サーチコンソールで表示されるのにクリックされないときの原因と改善手順

木の机の上で、青と黄色の2本の折れ線グラフを表示したノートパソコンの横に、色の帯が並ぶ表の用紙を置いてペンで印を付ける手元と、チェック欄の並んだ用紙、手帳に載せたスマートフォンを写した生成イメージ
生成画像によるイメージです。生成AI(GPT)で作成したもので、実在の会社・人物・サーチコンソールの管理画面・実績を撮影したものではありません。

この記事の結論

サーチコンソールで表示されるのにクリックされないときは、タイトルをすぐに直すのではなく、まず4つの数字が何を数えているかをそろえ、比べる条件・件数・集計の単位・匿名化されたクエリといった見かけの問題を外します。そのうえで、ページを1本に絞ってクエリと端末ごとに掲載順位と検索の目的を確かめ、見られにくい位置にある可能性と、選ばれにくい理由がある可能性を分けて考えます。掲載順位だけで実際に見られたかは判定できないため、どれも原因の候補として扱います。修正は一つだけにし、判定の条件を先に書いて、7日後に反映を確認し、28日後に続ける・戻す・保留を決めます。

この記事で確認できること

  • 表示回数・クリック数・CTR・平均掲載順位が何を数えているかと、表示されるのにクリックされない原因の候補を8つに分けて絞る順番
  • ページ×クエリ×端末を同じ条件で書き写す画面の操作、検索の目的の印の付け方、検索結果の見え方とページの冒頭の比べ方、正規URLと匿名化されたクエリの確かめ方
  • 件数が少ないときの読み方、修正を一つに絞る判断の表、7日後と28日後の見直し、担当・期限と例外、登録不要の20項目の点検表と修正票の記入例

表示されるのにクリックされない状態を、一文に書き直す

Googleサーチコンソールの検索パフォーマンスを開くと、表示回数は出ているのに、クリック数が0のまま、あるいはほとんど増えない。記事を書いたりページを直したりしたのに、検索からの訪問が増えている手応えがない。こうしたとき、「タイトルが悪いのだろう」「もっと記事を増やすべきだろう」と、すぐに手を動かしたくなります。

ただ、「表示されるのにクリックされない」という一言には、性質の違う状態が混ざっています。検索結果のかなり後ろに出ていて、そもそも見られにくい位置にあるのか。比較的上の位置に出ているのに、検索した人の目的とページの主題が合っていないのか。検索結果に出ているタイトルや説明文が、ページの中身と食い違っているのか。あるいは、数え方や集計の仕組みのせいで、数字が実際より悪く見えているだけなのか。どれに当たるかで、直す場所も、直すかどうかの判断も変わります。

この記事では、サーチコンソールの画面で、ページとクエリと端末を同じ条件で並べて原因の候補を絞り、修正を一つだけ決め、7日後と28日後に見直すまでの手順をまとめます。登録なしで使える20項目の点検表、修正票の書き方と記入例、架空の3つの業態での使い方、担当・期限の決め方と、手順どおりに進めない方がよい例外も載せています。

この記事が向いている方

主な読者として考えているのは、自社のホームページやブログを持つ小さな会社・店舗で、サーチコンソールの画面は開けるものの、数字をどう読み、何を直せばよいかに迷っている担当者や経営者です。制作会社やSEOの担当者に任せている場合でも、報告の数字を自分で確かめたい方にも使えるように書いています。

サーチコンソールの登録や初期設定の方法は扱いません。また、検索から来た人が問い合わせまで進むかどうかの点検は、ホームページから問い合わせが来ないとき、最初に切り分ける5つの原因で、GA4と受付の件数の照合はGA4の問い合わせコンバージョンが受付件数と合わないときに確かめる順番で扱っています。この記事では、検索結果に出てからクリックされるまでの区間に絞ります。

先にお伝えしておくこと

この記事の原因の分け方、点検の順番、判断の基準、7日と28日の見直しの区切り、点検表、修正票は、Akatsuki編集部の実務の提案です。特定のサイトで効果を測った結果ではなく、この手順でクリック数や検索順位が上がることを約束するものではありません。文中の会社や数字の例は、すべて説明のために作った架空の例で、業種の平均や目安の数字でもありません。

サーチコンソールの画面の名前や配置は、提供元の更新で変わることがあります。本文の「出典1」などの番号は、記事の下の一次情報の番号に対応しています。公式のヘルプで確かめた内容には【公式情報】、編集部の考えや提案には【編集部の提案】と書き分けています。

まず、4つの数字が何を数えているかを確かめる

原因を探す前に、画面に並ぶ4つの数字が何を数えているのかをそろえておきます。ここがあいまいなままだと、問題のない数字を直そうとしたり、本当の問題を見落としたりします。

【公式情報】検索パフォーマンスのレポートでは、クリック数は検索結果からサイトがクリックされた回数、表示回数はサイトが検索結果に表示された回数、CTR(クリック率)はクリック数を表示回数で割った値、平均掲載順位は検索結果におけるサイトの最上位の掲載順位の平均と説明されています(出典1)。

検索パフォーマンスの4つの数字と、読むときの注意
数字何を数えているか読むときの注意
表示回数検索結果にサイトへのリンクが出た回数画面に出たかどうかではなく、表示中の結果ページに載っていれば数えられることがある(出典2)
クリック数検索結果からサイトへ移動したクリックの回数同じ人が戻って同じリンクを押し直しても、1回として数えられる(出典2)
CTRクリック数を表示回数で割った値表示回数が少ないと、1回のクリックで大きく動く
平均掲載順位表示されたときの最上位の位置の平均固定の「何位」ではなく、表示されたときの位置を平均したもの(出典2)

表示回数は「見られた回数」とは限らない

【公式情報】表示回数は、ユーザーがリンクを閲覧した、または閲覧した可能性があることを意味するとされています。通常の検索結果では、表示中の結果ページに項目が載っていれば、その項目まで画面をスクロールしたかどうかに関係なく数えられます。一方で、続きを表示する操作が必要な位置にある場合は数えられないなど、結果の種類によって条件が違います(出典2)。

つまり、表示回数が多いことは、検索した人がそのリンクを読んだことを意味しません。結果ページの下の方に載っているだけでも、表示回数は増えることがあります。【編集部の提案】「表示はあるのに押されない」と感じたら、最初に「見られやすい位置に出ているか」を確かめることをおすすめします。ただし、掲載順位だけでは、実際にリンクが見られたかどうかは判定できません。

平均掲載順位は、いつも同じ位置に出ているという意味ではない

【公式情報】掲載順位は、そのリンクが検索結果ページの他の結果と比べて、だいたいどの位置に出ていたかを示すものとされています。平均掲載順位は、表示されたときのサイトの最上位の位置を、表示されたすべてのクエリで平均したものです(出典2)。

このため、平均が「10位前後」でも、あるクエリでは上の方に、別のクエリではかなり後ろに出ている、ということが起こります。【編集部の提案】サイト全体やページ全体の平均だけで判断せず、クエリごとに分けてから位置を読むことをおすすめします。

最新の数字は、あとで変わることがある

【公式情報】最新のデータは暫定値の場合があり、グラフ上で点線で示されると説明されています(出典1)。【編集部の提案】直したばかりの週の数字で良し悪しを決めないために、比べる期間からは直近の数日を外しておきます。

「クリックされない」の原因候補を8つに分ける

【編集部の提案】表示はあるのにクリックが少ないときの原因の候補を、次の8つに分けて考えます。大きく分けると、数え方や比べ方のせいで悪く見えているもの、見られにくい位置にある可能性があるもの、見られやすい位置にあっても選ばれにくい可能性があるもの、の3つのまとまりです。

この分け方は、原因の見当を付けるための仮説です。サーチコンソールの掲載順位や表示回数からは、検索した人が実際にリンクを見たかどうかや、なぜ押さなかったのかまでは分かりません(出典2)。どのまとまりに当てはめた場合も、「原因の候補」として扱い、断定はしません。

クリックされない原因の候補と、見分ける手がかり
まとまり原因の候補見分ける手がかり次に読む章
見かけの問題1. 比べる条件がそろっていない期間・検索の種類・端末・国が、比べる2つの数字で違う画面の操作
見かけの問題2. 件数が少なすぎる表示回数が数十回程度で、クリックが0〜数回件数が少ないとき
見かけの問題3. 集計の単位やURLの割り当てが違うページ別とクエリ別で合計が違う、思っていないURLに数字が付いている集計の仕組み
見かけの問題4. 匿名化されたクエリが表に出ていないクエリの表の合計が、上の合計より小さい集計の仕組み
見られにくい可能性5. 掲載順位が低いクエリ別の掲載順位がかなり後ろ掲載順位が低いとき
見られにくい可能性6. 端末や地域で出方が違うデバイスや国のタブで、行ごとの位置や表示回数が大きく違う画面の操作
選ばれにくい可能性7. 検索の目的とページの主題がずれている表示の多いクエリが、ページで答えていない問いになっている検索の目的とのずれ
選ばれにくい可能性8. 検索結果の見え方と本文がずれている検索結果のタイトルや説明文が、ページの冒頭と違う内容に見える検索結果と本文のずれ
表示はあるのにクリックが少ないときの原因の候補を、左から「見かけの問題か」「見られやすい位置か」「選ばれにくい理由があるか」の3つの問いで順に振り分け、見かけの問題には条件・件数・集計・匿名クエリの4つ、見られにくい可能性には低い順位と端末・地域の2つ、選ばれにくい可能性には目的のずれと検索結果と本文のずれの2つを並べ、いずれも原因の候補(仮説)だと注記した図
図:クリックされない原因を3つの問いで振り分ける(Akatsuki編集部作成)図を拡大して見る

見かけの問題から先に外す

【編集部の提案】順番は、見かけの問題、見られにくい可能性、選ばれにくい可能性の順をおすすめします。数え方や比べ方のせいで悪く見えているだけなら、ページを直す必要はありません。見られにくい位置にある可能性が高いなら、タイトルを磨いても読まれる機会は限られると考えられます。タイトルや説明文、ページの冒頭を直すのは、表示回数の多いクエリで比較的上の位置に出ていることを確かめてからにします。

1つのページに、複数の原因が重なることもある

順位が低く、しかも目的もずれている、という場合もあります。その場合も、修正は一度に一つに絞ります。複数の原因が重なっているときに、どれから直すかの決め方は、後の「判断」の章で扱います。

画面の操作:ページ×クエリ×端末を、同じ条件で並べる

ここからは、サーチコンソールの画面で、原因の候補を絞るための操作を順に説明します。【公式情報】検索パフォーマンスのレポートでは、クエリ・ページ・国・デバイス・検索での見え方・日付の各ディメンションを、表の上のタブで切り替えて見られます。期間や検索の種類は上部のフィルタで変えられます(出典1)。期間を比べる機能や、2つの国を比べる機能も用意されています(出典3)。

手順1:比べる条件を先に書く

最初に、紙かメモに次の4つを書きます。期間(例:直近の数日を外した28日間)、検索の種類(ウェブ)、対象のページのURL、比べる相手(前の28日間など)です。【編集部の提案】端末や国の違いを意図して比べることは、原因の手がかりになります。一方で、期間や検索の種類など、比べるつもりのない条件の差を切り分けないまま、その差を修正の効果の証拠として使わないようにします。担当者が交代しても同じ表を作れるように、条件はいつも書き残しておきます。

手順2:ページのタブで、対象のページを1本に絞る

ページのタブを開き、気になるページの行を選んで、そのページだけのフィルタをかけます。そのうえでクエリのタブへ移ると、そのページが表示されたクエリの一覧が出ます。【編集部の提案】サイト全体のクエリの一覧から始めると、複数のページの話が混ざります。修正の対象はページなので、まずページを1本に絞ってから、そのページのクエリを読みます。

手順3:クエリを表示回数の多い順に並べ、上位を書き写す

クエリの表を表示回数の多い順に並べ、上から5〜10行程度を、表示回数・クリック数・CTR・掲載順位と一緒に書き写します。【編集部の提案】すべての行を見る必要はありません。表示回数の多いクエリから読むと、ページの見られ方の大半が分かります。書き写した行には、次の章で「目的が合っている」「目的がずれている」「判断できない」の印を付けます。

手順4:デバイスと国のタブで、出方の違いを確かめる

同じページのフィルタをかけたまま、デバイスのタブでパソコンとモバイルの行を、国のタブで国ごとの行を見ます。【編集部の提案】たとえば、モバイルでは位置が大きく後ろになっている、想定していない国からの表示が多い、といった違いが見つかれば、ページ全体の平均だけで判断するとずれます。地域の店舗や会社のページで、対象の国以外からの表示が多い場合は、その行を分けて考えます。

手順5:期間を比べて、変化した行を探す

日付のフィルタで、同じ長さの2つの期間を比べます。【編集部の提案】比べる長さは、件数が少ないサイトなら28日間同士、件数が多いサイトなら7日間同士でも構いません。比べたときに、表示回数だけが増えてクリックが変わらない行があれば、新しい目的の検索で表示され始めた可能性を考えます。順位が下がって表示回数が減った行とは、別の問題として扱います。

手順6:書き写した表を、修正票の材料にする

ここまでで、対象のページ1本について、条件・クエリの上位・端末と国の違い・期間の変化を書いた1枚の表ができます。【編集部の提案】この表がそろうまでは、タイトルや本文に手を付けないことをおすすめします。表があれば、修正の理由と、後で見直すときの比べる相手がはっきりします。

ページ×クエリ×端末の書き写し表(記入例は架空)
クエリ端末表示回数クリック数掲載順位目的の印
相続税 相談 費用モバイル12019.8合っている
相続税 相談 費用パソコン4017.2合っている
相続税 申告 自分でモバイル90014.5ずれている
相続 手続き 期限モバイル60038.0判断できない

上の表の数字は架空の例です。この例では、費用を調べるクエリでは比較的上の方に出ていますが、自分で申告したい人の検索では、相談を案内するページは目的とずれています。期限を調べる検索は位置がかなり後ろで、目的が合うかどうかを判断する前に、見られにくい位置にある可能性を考えます。

掲載順位が低く、見られにくい可能性があるとき

クエリ別の掲載順位がかなり後ろにあるとき、クリックが少ないのは自然なことです。【公式情報】表示回数は、表示中の結果ページに載っていれば、その位置までスクロールしたかどうかに関係なく数えられることがあります(出典2)。後ろの方に載っているだけでも表示回数は増えるため、表示回数があることは、読まれたことの証拠になりません。

この場合に、タイトルを直さない理由

【編集部の提案】見られにくい位置にある可能性が高いページのタイトルや説明文を直しても、クリックが増えるかどうかを確かめにくくなります。見られる機会が少なければ、修正の前後で比べる材料も限られます。この場合は、タイトルの言い回しより先に、そのクエリで探している人の問いに、ページがきちんと答えているかを確かめます。

順位が低いときに、確かめること

  • そのクエリで検索した人が知りたいことを、一文で書けるか
  • ページの本文に、その問いへの答えがあるか。あっても、ページの後半に埋もれていないか
  • 同じサイトの別のページの方が、その問いに近い内容になっていないか
  • ページの主題とは別の問いで、たまたま表示されているだけではないか

最後の項目に当てはまる場合は、無理にそのクエリに合わせてページを書き換えるより、別のページで答える方が、元のページの主題を保てます。どちらにするかは、後の「判断」の章で決めます。

平均だけで「低い」と決めない

前の章で触れたとおり、平均掲載順位は複数のクエリの平均です(出典2)。ページ全体の平均が後ろでも、表示回数の多いクエリでは上の方に出ていることがあります。【編集部の提案】「順位が低い」と判断するのは、表示回数の多いクエリの行ごとに位置を確かめてからにします。

検索の目的と、ページの主題がずれているとき

比較的上の位置に出ているのにクリックが少ない場合、次に候補になるのは、検索した人の目的とページの主題のずれです。たとえば、「自分でやる方法」を探している人の検索で、依頼の案内のページが表示されている。「費用の目安」を探している人の検索で、会社の紹介のページが表示されている。こうした場合、検索結果に出ていても、選ばれにくくなります。

クエリに、目的の印を付ける

【編集部の提案】手順3で書き写したクエリに、次の4つのどれかの印を付けます。

クエリに付ける目的の印(例は架空)
印どういう検索か例ページとの関係
依頼頼める相手を探している「地域名 業種 相談」依頼の案内のページと合いやすい
比較費用や違いを比べている「業種 費用 相場」費用や進め方を説明するページと合いやすい
調査自分で調べて解決したい「やり方」「自分で」依頼のページとはずれやすい。解説のページと合う
無関係名前が似ているだけなど同じ語を含む別の分野合わせて直す必要はない

印の付け方は、検索した人の立場で「この検索の後に何をしたいか」を考えると決めやすくなります。判断に迷うものは「判断できない」として残しておき、無理にどれかに入れません。

印を付けるときに迷いやすい例

【編集部の提案】迷いやすいのは、同じ言葉でも目的が二通りに読める検索です。たとえば「業種名 費用」は、依頼先を比べている人の検索とも、自分でやるかどうかを決めるために相場を知りたい人の検索とも読めます。この場合は、表示回数の多いクエリで実際に検索し、検索結果の上の方に並ぶページが、依頼の案内と解説のどちらに寄っているかを見てから印を決めます。それでも決まらないときは「判断できない」のまま残し、修正の対象にはしません。

会社名やサービス名を含む検索は、すでに会社を知っている人の検索と考えられるため、目的の印とは別に「指名」として分けておくと、判定のときに数字を分けて見やすくなります。

ずれているときの3つの選択肢

【編集部の提案】目的がずれている行が多いときは、次の3つから選びます。

  1. ページの主題を保ち、そのクエリには合わせない(無関係・調査の検索が多い場合)
  2. ページの冒頭や見出しで、そのクエリの問いに短く答えたうえで、本来の案内につなぐ(比較の検索が多い場合)
  3. その問いに答える別のページを作り、元のページから文脈のあるリンクでつなぐ(調査の検索が多く、問いにきちんと答えるには分量が要る場合)

どれを選ぶ場合も、表示回数の多いクエリすべてに合わせようとしないことが大切です。一つのページに複数の目的を詰め込むと、どの目的の人にも分かりにくいページになりやすいからです。

目的のずれと、タイトルの問題を分ける

目的がずれているときに、タイトルだけを検索の言葉に寄せると、クリックは増えても、ページを開いた人がすぐに戻るおそれがあります。【公式情報】Googleは、タイトルリンクについて、具体的でわかりやすいテキストを使い、キーワードを詰め込まないことを勧めています(出典4)。【編集部の提案】タイトルは「ページに書いてあること」を正しく伝える場所として扱い、検索の言葉を集める場所にはしないことをおすすめします。

検索結果の見え方と、本文がずれているとき

目的も合っていて、比較的上の位置にも出ているのにクリックが少ない場合、検索結果に出ているタイトルや説明文(スニペット)と、ページの中身が食い違っていないかを確かめます。

検索結果のタイトルは、ページのtitleと同じとは限らない

【公式情報】検索結果に出るタイトルリンクは自動で決まり、title要素のテキスト、ページの主な見出し、SNSで共有するときのタイトルの設定(OGPのタイトル)、ページ内の目立つテキスト、リンクのアンカーテキストなどが使われると説明されています。title要素が空に近い、内容が古い、ページの内容を正しく表していない、主なタイトルが複数あって分かりにくい、といった場合には、別のテキストが使われることがあります(出典4)。

説明文は、主にページの本文から作られる

【公式情報】スニペットは主にページの本文から作られ、メタディスクリプションの方がページを正確に説明できる場合には、そちらが使われることもあります。検索ごとに違うスニペットが表示されることがあり、メタディスクリプションの長さに上限はないものの、必要に応じて切り詰められると説明されています(出典5)。

つまり、ページに書いたメタディスクリプションが、そのまま検索結果に出るとは限りません。【編集部の提案】説明文だけを書き換えるより、ページの冒頭の段落で、そのページが何に答えるのかを短く書く方が、検索結果の見え方と本文の両方をそろえやすくなります。

左から検索した人の問い、検索結果に出るタイトルと説明文、ページの冒頭の3列を並べ、上の行ではタイトルは問いに合っているが冒頭が会社の紹介から始まってずれている状態を、下の行では3列とも同じ問いに答えている状態を示し、ずれている箇所に印を付けた図
図:検索した人の問い・検索結果の見え方・ページの冒頭をそろえる(Akatsuki編集部作成)図を拡大して見る

検索結果の見え方を確かめる手順

  1. 手順3で書き写した表示回数の多いクエリを、自分でも検索してみる
  2. 自社のページがどんなタイトルと説明文で出ているかを書き写す(出ない場合や位置が違う場合もあるので、出なかったことも記録する)
  3. 書き写したタイトルと説明文を読み、ページの冒頭の段落と同じことを約束しているかを比べる
  4. ずれているときは、どちらに合わせるかを決める

【公式情報】Search Consoleのヘルプでは、クリック率の低いページについて、そのページのために生成されたタイトルとスニペットを確かめ、それがユーザーの疑問に正確に答えているか、コンテンツを更新することでどう改善できるかを確認する、という考え方が示されています(出典3)。

説明文は検索ごとに違うものが表示されることがあります(出典5)。【編集部の提案】自分で1回検索して見た並びや説明文を、すべての人に同じように出ているものとは考えず、「こういう見え方をする場合がある」という手がかりとして扱います。

冒頭の段落で確かめる3つのこと

  • 最初の2〜3文で、そのページが何に答えるのかが分かるか
  • 検索結果のタイトルで約束していることが、冒頭の近くに書いてあるか
  • 会社の紹介やあいさつが長く続き、答えが後ろへ押されていないか

集計の仕組みで起きる見かけの問題

ページを直す前に、数え方や集計の仕組みのせいで、数字が実際と違って見えていないかを確かめます。ここで見かけの問題が見つかれば、ページを直す必要がないこともあります。

ページ別とクエリ別で、合計が合わない

【公式情報】検索パフォーマンスのデータは、クエリ・国・デバイス・日付のディメンションではプロパティごとに、ページと検索での見え方のディメンションではページごとに集計されます。そのため、グラフの合計が表の合計と一致しないことがあり、これは通常、集計方法の違いによると説明されています(出典1)。

【編集部の提案】ページのタブとクエリのタブで合計が違っていても、それだけで計測の誤りとは考えません。比べるときは、同じタブ同士、同じフィルタ同士で比べます。

匿名化されたクエリは、表に出てこない

【公式情報】クエリでフィルタすると、匿名化されたクエリが除外されるため、値は近似値になると説明されています(出典3)。また、プライバシー保護のために一部のクエリは表に出ず(匿名化されたクエリ)、グラフの合計には含まれること、内部的な制約により重要度の高い行だけが保存・表示され、匿名化されたクエリ以外にも表に出ないクエリがあること、グラフのデータは選んだディメンションにかかわらずプロパティ単位で集計されることが説明されています(出典7)。

【編集部の提案】このように、クエリの表の行の合計と上の合計の差には、匿名化されたクエリ、表示される行の制約、集計の単位など、複数の理由が重なり得ます。差の大きさから、どの理由によるものかを特定することはできないと考えておきます。

【編集部の提案】表に出てくるクエリだけで、ページの見られ方のすべてが分かるとは考えないことをおすすめします。特に件数が少ないサイトでは、表に出る行がわずかで、合計との差の方が目立つこともあります。差の分を推測で補って、特定のクエリに割り振ることはしません。

数字が付くURLと、正規のURL

【公式情報】ページのすべてのバリエーションのクリック数・表示回数・掲載順位のデータは、Googleが各ページ向けに選んだ正規URLに割り当てられ、場合によっては実際のURLに割り当てられることもあると説明されています(出典2)。また、URL検査ツールでは、ページで指定した正規URLと、Googleが選択した正規URLを確かめられます。Googleは指定した正規URLを選ぶこともあれば、別のURLの方がふさわしいと判断することもあるとされています(出典6)。

【編集部の提案】次のような場合は、URL検査ツールで対象のページを検査し、Googleが選択した正規URLを書き写しておきます。

  • 同じ内容のページが、URLを変えて複数ある(古いページを残したまま新しいページを作った場合など)
  • ページ別の表で、思っていたURLとは別のURLに表示回数が付いている
  • 修正したはずのページの数字が動かず、別のURLの数字が動いている

指定した正規URLとGoogleが選択した正規URLが違う場合は、どのURLの数字を見るべきかを決めてから、ページの修正に進みます。正規URLの設定を変えるかどうかは、サイト全体に関わるため、ページの修正とは別の作業として、制作の担当者と相談して決めます。

修正を反映するまでの時間

【公式情報】URL検査ツールからインデックス登録をリクエストできますが、登録には1〜2週間程度かかるとされ、リクエストしても表示されるとは限らず、1日あたりの送信数に上限があると説明されています(出典6)。【編集部の提案】修正した翌日に数字が動かなくても、失敗と決めないための前提として覚えておきます。

件数が少ないときは、判断を急がない

表示回数が数十回程度、クリックが0〜数回という段階では、CTRの数字は大きく揺れます。たとえば表示回数30回のページで、クリックが1回あるかないかでCTRは0%にも3%以上にもなります。【編集部の提案】この段階で、「タイトルが悪い」「この主題は需要がない」と決めることはおすすめしません。

件数が少ないときに、できること

  • クリックの数ではなく、どんなクエリで表示されているか(目的の印)を読む
  • 掲載順位がかなり後ろの行が多いなら、見られにくい位置にある可能性を考え、タイトルの修正は後回しにする
  • 期間を28日間以上に広げて、行の数を増やしてから読む
  • 修正をする場合も、判断の条件を先に書き、結果を待つ期間を長めにとる

「0」は、需要がないという意味ではない

クリックが0という数字は、その期間に、その条件で、検索結果からクリックされなかったという記録です。【編集部の提案】そこから、そのテーマを調べる人がいないとは言えません。表示回数や掲載順位、表に出てこないクエリの存在を考えると、件数が少ない段階では、数字から言えることはわずかです。言えないことを言わないことも、点検の大切な一部です。

件数が少ないサイトで、比べる期間の選び方

【編集部の提案】週ごとの比較は、件数が少ないとほとんど意味を持ちません。件数が少ないうちは、28日間同士、あるいは3か月同士で比べ、季節や休みの影響がありそうな時期は、前の年の同じ時期と比べるなど、条件をそろえる工夫をします。どの期間で比べたかは、修正票に必ず書いておきます。

判断:直すか、待つか、別のページを作るか

ここまでの書き写し表と印から、修正するかどうかを決めます。【編集部の提案】次の表を上から順に当てはめ、最初に当てはまった行の判断を採ります。

状態ごとの判断(編集部の提案)
状態判断理由
比べる条件がそろっていない条件をそろえて取り直す差が原因の手がかりにならない
件数が少なすぎる待つ。期間を広げて取り直す1回の違いで大きく動く
数字が別のURLに付いている見るURLを決める。正規URLは別作業で相談どのページを直すべきかが決まらない
表示回数の多いクエリで位置がかなり後ろ問いへの答えを確かめる。タイトルは後回し見られにくい可能性がある
目的が合わないクエリが多い主題を保つか、別のページで答える一つのページに目的を詰め込まない
目的が合い、比較的上の位置なのに少ない検索結果の見え方と冒頭をそろえる選ばれにくい可能性がある
どれにも当てはまらない修正せず、次の見直し日を決める根拠のない修正を避ける

複数の原因が重なっているとき

【編集部の提案】複数の行に当てはまるときは、表の上の行を優先します。たとえば、件数が少なく、目的もずれているように見える場合は、まず期間を広げて取り直します。件数がそろってから目的のずれを判断した方が、思い込みで直すことを避けられます。

「何もしない」も判断の一つ

点検の結果、修正しないと決めることもあります。その場合も、「なぜ直さないか」と「次にいつ見るか」を修正票に書きます。【編集部の提案】何もしなかった記録があると、次の担当者が同じ点検を繰り返さずに済みます。

どのページの何を直すかを、一緒に絞りたいとき

Akatsukiのマーケティング相談では、広告・ホームページ・Googleマップ・SNS・AI活用の悩みを伺い、止まっている場所、次に試すことと理由、確かめる数字を一緒に整理します。

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修正は一つだけ決める

判断が「直す」になったら、修正を一つだけ決めます。【編集部の提案】一度に複数を直すと、数字が動いたときに、どの修正の効果かが分からなくなります。特にサーチコンソールの数字は件数が少なく、反映にも時間がかかるため、一つずつ直した方が、結果的に早く判断できます。

修正の候補

修正の候補と、向いている状態(編集部の提案)
修正の候補向いている状態注意
ページの冒頭の段落を書き直す検索結果の見え方と冒頭がずれている答えを先に書き、紹介は後ろへ
titleを、ページの内容を正確に表す文に直すtitleが古い、または内容と合っていない検索の言葉を詰め込まない(出典4)
メタディスクリプションを直す説明文がページの内容と食い違っているそのまま使われるとは限らない(出典5)
見出しの順番を入れ替える問いへの答えが後半に埋もれている本文の主題は変えない
別のページを作り、文脈のあるリンクでつなぐ目的の違う検索が多く、答えるには分量が要る元のページの主題を保つ
サイト内の関連するページからリンクを足す対象のページへの入口が少ない文脈のない一覧の追加は避ける

候補に入れない方がよい修正

【編集部の提案】クリックが少ないという理由だけで、次の修正を選ぶことはおすすめしません。

  • ページのURLを変える。数字が付くURLが変わり、修正の前後を比べにくくなります。URLを変える必要がある場合は、ページの修正とは別の作業として、制作の担当者と進めます
  • ページを削除する、または別のページにまとめる。表示回数のあるページを消すと、そのページで答えていた問いの行き先がなくなります。まとめる場合も、正規URLの扱いを先に決めます
  • 検索の言葉をtitleや見出しに並べる。キーワードの詰め込みは、Googleのタイトルリンクの案内でも避けるよう示されています(出典4)
  • 公開日だけを新しくする。内容を変えずに日付だけを変えても、検索した人の問いに答えるページにはなりません

修正の前に、3つのことを書く

  1. 何を、どう変えるか(変える前の文と、変えた後の文)
  2. どの数字が、どう動いたら続けるか(判定の条件)
  3. いつ判定するか(7日後の確認日と、28日後の判定日)

【編集部の提案】判定の条件は、修正の前に書きます。修正の後で数字を見てから条件を決めると、都合のよい読み方をしやすくなるためです。

7日後と28日後に見直す

【編集部の提案】修正をしたら、変更日を記録し、7日後に「確認」、28日後に「判定」の2回見直します。7日と28日という区切りは、サーチコンソールの決まりではなく、編集部の提案です。件数の多いサイトでは短くしてもよく、件数の少ないサイトでは長くすることをおすすめします。

7日後の確認:壊れていないかを見る

7日後は、効果を決める日ではなく、修正が意図どおりに反映されているかを確かめる日です。

  • ページを開き、修正した文が公開されているか
  • URL検査ツールで、修正の後のページが取得されているか(取得されていなくても、まだ失敗とはしない)
  • 自分で検索して、検索結果の見え方が変わったか(変わっていなくても記録だけにする)
  • 表示回数が急に大きく減るなど、明らかに悪くなっている兆しがないか

【公式情報】最新のデータは暫定値の場合があります(出典1)。【編集部の提案】7日後の時点の数字は、判定に使わず、記録だけにします。

28日後の判定:続ける・戻す・保留を決める

28日後は、修正の前に書いた判定の条件と照らして、次のどれかを決めます。

  • 続ける:条件を満たした。次の修正票の行へ進む
  • 戻す:明らかに悪くなった。変更前の文に戻し、戻した日を記録する
  • 保留:件数が少なく判断できない。期間を延ばして、次の判定日を決める

比べる相手は、修正の前の同じ長さの期間です。期間・検索の種類・端末・国などの条件は、修正の前に書いた条件と同じにそろえます。

修正を一つ決めて見直す流れを、条件と判定の基準を書く、一つだけ直す、変更日を記録する、7日後に反映を確認する、28日後に続ける・戻す・保留を決める、の5つの丸を順に矢印でつなぎ、保留から期間を延ばして再び判定へ戻る点線を添えた図
図:修正を一つずつ進めて、7日後と28日後に見直す(Akatsuki編集部作成)図を拡大して見る

判定の後も、クリックの先を見る

クリックが増えても、問い合わせや予約につながるとは限りません。【編集部の提案】判定の日には、サーチコンソールの数字だけでなく、そのページから問い合わせのページへ進んだ数や、受付に届いた件数も一緒に見ておきます。検索からの訪問と問い合わせの照合は、GA4の問い合わせコンバージョンが受付件数と合わないときに確かめる順番を、ページからフォームまでの点検は問い合わせ導線チェックを参考にしてください。

架空の3つの業態で見る、点検の使い方

ここでは、点検の流れを、架空の3つの業態の例で示します。数字はすべて説明のために作ったもので、実在の会社の数字や、業種の平均・目安ではありません。

架空の例A:相談のページが、自分で調べたい人の検索で出ている税理士事務所

架空の例A:相談ページの28日間の書き写し
クエリのまとまり表示回数クリック数掲載順位目的の印
相続税の相談・依頼16038.5依頼
相続税の申告を自分で210012.0調査
相続の手続きの期限70041.0調査

表示回数の多い行は、自分で申告したい人の検索で、依頼の案内のページとは目的がずれています。期限の行は位置がかなり後ろで、見られにくい位置にある可能性があります。【編集部の提案】この例では、相談のページの主題は変えず、「自分で申告するときに確かめること」を答える別の記事を作り、そこから相談のページへ文脈のあるリンクでつなぐ、という修正を一つ選びます。担当は記事の執筆者、期限は2週間後、完了基準は記事の公開と、相談ページからの相互のリンクの設置です。

架空の例B:施工事例のページで、冒頭が会社の紹介から始まる工務店

架空の例B:施工事例ページの28日間の書き写し
クエリのまとまり表示回数クリック数掲載順位目的の印
地域名と平屋の施工例14016.2比較
平屋の間取りの例9019.4調査
会社名2561.3依頼

比較的上の位置に出ていて、目的も大きくずれていないのに、クリックが少ない状態です。自分で検索してみると、検索結果の説明文に、会社の紹介の文章が出ていました。【編集部の提案】この例では、ページの冒頭の段落を、どの地域でどんな平屋をどんな条件で建てたかが分かる文に書き直す、という修正を一つ選びます。titleやメタディスクリプションは今回は変えず、冒頭の変更の効果を28日後に判定します。会社名での検索のクリックが多いのは、すでに会社を知っている人の検索と考えられるため、判定の数字からは分けて見ます。

架空の例C:件数がまだ少ない写真スタジオのブログ

架空の例C:公開から間もない記事の28日間の書き写し
クエリのまとまり表示回数クリック数掲載順位目的の印
七五三の写真の準備18024.0調査
家族写真の服装9047.0調査
判断できない行表に出ない−−−

表示回数が少なく、位置もかなり後ろです。クエリの表の合計も、上の合計より小さくなっています。【編集部の提案】この例では修正をせず、「件数が少ないため判断できない」と修正票に書き、期間を3か月に広げて次に見る日を決めます。手を動かすとすれば、サイト内の関連する記事から、この記事への文脈のあるリンクを足すことくらいにとどめます。

3つの例に共通すること

3つの例は、どれも「表示されるのにクリックされない」と言える状態でした。それでも、Aは目的のずれ、Bは検索結果の見え方と本文のずれ、Cは件数が少なく判断できない状態で、選んだ修正はまったく違います。【編集部の提案】原因の候補を絞らずにタイトルだけを直していたら、AとCではほとんど意味がなく、Bでも冒頭のずれは残っていたはずです。

担当・期限と、手順どおりに進めない例外

誰が、何をするか

【編集部の提案】小さな会社では、一人が複数の役を兼ねる場合があります。それでも、役割を分けて書いておくと、作業の抜けを防げます。

点検と修正の役割の分け方(編集部の提案)
役割すること兼ねてよいか
点検の担当書き写し表を作り、目的の印を付け、判断の表に当てはめる執筆の担当と兼ねてよい
執筆の担当冒頭・見出し・titleなどを書き直す点検の担当と兼ねてよい
公開の担当修正をページへ反映し、変更日を記録する制作会社に任せる場合は依頼の記録を残す
判定の担当28日後に条件と照らして、続ける・戻す・保留を決める修正を書いた人とは別の人がおすすめ

判定の担当を、修正を書いた人とは別の人にするのは、自分の修正を良く見たい気持ちから離れて判断するためです。一人で運営している場合は、判定の条件を修正の前に紙に書いておくことで、その代わりにします。

期限の決め方

【編集部の提案】期限は、作業の期限と判定の日を分けて書きます。作業の期限は、修正をページに反映する日です。判定の日は、変更日から28日後です。作業が遅れたら、判定の日も同じだけ後ろへずらし、変更日から数えるようにします。

手順どおりに進めない方がよい例外

次のような場合は、この記事の手順より先に、別の対応が必要です。

  • サイト全体の表示回数やクリック数が急に大きく減った場合。1つのページの問題ではない可能性があり、サイト全体の状態から確かめます
  • ページが検索結果に出ていない、あるいはインデックスに登録されていない場合。この記事は表示されていることを前提にしています
  • サイトの移転やURLの変更をした直後。数字が付くURLが変わっている可能性があり、正規URLの確認から始めます
  • 法律・健康・お金などに関わり、誤った情報で読む人に不利益が出るおそれのあるページ。クリックより先に、内容の正確さの確認を優先します
  • 同じページに、広告や他のキャンペーンなど別の変更を同時に入れる予定がある場合。判定ができなくなるため、時期をずらします

月に1回、30分の点検の流れ

【編集部の提案】表示はあるのにクリックが少ないページは、一度直して終わりではなく、定期的に見直すと見つけやすくなります。月に1回、次の流れで30分ほどの点検を続けることをおすすめします。

  1. 修正票の中で、判定の日を迎えた行を先に片付ける(続ける・戻す・保留を書く)
  2. ページのタブで、表示回数の多いページを上から5本ほど見て、クリックが少ないページに印を付ける
  3. 印を付けたページのうち、修正票にまだ行がないページを1本だけ選び、書き写し表を作る
  4. 判断の表に当てはめ、直す場合は修正票に新しい行を書く。直さない場合も理由と次に見る日を書く

1回の点検で新しく直すページは1本までにしておくと、同時に進む変更を減らせ、どの修正の結果かを追いやすくなります。

登録なしで使える20項目の点検表

ここまでの手順を、20項目の点検表にまとめました。登録やダウンロードは不要で、この画面を印刷するか、表を書き写して使えます。結果の欄には「済」「該当」「該当なし」「判断できない」などを書き込みます。

表示されるのにクリックされないときの20項目の点検表
番号段確かめること確かめる場所結果
1準備期間・検索の種類・対象のURL・比べる相手を書いたメモ
2準備比べる期間から、直近の数日を外した検索パフォーマンスの期間
3準備4つの数字が何を数えているかを、担当者の間でそろえたこの記事の表
4条件比べる2つの数字で、期間・検索の種類・端末・国の条件が同じフィルタ
5件数表示回数とクリック数が、判断できる程度にあるかを確かめた合計の数字
6集計ページ別とクエリ別の合計の違いを、同じタブ同士で比べたページとクエリのタブ
7集計クエリの表に出ない分があることを前提にしたクエリのタブ
8集計数字が付いているURLが、直したいページのURLと同じページのタブ
9集計Googleが選択した正規URLを書き写した(必要な場合)URL検査ツール
10位置対象のページを1本に絞り、クエリを表示回数の多い順に書き写したページのフィルタとクエリのタブ
11位置表示回数の多いクエリの行ごとに、掲載順位を確かめたクエリのタブ
12位置端末ごとの位置と表示回数の違いを確かめたデバイスのタブ
13位置対象外の国からの表示を分けて考えた国のタブ
14目的書き写したクエリに、依頼・比較・調査・無関係の印を付けた書き写し表
15目的目的のずれが多いとき、主題を保つか別のページで答えるかを決めた書き写し表
16見え方表示回数の多いクエリで検索し、タイトルと説明文を書き写した検索結果
17見え方検索結果の見え方と、ページの冒頭の段落が同じことを約束しているかを比べた対象のページ
18修正修正を一つだけ決め、変える前と後の文を書いた修正票
19修正判定の条件・7日後の確認日・28日後の判定日を、修正の前に書いた修正票
20先判定の日に、ページからの問い合わせや予約の件数も一緒に見ると決めた受付の台帳・アクセス解析

番号1〜9は、ページを直す前に済ませる項目です。ここで見かけの問題が見つかった場合は、10番以降に進まず、条件や期間をそろえて取り直します。

修正票の書き方と記入例

修正票は、修正を一つずつ進めるための記録です。表計算ソフトでも紙でも構いません。【編集部の提案】1つの修正を1行に書き、行を消さずに残していきます。

修正票の列と書き方
列書くこと
対象のページ修正するページのURL(Googleが選択した正規URLと違う場合は両方)
比べる条件期間・検索の種類・端末・国
見立て8つの原因の候補のどれに当たると考えたか
修正の内容変える前の文と、変えた後の文
担当点検・執筆・公開・判定の担当者
作業の期限と変更日反映する予定の日と、実際に反映した日
判定の条件どの数字が、どう動いたら続けるか
7日後の確認反映されているか、明らかに悪くなっていないか
28日後の判定続ける・戻す・保留と、その理由
次の一手次の行で何をするか、または次に見る日

記入例(架空の例B)

修正票の記入例(架空の例B)
列記入例
対象のページ施工事例のページ(平屋の事例)
比べる条件直近の数日を外した28日間、ウェブ、すべての端末、日本
見立て8. 検索結果の見え方と本文がずれている
修正の内容冒頭の会社紹介の2文を後ろへ移し、地域・広さ・工期の条件が分かる2文を先頭に置く
担当点検と執筆は広報担当、公開は制作会社、判定は代表
作業の期限と変更日期限は依頼から1週間、変更日は反映した日を記入
判定の条件地域名と平屋の施工例のクエリで、修正前の28日間よりクリックが増え、掲載順位が大きく下がっていない
7日後の確認冒頭が公開されている。検索結果の説明文はまだ旧文。判定には使わない
28日後の判定判定の日に記入
次の一手続ける場合は、平屋の間取りの解説ページから事例へのリンクを足す

判定の条件に、具体的な数値の目標を入れるかどうかは、件数の多さで決めます。件数が少ない場合は、この例のように「増えたか、悪くなっていないか」の向きだけを条件にし、数値の目標は置かない方が、判断を誤りにくくなります。

クリックの先:問い合わせまでを確かめる

検索結果からのクリックは、問い合わせや予約までの道のりの入口にすぎません。【編集部の提案】クリックが増えたページでも、ページを開いた人が問い合わせまで進んでいなければ、次に直す場所はページの中やフォームにあります。

検索から来た人が、ページの中で何を見て、どこで離れているかの読み方は、集客データの見方:数字を並べる前に決めておくことで、数字を並べる前に決めておくことを説明しています。問い合わせが来ない原因を、検索・ページ・フォーム・受付のどこにあるかで切り分ける方法は、ホームページから問い合わせが来ないとき、最初に切り分ける5つの原因にまとめています。

検索広告も出している場合は、広告の検索語句と、サーチコンソールのクエリを並べて読むと、同じ目的の検索に、広告と自然検索のどちらで出ているかが分かります。広告側の点検はリスティング広告の効果がないときに、問い合わせまでのどこを直すかを決める点検手順を参考にしてください。Web改善の全体の進め方は、問い合わせを増やすWeb改善ガイドで順を追って説明しています。

制作会社やSEOの担当者に頼むときに渡すもの

自社で直さず、制作会社や外部の担当者に修正を頼む場合も、点検の結果を渡すと、話が早く進みます。【編集部の提案】次のものをそろえて渡すことをおすすめします。

  • 対象のページのURLと、Googleが選択した正規URL(確かめた場合)
  • 比べる条件を書いたページ×クエリ×端末の書き写し表
  • 目的の印と、8つの原因の候補のうちどれに当たると考えたか
  • 修正票の行(変える前と後の文、判定の条件、判定の日)
  • 同じ時期に予定している、他の変更(広告、キャンペーン、サイトの改修など)

頼む側が判定の条件と判定の日を持っておくと、「直しました」という作業の完了の報告と、「効果があった」という判定を、分けて受け取れます。外部の担当者から別の修正の提案があった場合も、修正票に新しい行として加え、一度に一つずつ進めるようにします。

よくある質問

サーチコンソールのクリック数とは、何を数えた数字ですか

検索結果から、サイトへ移動したクリックの回数です(出典1)。同じ人が検索結果に戻って同じリンクを押し直した場合は、1回として数えられます(出典2)。【編集部の提案】サイトのページが開かれた回数を数えるアクセス解析の数字とは、数える対象が違うため、一致することを前提にしないことをおすすめします。

表示回数とクリック数の違いは何ですか

表示回数は、検索結果にサイトへのリンクが出た回数で、クリック数は、そのリンクが押された回数です(出典1)。表示回数は、表示中の結果ページに載っていれば、その位置までスクロールしたかどうかに関係なく数えられることがあるため(出典2)、表示回数が多いことは、読まれたことを意味しません。

クリック数が他のツールと合わないときは、どうすればよいですか

数える対象と数え方が違うため、一致することを前提にしないことをおすすめします。サーチコンソールの中でも、ページ別とクエリ別では集計の単位が違い、合計が一致しないことがあります(出典1)。まずはサーチコンソールの中で、同じタブ・同じフィルタ同士で比べ、他のツールとは増えたか減ったかの向きを照らし合わせる程度にとどめます。

1位に表示されれば、どのくらいクリックされますか

今回確認したGoogleの公式の資料には、順位ごとのクリック率の目安は示されていませんでした。この記事でも、順位ごとのクリック率の数字は扱いません。【編集部の提案】他のサイトの平均と比べるより、自社のページの同じクエリで、修正の前後を同じ条件で比べる方が、判断に使えます。

掲載順位が「-」になっている行は、どういう意味ですか

掲載順位が記録されるには、リンクが実際に表示される必要があり、表示されなかった場合はダッシュで示されることがあると説明されています(出典2)。その行は、位置を判断する材料にしないでおきます。

タイトルを書き直したのに、検索結果のタイトルが変わりません

検索結果のタイトルリンクは自動で決まり、title要素以外のテキストが使われることもあります(出典4)。修正の後のページが取得されるまでに時間がかかることもあります(出典6)。【編集部の提案】7日後の時点では記録だけにして、28日後に、検索結果の見え方と数字をあわせて判定します。

表示回数が急に増えたのに、クリックが増えません。悪いことですか

悪いことと決める必要はありません。【編集部の提案】期間を比べて、表示回数だけが増えた行を探すと、これまでとは違う目的の検索で表示され始めていることがあります。その行に目的の印を付け、ページの主題と合っていなければ、無理に合わせる必要はありません。合っている場合は、掲載順位を確かめ、比較的上の位置に出ているかから点検します。

サイト全体の平均CTRが低いのは、問題ですか

サイト全体の平均は、目的も位置も違うたくさんのクエリをまとめた数字なので、それだけで良し悪しを決めることはおすすめしません。【編集部の提案】全体の数字は変化の向きを見る程度にとどめ、修正の判断は、ページを1本に絞り、クエリごとに分けてから行います。

記事を増やせば、クリック数は増えますか

この記事では、記事の数とクリック数の関係は扱っていません。【編集部の提案】表示はあるのにクリックが少ないページがある場合は、記事を増やす前に、そのページの原因の候補を絞ることをおすすめします。新しい記事を作るのは、目的の違う検索に答えるために別のページが必要だと判断したときです。

まとめ:原因を絞ってから、一つだけ直す

サーチコンソールで表示されるのにクリックされないときは、すぐにタイトルを直すのではなく、まず4つの数字が何を数えているかをそろえ、見かけの問題、見られにくい可能性、選ばれにくい可能性の順に、原因の候補を仮説として絞ります。画面では、ページを1本に絞り、クエリを表示回数の多い順に書き写し、端末や国の違いと、期間の変化を同じ条件で並べます。

件数が少ないうちは判断を急がず、集計の仕組みや匿名化されたクエリ、正規URLの割り当てで、数字が実際と違って見えていないかを確かめます。直すと決めたら、修正は一つだけにし、判定の条件を先に書いて、7日後に反映を確認し、28日後に続ける・戻す・保留を決めます。

まずは点検表の1〜9の準備と集計の確認から始めてみてください。見かけの問題を外すだけでも、本当に直すべきページが見えやすくなります。

冒頭の写真風の画像は生成AIで作成したイメージで、実在の会社・人物・管理画面ではありません。本文中の図版3点は、Akatsuki編集部が文字と図形で作成した説明図です。

今日やること

  1. 直近の数日を外した28日間を決め、気になるページを1本に絞って、表示回数の多いクエリを端末ごとに5〜10行書き写す
  2. 書き写したクエリに依頼・比較・調査・無関係の印を付け、表示回数の多いクエリで実際に検索して、検索結果のタイトルと説明文をページの冒頭と比べる
  3. 修正を一つだけ決め、判定の条件・7日後の確認日・28日後の判定日を修正票に書いてから直す

出典・編集方針

  • この記事の8つの原因の候補と3つのまとまり、点検の順番、目的の印、判断の表、修正の候補、7日後と28日後の見直しの区切り、役割の分け方、修正票、20項目の点検表は、Akatsuki編集部の実務提案です。特定のサイトで効果を測った結果ではなく、クリック数や検索順位の向上を約束するものではありません。
  • 税理士事務所・工務店・写真スタジオの例、書き写し表の数字、クエリの例、修正票の記入例は、説明のために作った架空の例です。実在の会社の数字や事例ではなく、業種の平均的な数字や目安でもありません。順位ごとのクリック率の目安や検索の需要の予測は扱っていません。
  • 冒頭の写真風の画像は生成AIで作成したイメージで、実在の会社・人物・管理画面ではありません。本文中の図版3点は、Akatsuki編集部が文字と図形で作成した説明図です。
  • サーチコンソールの画面の名前や配置、数え方の細かな条件は提供元の更新で変わることがあります。本文の「出典1」などの番号は下の一次情報の番号に対応し、内容は確認日の時点のものです。この記事は実際のサイトのサーチコンソールの設定や修正を代行・検証したものではありません。

一次情報(外部サイト)

記事の作り方と訂正の方針は編集方針にまとめています。

執筆

Akatsuki編集部 株式会社Akatsukiの編集担当です。店舗集客、広告・Web改善、AI活用について、判断に役立つ考え方と確認項目を届けます。

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点検表と修正票で、どのページの何を直すかが決めきれない点が残った場合は、確かめたいページのURLと、書き写したクエリの表をお知らせください。どこから確かめるかを一緒に整理します。