照らし合わせに使った名前や連絡先は、台帳の集計の表やアクセス解析には書き写さず、計測のツールへ送ることもしません。

自己申告の限界

来店時に「何を見て来られましたか」と聞いている店もあります。この答えは参考になりますが、自己申告のため、複数の入口を見た人は一つしか答えなかったり、思い出した入口を答えたりします。自己申告の件数は、台帳の入口ごとの件数とは別の欄に書き、足し合わせないようにします。聞くかどうか、どう聞くかは店で決め、答えたくない人には無理に聞きません。

数字の並べ方の考え方は、集客データの見方:数字を並べる前に決めておくこともあわせて参考にしてください。

架空の4店で、修正の前後を確かめる

ここまでの点検を、架空の4つの店に当てはめます。どの店も実在せず、修正の結果も想定です。修正したからといって予約や来店が増えると決まるわけではない点も、あわせて書いています。

店A:予約を取らないカフェ

修正前:この架空の店は予約を受けていないが、季節のケーキの投稿に「お待ちしています」とだけ書いていたため、DMで「土曜の14時に2名で予約したい」という依頼が週に何件か届いていた。店長は営業中に返事ができず、閉店後に「予約は受けていません」と返していた。

修正後:プロフィールの最初の行に「ご予約は受けていません。週末の午後は混み合います」と書いた。季節の投稿にも同じ一文を足した。DMで依頼が届いた場合の返事の文をあらかじめ決め、混雑しにくい時間帯を添えるようにした(時間帯は架空)。

理由:予約を受けない店で、予約ができると受け取られる状態は、相手の当日の予定を狂わせるおそれがあるため。

判断:7日後に、プロフィールと季節の投稿に一文が入っていることを自分のスマホで確かめる。28日後に、DMで届いた予約の依頼の件数を、修正前の28日と同じ数え方で並べる。件数が少ないため、増減よりも、届いた依頼に決めた文で返せたかを中心に見る。

店B:コース中心のビストロ

修正前:プロフィールのリンクは公式サイトのトップに向いていて、予約のページへは2回の移動が必要だった。予約のページのコースは前の季節のままで、価格も古かった。投稿で新しいコースを見た人から「この料理はどのコースですか」というDMが届いていた。

修正後:リンクの行き先を予約のページに変え、コースの内容と価格を今のものに直した。新しいコースの投稿に、コースの名前と価格と、予約のページで選ぶ名前を書いた。

理由:投稿とリンク先の内容が違う状態は、行き止まりと古い情報にあたり、直す順番の最初の2つに入るため。

判断:7日後に、自分のスマホで投稿からプロフィール、予約のページのコースの選択までを、3回の移動以内でたどれるかを確かめる。28日後に、予約のページからの受付と確定の件数、コースについてのDMの件数を並べる。

店C:団体・宴会を受ける居酒屋

修正前:宴会の相談はDMで受けていたが、人数の幅、貸切の条件、飲み放題の有無がどこにも書かれておらず、確定までに何往復も連絡が必要だった。担当の店長が休みの日はDMが止まり、返信待ちのまま終わる相談があった。満席の日の案内の投稿が、その日を過ぎても残っていた。

修正後:宴会の条件(人数の幅、貸切の可否、相談の締切)を一つの投稿にまとめ、プロフィールにその投稿へ案内する一文を書いた。DMの相談は副店長も見る決まりにし、返事の期限を「翌営業日の正午まで」と決めてプロフィールに書いた(期限は架空)。満席の案内には、対象の日付を本文の最初に書くことにした。

理由:返事が止まる状態は、受付の止まりにあたり、条件の不足より先に直すため。

判断:7日後に、休みの日のDMに期限内に返せたかを台帳で確かめる。28日後に、宴会の相談の件数と、確定・満席でお断り・返信待ちのまま終了の件数を並べる。

店D:テイクアウトを併営する食堂

修正前:持ち帰りの注文と席の予約が、同じDMに混ざって届いていた。弁当の写真は明るさを強く上げて量が多く見えるものになっていて、受け取った人から「写真と違う」と言われたことがあった。季節の案内の投稿に生成画像を使っていたが、料理の写真のように見えるものもあった。投稿は店主と家族とアルバイトの3人で行っていた。

修正後:プロフィールに、席の予約と持ち帰りの注文の受け方を分けて書いた。弁当の写真を、実際に提供している量で撮り直した。生成画像は季節の案内の背景だけに使い、本文に「イメージ画像です」と書く決まりにした。投稿の前に店主が内容を確かめる段を置いた。

理由:写真と実際の違いは、来店や受け取りの当日の期待とのずれにつながるため。

判断:7日後に、新しい写真と決まりが投稿に反映されているかを確かめる。28日後に、席の予約と持ち帰りの注文を分けて数え、写真についての問い合わせや苦情の件数を記録する。

直す順番と、最初に直す1件の選び方

点検で見つかったことを全部同時に直すと、28日後に記録が変わっても、どの修正につながったのか分からなくなります。そこで、次の順番で、最初に直すことを1件に絞ることを提案します。

直す順番(編集部の提案)
順番区分例
1行き止まりリンク先が開かない、予約のページで希望の人数を選べない、予約の方法がどこにも書かれていない
2古い情報終わったコースや古い価格、過ぎた日の満席の案内、以前の営業時間
3受付の止まりDMの返事の担当と期限がない、休みの日に返事が止まる、二重の予約
4条件の不足総額の目安、席、人数、用途、アクセスが書かれていない
5分かりやすさプロフィールの文が長い、リンク先の予約の入口が下のほう

1と2は、相手が誤った情報で予約を考えたり、予約を終えられなかったりする状態のため、最初に直します。3は、店に届いた依頼が確定まで進まない状態です。4と5は、相手が予約を決めるまでの手間を減らす修正です。

直す順番を、行き止まり、古い情報、受付の止まり、条件の不足、分かりやすさの5段で上から下へ並べた図。右側に、点検で見つかったことの中から一番上の段に当たるものを1件だけ選び、担当・期限・完了条件を決めて直し、7日後に直したことが保たれているかを、28日後に店の記録が変わったかを確かめる、という流れを矢印で示す。28日後から次の1件を選ぶ段へ戻る矢印がある。日数は記事の提案
図:直す順番と、1件ずつ直して確かめる流れ(Akatsuki編集部作成)図を拡大して見る

最初の1件の選び方

同じ段に複数の候補があるときは、次の順で選びます。

  1. 相手が予約を終えられない、または誤った日時に来店するおそれがあるもの
  2. 直すのにかかる時間が短く、店の中で完結するもの
  3. 直したことを7日後に自分のスマホで確かめられるもの

選んだ1件は、修正票に、見たこと、直すこと、担当と期限、完了条件、7日後と28日後に確かめることを書きます。完了条件は「直した」ではなく、「相手と同じ画面でそうなっていることを確かめた」とします。

元に戻すとき

直した結果、リンクの行き先が意図と違った、予約のページの設定に誤りがあった、といった場合は、修正の前に保存した画面と設定のメモをもとに元の状態へ戻します。戻した日と理由も記録に残します。修正の前に画面を保存しておくのは、この戻し方のためです。

7日後と28日後に判断すること

直した後の判断は、時期を分けて行います。7日後は直したことが保たれているかを、28日後は店の記録が変わったかを確かめます。

7日後に確かめること

  • 直したプロフィールやリンク先が、自分のスマホで見て、直した状態のままになっているか
  • 決めた返事の期限を、DMや電話で守れているか
  • 台帳に、確認中(未確定)・確定・満席でお断り・返信待ちのまま終了を分けて書けているか
  • 古い投稿の扱いを決めた通りにしているか

7日後の時点では、件数の変化から結論を出しません。直したことが続いているかを確かめる段階です。

28日後に判断すること

28日後には、修正前の28日と修正後の28日を、曜日の並びがそろうように並べます。比べるのは、受付日で数えたInstagramの入口からの受付の件数と、その中の確認中(未確定)・確定・満席でお断り・返信待ちのまま終了の件数、予定日で数えた確定した予約の来店・取消・来店なし(連絡なし)・結果未確認・予定日が未到来の件数です。修正の前の期間も、同じ決まりと同じ締めの時点の置き方で数え直してから並べます。

次の表は、架空の店の28日間の記録の例です。

Instagramの入口の28日間の記録(架空の店、仮の数字、28日間の最終日の閉店後に締めた時点)
区分件数
受付(DM・電話・予約のページの合計)9件
確認中(未確定)0件
確定6件
満席でお断り2件
返信待ちのまま終了1件
確定のうち来店5件
確定のうち取消1件
確定のうち来店なし(連絡なし)0件
確定のうち結果未確認0件
確定のうち予定日が未到来0件

この表の数字はすべて説明のための仮の例です。受付は 6+2+1+0=9件で、確定・満席でお断り・返信待ちのまま終了・確認中の合計と一致します。確定は 5+1+0+0+0=6件で、来店の段階の区分と予定日が未到来の合計と一致します。

この例で、受付日で数えた表と予定日で数えた表が同じ6件でつながるのは、確定した6件すべての予定日がこの28日間の中にあり、締めの時点より前だったうえ、確認中の依頼も予定日が未到来の予約も0件だったからです。日時の変更を受けた予約は、どれも1件のまま最新の予定日で数えています。実際の店では、期間の終わりに届いた依頼の予定日が翌月になる、確認中の依頼が残る、といったことが起きるため、2つの表の件数は一致しないことがあります。その場合は無理に合わせず、締めの時点と、確認中・未到来の件数を表に添えます。

この例で、返信待ちのまま終了が1件あることは、返事の期限を見直す手がかりになります。満席でお断りが2件あることは、Instagramの道筋ではなく、席の数や曜日の偏りの問題かもしれません。

比べる前に、2つの期間で条件が変わっていないかも確かめます。季節のメニュー、休業日、近くの催し、席の数、ほかの入口の変更のどれかが変わっている場合は、件数の差をそのまま修正の結果として読まず、変わった条件を記録に書き添えます。

28日後の判断と次の一手(編集部の提案)
28日後に見えたこと考えられること次の一手
受付は変わらないが、返信待ちのまま終了が減った返事の担当と期限が回り始めた可能性同じ決まりを続け、次の1件を直す順番の表から選ぶ
受付が増えたが、満席でお断りも増えた道筋は通るが、席の数が足りない日がある可能性満席の日と曜日を並べ、案内の出し方を店で考える
予約のページの受付が増え、DMの受付が減った入口が移っただけの可能性入口ごとではなく、Instagram全体の受付で比べる
どれも変わらない修正が反映されていない、または件数が少なく差が出ていない可能性修正が保たれているかを確かめ、次の28日も同じ記録を続ける

件数が少ない店での読み方

Instagramからの受付がもともと月に数件の店では、28日で1〜2件の違いが出ても、それが修正によるものか、偶然の違いかは分かりません。件数が少ない店は、件数の増減より、行き止まりがなくなったか、返事の期限を守れているか、記録が分かれて書けているか、といった状態を判断の中心にします。件数での比較は、記録がたまってから、たとえば3か月分を並べて行う方法もあります。28日で結論が出なければ、保留として同じ記録を続けることも、判断の一つです。

登録不要で使える20項目の点検表

ここまでの内容を、登録なしで使える20項目の点検表にまとめました。入力欄はなく、印刷するか、画面を見ながら紙に書き出して使います。登録や入力の送信は要りません。各行の左の□には「はい」なら印を付け、「いいえ」と「分からない」は右の節を見直す候補として控えます。予約を取らない店で予約のページの行が当てはまらないなど、店に当てはまらない行は「対象外」と書き、「いいえ」「分からない」とは分けて数えます。

飲食店のInstagramから来店までの20項目の点検表
確かめること区分「いいえ」のときに見る節
1 店の型(予約を取らない・予約中心・団体・テイクアウト)を決め、Instagramから来た連絡のどれを予約と数えるかを決めている準備店の型によって、見る場所が変わる
2 予約の前に知りたい7つのこと(メニュー・総額の目安・日時・席・人数・用途・アクセス)の掲載場所を一覧にしている情報予約の前に知りたいことが、どこに書かれているか
3 総額の目安(コースの価格、飲み物、席料などの有無)が、予約の手前で分かる情報予約の前に知りたいことが、どこに書かれているか
4 プロフィールで、予約を受けているか、受けていないかが分かる入口プロフィールとリンク先の内容をそろえる
5 プロフィールに予約の方法が一つ以上書かれ、営業時間と定休日が店頭やマップの店舗情報と同じ入口プロフィールとリンク先の内容をそろえる
6 リンク先の最初の画面に、プロフィールで期待した予約の入口がある入口プロフィールとリンク先の内容をそろえる
7 最初に目に入る投稿と、予約やメニューの投稿が、今も正しい内容になっている情報投稿の日付と、古い投稿の扱い
8 満席や臨時休業の投稿に、対象の日付が本文の最初に書かれている情報投稿の日付と、古い投稿の扱い
9 自分のスマホで、投稿からプロフィール、リンク先、予約の確定の手前までをたどり、画面を保存した点検入口から、自分のスマホで実際にたどる
10 自分のアカウントで表示され、使える機能と数字を画面で確かめ、表示されない機能を前提にしていない点検プロフィールとリンク先の内容をそろえる
11 締めの時点を決め、届いた依頼を確認中(未確定)・確定・満席でお断り・返信待ちのまま終了のどれか一つにし、受付日で数えた表か予定日で数えた表かを題に書いている記録受付・確定・満席・返信待ち・取消・来店を分けて記録する
12 確定した予約を、来店・取消・来店なし(連絡なし)・結果未確認・予定日が未到来のどれか一つにし、日時の変更は1件のまま最新の予定日で数えている記録受付・確定・満席・返信待ち・取消・来店を分けて記録する
13 DM・電話・予約のページごとに、見る人・返事の期限・休みの日の代わりを決めている受付DM・電話・外部の受付
14 返事の期限の目安を、プロフィールかDMの最初の案内で相手に伝えている受付DM・電話・外部の受付
15 席の正本を一つに決め、外部の予約のページも含めてどの入口の予約も確定の前に正本で席を確かめ、日時と人数が同じだけの依頼を同じ予約としてまとめていない受付二重の予約を防ぐ
16 予約で聞く情報を必要な範囲に絞り、利用目的が相手に分かる書き方を確かめた受付予約で聞く情報と、利用目的
17 人が写る写真は了解を得て載せ、料理の写真は実際の量や盛り付けと同じで、生成画像を料理の写真として使っていない写真写真と画像
18 営業時間・メニュー・空席の案内・写真・プロフィールの更新の担当と、更新のきっかけを決めている運用複数の人で運用するときの、更新の責任
19 印付きのリンクは実際に押せる欄にだけ置き、計測の数字と台帳を混ぜず、リンクの印に個人の情報を入れず、計測していない期間を0と書いていない数字Webの計測と店の記録を混ぜない
20 直すことを1件選び、担当・期限・完了条件と、7日後・28日後の確認日を決めている運用直す順番と、最初に直す1件の選び方

時間が足りない日は、区分ごとに日を分けても構いません。

点検表の記入例

次の表は、架空のコース中心のビストロで、点検表に「いいえ」や「分からない」が付いた行を書き出した例です。良い・悪いの評価ではなく、見たままを書きます。

点検表の記入例:「いいえ」「分からない」が付いた行(架空のビストロ、仮の例)
番号結果見たままのメモ(架空)
3いいえ予約のページにコースの価格はあるが、飲み物の目安と席料の有無がない
6いいえリンクの行き先が公式サイトのトップで、予約の入口は2回移動した先
7いいえ予約のページのコースが前の季節のまま
10分からないプロフィールで予約の方法をどこまで示せるかを、自分のアカウントの画面で確かめていない
11いいえ満席でお断りした依頼を台帳に書いていない
14いいえDMの返事の目安をどこにも書いていない

この例では、直す順番の表の1(行き止まり)と2(古い情報)に当たる6と7のうち、相手が誤った内容で予約を考えるおそれのある7を最初の1件に選ぶ、という判断が考えられます。6はその次に直し、10は確かめるだけで、結果に応じて次の修正を決めます。

修正票の記入例

選んだ1件は、次の修正票に書きます。

修正票の記入例(架空のビストロ、仮の値)
項目記入例
番号7
見たこと予約のページのコースが前の季節のまま。新しいコースの投稿と内容と価格が違う
直す順番の区分2 古い情報
直すこと予約のページのコースの内容と価格を今のものに直し、新しいコースの投稿にコースの名前と価格を書く
担当・期限店長・11月9日(月)の開店前
完了条件自分のスマホで、投稿の料理とコースの名前と価格が、予約のページの選択肢と一致していることを確かめた
修正の前に保存したもの予約のページのコースの画面と、設定のメモ
7日後に確かめること11月16日(月)に、同じ画面が直した状態のままか
28日後に確かめること12月7日(月)に、予約のページからの受付と確定、コースについてのDMの件数を、修正前の28日と並べる

日付と担当は架空です。修正票は1件につき1枚とし、終わったものは捨てずに残しておくと、次に同じことが起きたときの手がかりになります。

結果に応じて、次に読むところ

  • 「いいえ」が情報(2・3・7・8)に多い:「予約の前に知りたいこと」と「古い投稿の扱い」の節で、掲載場所の照合表を作る
  • 「いいえ」が入口(4〜6)に多い:自分のスマホでたどる手順を先に行い、行き止まりを探す
  • 「いいえ」が受付(13〜16)に多い:入口ごとの担当と期限を決める。返事の漏れが続く場合は、引き継ぎの手順も確かめる
  • 「いいえ」が記録と数字(11・12・19)に多い:台帳の区分を作り直し、計測と台帳を分けて並べる
  • Googleマップからの予約にも不安がある:マップの入口の点検の記事で、同じ区分で記録をそろえる

失敗しやすい例と、例外

失敗しやすい例

投稿の回数だけを増やす:予約の方法が分からない、リンク先が古い、といった状態のまま投稿を増やすと、途中で止まる人が増えるだけになりかねません。回数を変える前に、道筋が通っているかを確かめます。

一度に全部を直す:プロフィール、リンク先、返事の決まり、写真を同じ週に全部変えると、28日後に記録が変わっても、どの修正につながったのか分かりません。

満席でお断りした依頼を数えない:お断りした依頼を台帳に書かないと、受付そのものが少ないのか、席が足りないのかを見分けられません。

入口ごとの件数を、Instagramの貢献と読む:電話で予約した人がInstagramを見ていた、ということは起こり得ます。入口ごとの件数は、最後の連絡の入口を表すものとして読みます。

生成画像を料理の写真として使う:実際と違う料理の印象を持って来店した人の期待とずれるおそれがあります。

例外

季節や催しで予約が集中する時期:年末の宴会や近くの催しの時期は、受付も満席も増える可能性があります。その時期の記録は、ほかの時期と分けて読みます。

予約の仕組みを本部や運営会社が管理している店:店の側で変えられる範囲と、本部に依頼する範囲を先に分けます。依頼するときは、見たままの画面と、望む状態と、確かめ方を書きます。

外部の協力者が投稿を担当している店:営業時間や価格のように店しか知らない情報は、投稿の前に店が確かめる段を置きます。管理の権限を誰が持っているかも記録しておきます。

相談する場合に準備しておくもの

自分で点検してもどこから直すか決めきれない場合や、Instagramの運用と予約の受け皿を外部の目で整理したい場合は、相談する方法もあります。相談の前に次のものをそろえておくと、話が早く進みます。

  • 店の型と、予約の受け方(DM・電話・予約のページ・予約を取らない)
  • 自分のスマホでたどった記録と、保存した画面(お客さまの名前や連絡先は消したもの)
  • 7つのことの掲載場所の照合表
  • 20項目の点検表で「いいえ」「分からない」が付いた番号と、見たままのメモ
  • 入口ごとの確認中・確定・満席でお断り・返信待ちのまま終了の件数と、集計した期間・締めの時点(お客さまの名前や連絡先は含めない)

相談の段階では、お客さまの個人情報を渡す必要はありません。区分ごとの件数と、保存した画面があれば、どこから確かめるかの見当は付けられます。

今日できること

  1. 自分の店の型を決め、Instagramから来た連絡のどれを予約と数えるかを書く
  2. 自分のスマホで、最近の投稿からプロフィール、リンク先、予約の確定の手前までをたどり、画面を保存する
  3. 予約の前に知りたい7つのことについて、どこに書いてあるかを一覧にする
  4. 台帳に、確認中(未確定)・確定・満席でお断り・返信待ちのまま終了の欄を作り、締めの時点を決めて、今日届いた連絡から付け始める
  5. 20項目の点検表を一度通して、「いいえ」の付いた番号から、直す順番の一番上の段に当たるものを1件選び、修正票に書く

まとめ:道筋をたどり、止まった段階から1件ずつ直す

飲食店のInstagramで投稿は見られているのに予約や来店につながらないとき、この記事では、投稿から来店までを見る・知る・連絡する・確定する・来店するの5つの段階に分けて点検する手順を示しました。予約の前に相手が知りたい7つのことの掲載場所を照らし合わせ、プロフィールとリンク先と店の実際をそろえ、古い投稿や満席の案内の扱いを決めます。自分のスマホで相手と同じ道筋をたどり、止まったところを記録します。

店の台帳では、締めの時点を決めて、届いた依頼を確認中(未確定)・確定・満席でお断り・返信待ちのまま終了に分け、確定した予約を来店・取消・来店なし(連絡なし)・結果未確認・予定日が未到来に分けます。受付日で数えた表と予定日で数えた表は混ぜず、日時の変更は1件のまま数えます。DM・電話・予約のページごとに担当と返事の期限と休みの日の代わりを決め、外部の予約のページも含めて確定の前に席の正本で席を確かめ、二重の予約を防ぎます。日時と人数が同じだけの依頼はまとめず、店の記録で確かめられないものは未解決として残します。写真は了解と実際の料理との一致を確かめ、生成画像を料理の写真として使いません。計測の数字と台帳は混ぜず、分からないことは未観測として残し、入口ごとの件数や自己申告をInstagramの貢献と読み替えません。

直すことは、行き止まり、古い情報、受付の止まり、条件の不足、分かりやすさの順に、最初の1件に絞り、7日後と28日後に分けて判断します。道筋を直すことが、そのまま予約や来店の増加を約束するものではありません。それでも、見た人が迷わず予約を終えられ、店の記録が段階ごとに分かれていることは、投稿の内容や回数を考える前の土台になると編集部は考えています。まずは、自分のスマホで投稿からプロフィール、リンク先までを一度たどってみることから始めてみてください。

今日やること

  1. 自分の店の型を決め、自分のスマホで最近の投稿からプロフィール、リンク先、予約の確定の手前までをたどって画面を保存する
  2. 予約の前に知りたい7つのことの掲載場所を一覧にし、締めの時点を決めて、台帳に確認中・確定・満席でお断り・返信待ちのまま終了の欄を作る
  3. 20項目の点検表で「いいえ」の付いた番号から直すことを1件選び、担当・期限・完了条件と7日後・28日後の確認日を修正票に書く

出典・編集方針

  • この記事の5つの段階の分け方、店の型ごとの重点、予約の前に知りたい7つのこと、記録の区分、担当と期限の決め方、写真の扱い、直す順番、7日後と28日後の判断、20項目の点検表と修正票は、Akatsuki編集部の実務提案です。特定の飲食店で効果を測った結果ではなく、予約・来店・売上やフォロワーの増加を約束するものではありません。
  • 店の例、修正前後の文例、記録表と点検表と修正票の記入例、件数・日付・時刻は、説明のために作った架空の例です。表の数字はすべて仮の例で、実在の店舗の記録や改善の成果ではありません。飲食店のSNSの平均的な数字や、検索需要の数字は扱っていません。
  • 冒頭の写真風の画像は生成AIで作成したイメージで、実在の店舗・料理・スタッフ・お客さま・画面ではありません。本文中の図版3点は、Akatsuki編集部が文字と図形で作成した説明図です。
  • Instagramの画面や機能、表示される数字は、アカウントの種類や設定、提供元の更新で変わることがあるため、この記事では特定の機能の有無を確かなものとして書いていません。本文の「出典1」などの番号は下の一次情報の番号に対応し、内容は確認日の時点のものです。取消料、アレルギーへの対応、個人情報の取り扱いの個別の法的判断は扱っていません。必要に応じて専門家や公的な窓口に確認してください。

一次情報(外部サイト)

記事の作り方と訂正の方針は編集方針にまとめています。

執筆

Akatsuki編集部 株式会社Akatsukiの編集担当です。店舗集客、広告・Web改善、AI活用について、判断に役立つ考え方と確認項目を届けます。

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