パーソナルジムのLPを広告前に点検する手順|料金・設備・利用条件と広告文の一致を20項目で確認

ジムの木のテーブルに、スマートフォンと料金・設備・時間を表す3枚の札が並び、手前で点検表にペンで印を付けている生成イメージ
生成画像によるイメージです。広告の前にLPの料金・設備・利用条件を点検する考え方を表したもので、生成AI(GPT)で作成しました。実在の店舗・スタッフ・LPの画面や成果を撮影したものではありません。

この記事の結論

ジムの広告は、LPで「自分に合うか」「いくらかかるか」「いつ使えるか」を判断できる状態にしてから始めます。料金・設備・利用条件の掲載を3段階で塗り分け、体験の費用と追加費用、無人の時間とスタッフのいる時間を分けて書き、広告文の約束がすべてLPで確かめられるかを照合します。直す順番は、誤った情報、判断に必要な情報の不足、分かりやすさの順です。受け入れ枠と経路の記録を決めてから配信し、開始当日・7日目・28日目に決めたことだけを判断します。

この記事で確認できること

  • LPで料金・設備・利用条件を点検する手順と、体験の費用・追加費用・利用の制限を一つの表にまとめる方法
  • 広告文の約束をLPで照合し、24時間型の無人の時間やキャンペーンの条件の食い違いを直す順番と担当の分け方
  • 受け入れ枠と経路の記録、開始当日・7日目・28日目の判断、登録不要の20項目の点検表と照合記録票

結論:広告は「判断できるLP」に人を送る仕組み

広告は、店舗に関心を持つ可能性のある人を、指定したページへ連れてくる仕組みです。この記事では、広告やチラシから人を送る先のページをLP(ランディングページ)と呼びます。LPで、その人が「自分に合うか」「いくらかかるか」「いつ使えるか」を判断できなければ、広告費をかけても見学や体験の予約にはつながりにくいと考えられます。

そのため、パーソナルジムやフィットネスジムが広告を始める前や予算を増やす前に、LPで料金・設備・利用条件が読めるか、広告文と同じことを言っているかを確認することを提案します。これは広告の効果を保証するものではありません。広告費の使い道を判断するための前提を整える作業です。

広告を始める前の準備として、料金・設備・利用条件の3分類ごとに、LPでの掲載状況を「掲載済み」「一部」「未掲載」で塗り分ける確認表の図。塗り分けは説明用の例
図:料金・設備・利用条件の掲載を3段階で塗り分ける(Akatsuki編集部作成)図を拡大して見る

この記事の前提

確認表の項目、優先順位、判断の時期は、Akatsuki編集部の実務提案です。特定の店舗で広告の成果を測った結果ではありません。出典のGoogleの資料は、広告のリンク先や広告の表示に求められる要件、計測の仕組みを示すもので、この確認表そのものを裏付けるものではありません。消費者庁と国税庁の資料は、価格や取引条件の表示に関する考え方を紹介するために参照しており、個別の表示が問題になるかどうかの判断は扱いません。気になる表示がある場合は、専門家や所管の窓口に確認してください。

広告の配信設定、入札、ターゲティング、媒体ごとの審査の細かな規則も扱いません。媒体の最新の公式情報で確認してください。記事中の改善前後の文例、記入例、金額、3つの店舗の例はすべて架空で、実在の店舗の料金や条件、改善の結果ではありません。

この記事が扱う範囲と、扱わない範囲

LPを新しく作る前にも、いま使っているLPで、料金・設備・利用条件と広告文が一致しているかを点検できます。この記事は、その確認の順番、担当、判断する日まで具体的に示します。

  • 扱うもの:LPの決め方、料金・設備・利用条件の掲載確認、体験の費用と追加費用、24時間型の無人の時間の書き方、広告文との照合、表示の注意点、会員の声の扱い、受け入れ枠、経路の記録、運用担当への引き継ぎ、開始・増額の判断、開始後の記録
  • 扱わないもの:広告媒体の比較と選び方、広告費やLP制作費の相場、ジムどうしの料金比較、広告文の書き方のコツ、ページのデザイン

予約フォームの中身はジムの見学・体験予約フォームを点検する記事、Googleマップから予約までの経路はジムのMEOで見学予約につながらないときの点検手順で扱っています。この記事は、有料で人を連れてくる前の「LPの中身」に絞っています。

LPを決める

なぜ決めるか:確認表は、広告から人を送るページ一枚ごとに使うものです。トップページに送るのか、料金ページに送るのか、見学予約ページに送るのかで、そのページに必要な情報は変わります。

確認の手順:広告ごとに「どのページに送るか」「そのページを見た人に次に何をしてほしいか」を一行ずつ書き出します。チラシの二次元コードや、SNS広告のリンク先も同じように書き出します。LPが決まっていない広告は、確認表を使う前に決めます。LPを見学予約ページにする場合は、予約フォームの点検の記事で、送信前後のつまずきも先に確かめておくことを提案します。

広告とLPの書き出し(架空の記入例)
広告(架空)LP見た人にしてほしいこと
検索広告「駅名+ジム」料金ページプランを比べて見学予約へ進む
SNS広告「入会キャンペーン」キャンペーン専用ページ条件を読んで見学予約へ進む
駅前のチラシ見学予約ページ日時を選んで予約する

例外と注意:キャンペーン専用のページを作る場合、キャンペーン終了後にページが残ったままになることがあります。終了日と、終了後にページを消すか内容を変えるかを先に決めておきます。トップページをLPにする場合は、広告で伝えた内容へ最初の画面からたどれるかを必ず確認します。

LPが「開ける」ことを先に確かめる

なぜ確かめるか:内容を整える前提として、LPがどの端末でも正常に開き、操作できる必要があります。【公式情報】Google広告のポリシーでは、広告のリンク先とコンテンツが一般的なブラウザとデバイスで正常に機能すること、Googleのクローラーがクロールできること、操作しにくくないことなどが求められています(出典1)。他の広告媒体にもそれぞれの規則があるため、利用する媒体の公式情報を確認してください。

確認の手順:

  • スマホとパソコンの両方でLPを開き、表示が崩れていないか、文字が読める大きさかを確かめる
  • 広告に設定するURLを実際に入力し、別のページへ転送されたり、エラーのページになったりしないかを確かめる
  • 予約ボタンや電話番号を押して、次の画面や発信の画面へ進めるかを確かめる
  • 制作中のページや、検索に出さない設定のページをそのままLPにしていないかを、制作会社に確認する

例外と注意:サイトの引っ越しやページの整理でURLが変わると、広告のリンク先だけが古いまま残ることがあります。URLを変える作業の予定表に、広告のリンク先の更新も入れておきます。

表示に時間がかかりすぎていないか

広告から来た人は、まだ店舗に強い関心を持っていない場合があります。LPが開くまでに時間がかかると、内容を見る前に戻ってしまう可能性があります。店内の写真を大きなファイルのまま何枚も並べていると、スマホの回線では表示が遅くなりやすいと考えます。

確認は、自分のスマホでWi-Fiを切った状態でLPを開き、料金や体験の案内が読めるまでの様子を見るだけでも始められます。遅いと感じた場合は、写真の大きさを表示に必要な範囲まで小さくする、最初の画面に置く写真を絞る、といった修正を制作会社やWebの更新担当に相談してください。

料金:比較される前提で書く

なぜ見るか:ジムを探している人は、複数の店舗を比べている場合があります。料金が分からないページは、比較の候補から外される可能性があります。

確認の手順:LPを自分のスマホで開き、次の点が読めるかを確認します。

  • 月会費だけでなく、入会金・事務手数料・初月の扱いなど、入会時に必要な費用の内訳
  • 利用できる時間帯や店舗数によってプランが分かれる場合、その違いを比べられる表
  • キャンペーン価格を載せる場合、適用条件と期間
  • 消費税を含めた総額で示しているか(後述)
料金の書き方の改善前と改善後(架空の例)
区分LPの料金の書き方(架空)
改善前今なら入会金無料!(条件は店舗でご確認ください)
改善後入会金無料のキャンペーンは[期間]までに入会し、[条件]を満たす方が対象です。通常の月会費、事務手数料、初月の扱いは下の表をご覧ください

角括弧の中は、自店の実際の条件に置き換えてください。

例外と注意:キャンペーンの金額だけが目立ち、通常の料金や条件が別ページにある状態は、見学時の説明との食い違いを生むおそれがあります。広告で料金を訴求するなら、LPで通常料金と条件をすぐ確認できるようにしておきます。

体験の費用・追加費用・利用の制限を一つの表にする

なぜまとめるか:月会費が読めても、体験の費用、ウェアやシューズの貸し出し、ロッカー、水素水やプロテインなどのオプション、指名料のような追加の費用が別々の場所に散らばっていると、入会前に払う総額を思い描けません。利用できる時間や回数の制限も、料金と同じくらい比べる材料になります。

確認の手順:

  1. LPと、そこからたどれるページ、紙のチラシに出てくる費用をすべて書き出す
  2. 費用ごとに「誰が」「いつ」「何に対して」払うのかを1行で書く
  3. 利用の制限(使える時間帯、予約の上限、キャンセルの期限と費用)を同じ表に並べる
  4. 体験の申込みボタンの近くに、この表へ移れるリンクを置く
体験の費用・追加費用・利用の制限の一覧(架空の記入例。金額は仮)
項目書く内容(架空)確認すること
体験セッション1回60分、3,300円(税込・仮の金額)、当日入会の条件なし広告やチラシの体験の表記と同じか
貸し出しウェア・シューズ・タオルは体験時のみ無料、入会後は1回[金額]「手ぶらでOK」と書くなら入会後の扱いも書く
オプションロッカーの月額、食事の相談の有無と費用必須か任意かが分かるか
予約の制限1回の予約は前日まで、同時に持てる予約は[回数]までプランごとの違いが表で比べられるか
キャンセル前日[時刻]以降は1回分を消化予約画面と同じ言葉か

例外と注意:金額を書きにくいオプションでも、「別料金」「任意」であることだけは書いておくことを提案します。費用の有無が分からないと、見学の場で初めて聞かされたと受け取られるおそれがあります。

料金と条件の表示で気を付けたいこと

【公式情報】消費者庁は、価格その他の取引条件について、実際のものよりも著しく有利であると一般消費者に誤認される表示を「有利誤認表示」として説明し、景品表示法で禁止されていることを示しています。誤って表示してしまった場合でも規制の対象になりうると説明されています(出典3)。

【編集部の見解】ジムの広告とLPでは、次のような書き方が、利用者の受け取り方と実際の条件の間にずれを生みやすいと考えます。法律上の判断ではなく、見直しの候補として挙げます。

  • 「今だけ」「期間限定」と書きながら、終了日が書かれていない、または実際には常に同じ条件で募集している
  • 「月額」を大きく示し、入会金や事務手数料、最低利用期間などの条件が離れた場所にしかない
  • 「通常価格」との比較を示しているが、その通常価格で実際に販売した期間がはっきりしない
  • 割引の対象になる条件(初回来店時の入会、紹介、年齢など)が小さな注記にしかない

見直すときは、広告文とLPを並べ、「この表示を見た人が支払う金額と条件を、入会前に正しく思い描けるか」を基準にすることを提案します。判断に迷う表示は、社内で決めずに専門家へ確認してください。

「無料」と書くときに確かめること

ジムの広告では「体験無料」「見学無料」「入会金無料」といった言葉を使うことがあります。読む人が「無料」と聞いて思い描く内容と、実際の条件が一致しているかを、次の点で確かめることを提案します。

  • 無料になるのは何か(体験の参加費だけか、ウェアやシューズの貸し出しも含むか)
  • 無料になる条件は何か(初回のみ、当日の入会が条件、特定のプランの契約が条件、など)
  • 条件を満たさなかった場合に費用がかかるか、かかるならいくらか
  • いつまで無料なのか

条件があるのに「無料」だけを大きく示し、条件が離れた場所にしかない状態は、見学時の説明との食い違いを生みやすいと考えます。条件は「無料」の文字のすぐ近くに書いておきます。

税込の総額で示しているか

【公式情報】国税庁は、事業者が消費者に対してあらかじめ価格を表示する場合に、消費税額を含めた価格(税込価格)を表示することが義務付けられていると説明し、表示媒体はチラシ広告なども含めて問わないこと、税込価格を示したうえで税抜価格を併記する例などを挙げています。価格を表示していない場合や、口頭で伝える価格までを対象にするものではないとも説明されています(出典5)。

ジムのLPでは、月会費は総額で書いてあっても、入会金、事務手数料、オプション、体験セッションの料金だけが税抜のまま残っていることがあります。料金表を作った時期や担当者が違うと、同じページの中で書き方が混ざりやすくなります。前の節で作った費用の一覧を使い、次の順番で見直すことを提案します。

  1. 一覧の金額ごとに、税込の総額で示しているかを確かめる
  2. 広告文やチラシの紙面に書いた金額も、同じ書き方になっているかを確かめる
  3. 料金を改定するときに、一覧をそのまま確認表として使う

具体的な表示方法が自店の場合に当てはまるかは、出典の最新情報や税理士などの専門家に確認してください。

設備:画像と一覧を対応させる

なぜ見るか:設備は、文章の一覧だけでは伝わりにくい情報です。利用者が確認したい設備が載っていないと、見学に行くかどうかを決められない可能性があります。

確認の手順:マシンの種類、フリーウェイトの有無、シャワー・更衣室・ロッカー、駐車場や駐輪場など、利用者が確認したい項目を一覧にし、主要なものには店内の写真を添えます。写真と一覧の名前が対応しているかも確認します。

例外と注意:開業時の写真のまま、マシンの入れ替えやレイアウト変更が反映されていないことがあります。見学に来た人が写真との違いに気付くと、他の情報の信頼性にも疑問を持たれるおそれがあります。写真をいつ撮影したかを社内で記録しておくと、更新の目安になります。

混雑しやすい時間帯を案内する場合も、実際の入館記録などに基づいて書き、根拠のない「いつも空いています」といった表現は避けます。記録で確認できない場合は、混雑状況を案内しないか、見学時に直接確認してもらう形にするほうが誤解を生みにくいと考えます。

利用条件:入会前に知りたい制約を隠さない

なぜ見るか:利用条件は、店舗側が書きにくいと感じる部分かもしれません。しかし、入会後に知ると不満につながりそうな条件ほど、事前に示しておくほうが、入会後の問い合わせやトラブルの対応を減らす助けになる可能性があります。

確認の手順:次の条件がLPから読めるか、またはすぐにたどれるかを確認します。

  • 年齢制限や、未成年の入会に必要な手続き
  • 最低利用期間、休会・退会の手続きと締め日
  • スタッフが常駐する時間帯と、無人になる時間帯の扱い
  • 服装・シューズ・タトゥーなどに関する規定
  • 初回に必要な持ち物や本人確認書類

例外と注意:これらが公式サイトとGoogleマップの店舗情報で異なっていないかも確認します。規約の全文をLPに載せる必要はありませんが、要点と、全文を読める場所への案内は置いておきます。

24時間型は「無人の時間」と「スタッフがいる時間」を分けて書く

「24時間営業」と広告で伝える場合、読む人は夜間や早朝にも入館でき、困ったときに誰かに相談できると思い描くことがあります。実際には、スタッフがいる時間とそれ以外の時間で、できることが分かれている場合があります。次の4点を、LPの営業時間の欄の近くに並べることを提案します。

  • スタッフがいる曜日と時間帯(祝日や年末年始の扱いを含む)
  • スタッフがいない時間に入館する方法(会員証、アプリなど)と、初回の手続きがスタッフのいる時間に限られるか
  • スタッフがいない時間に使えない設備や、受けられないサービス(体験、入会手続き、マシンの説明など)
  • 緊急時の連絡方法
24時間型の営業時間の書き方の改善前と改善後(架空の例)
区分LPの書き方(架空)
改善前24時間営業・年中無休
改善後会員の方は24時間入館できます(会員証が必要です)。スタッフがいるのは平日[時間帯]と土日[時間帯]で、入会手続きと見学はこの時間に受け付けます

有人の店舗でも、トレーナーが付く時間と自由に使える時間が分かれている場合は、同じ書き方で分けておくと、見学時の説明と食い違いにくくなります。

業態によって重点を置く情報

業態ごとにLPで特に確かめたい情報(編集部の整理)
業態LPで特に確かめたい情報理由
24時間型無人時間帯の利用方法、入館の方法、スタッフ常駐時間広告を見た人が、夜間や早朝の利用を前提に比べている可能性がある
有人の総合型プランの違い、設備とプログラムの一覧選択肢が多く、比べるための表がないと判断しにくい
パーソナル型体験セッションの内容と費用、回数や期間の考え方、担当トレーナー費用の構造が月会費制と異なる場合があり、総額の見通しが判断材料になる

表は編集部の整理です。自店の実態に合わせて入れ替えてください。パーソナル型では、コース全体の費用を一括で示すか、回数ごとに示すかで受け取られ方が変わります。どちらの場合も、支払い方法、途中でやめる場合の扱い、追加費用の有無を同じ画面の近くに置くことを提案します。

会員の声・写真・紹介投稿を広告やLPに使うとき

なぜ見るか:ジムの広告やLPでは、会員の感想、体の変化を示す写真、トレーナーの紹介、利用者による投稿の転載が使われることがあります。読む人にとっては判断の助けになる一方で、どういう条件の話なのか、誰の発信なのかが分からないと、受け取り方と実態がずれるおそれがあります。

【公式情報】消費者庁は、令和5年10月1日から、広告であるにもかかわらず広告であることを隠す、いわゆるステルスマーケティングが景品表示法の規制対象になったと説明しています。規制の対象は商品やサービスを供給する事業者(広告主)であり、依頼を受けたインフルエンサー等の第三者は対象とならないとされています(出典4)。

【編集部の見解】ジムの場合、次のような使い方は、広告であることや条件が読む人に伝わっているかを確かめる候補になると考えます。法律上の判断ではなく、見直しの候補として挙げます。

  • 無料の利用や謝礼と引き換えに依頼した投稿を、利用者の自発的な感想のように転載している
  • 体の変化の写真に、期間、頻度、食事の指導の有無など、どういう条件での結果かが書かれていない
  • 一部の会員の結果だけを、誰にでも起きることのように見せている
  • 会員本人の同意を得た範囲を超えて、写真や名前を広告に使っている

確認の手順:LPと広告に使っている感想・写真・投稿を一覧にし、それぞれについて「誰の発信か」「依頼や対価があったか」「本人の同意の範囲」「条件の説明があるか」を書き込みます。依頼や対価があったものは、広告であることが読む人に分かる書き方になっているかを確かめます。同意の記録が見つからないものは、確認が取れるまで使わないことを提案します。

例外と注意:感想や写真がなくても、LPが判断できる状態であれば広告を始めることはできると考えます。条件を説明できない写真を急いで集めるより、料金・設備・利用条件と、見学で確かめられることを丁寧に書くほうを先にすることを提案します。具体的な表示が問題になるかの判断は、出典の最新情報や専門家に確認してください。

広告文とLPが同じことを言っているか

なぜ見るか:広告文で目にした内容がLPで見つからないと、利用者は「広告と違う」と感じて離れる可能性があります。LPの情報が揃っていても、広告文とずれていれば判断材料として届きません。

【公式情報】Google広告の「不実表示」のポリシーでは、購入の前後に負担する全費用や支払いモデルを目立つように明確に開示しないことや、リンク先にないか簡単に見つからない特典の提供を約束することが、許可されない例として挙げられています(出典2)。Google広告の規則であり、他の媒体の規則やすべての広告に共通する法律の説明ではありません。

確認の手順:広告ごとに、広告文に書いた約束(料金、キャンペーン、設備、営業時間など)を一つずつ書き出し、LPの最初の画面、またはすぐにたどれる位置に同じ内容があるかを確かめます。

広告文に書いた約束を左に並べ、LPの最初の画面にあるか、一度の操作でたどれるか、見つからないかを右で照合し、見つからない約束は広告文かLPのどちらかを直すまで配信を待つと分岐を示した図
図:広告文の約束をLPで照合し、結果で分岐する(Akatsuki編集部作成)図を拡大して見る
照合の結果と対応
照合の結果意味対応
最初の画面にある広告を見た人がすぐ確認できるそのまま維持し、変更時に再確認
たどれる位置にある一度の操作で確認できる案内の文言とリンク先を確認
見つからない広告の約束をページで確かめられない広告文かページのどちらかを直すまで配信を待つ
広告文とLPの照合(架空の確認例)
広告文の約束(架空)LPでの確認結果(架空)対応
入会金無料条件と期間が別ページにしかないLPに条件と期間を追記する
早朝から利用できる営業時間は載っているが、無人時間帯の説明がない無人時間帯の入館方法を追記する
体験は手ぶらでOK貸し出しが体験時だけとは書かれていない貸し出しの範囲と入会後の扱いを追記する
見学受付中見学の予約方法が最下部にしかない最初の画面から予約方法へ移れるようにする

広告文を変えたときは、LPの確認もやり直します。広告文を複数の案で試している場合は、案ごとに照合します。

確認表の使い方と優先順位

冒頭の図のように、料金・設備・利用条件の各項目を「掲載済み」「一部掲載」「未掲載」の3段階で塗り分けると、足りない箇所が見えやすくなります。塗り分けは、広告のLPにする予定のページを、スマホで実際に開いて行ってください。図の塗り分けは説明用の例示です。

すべてを一度に揃えるのが難しい場合は、次の順番で優先度を付けます。

  1. 誤った情報:古い料金、終了したキャンペーン、存在しない設備など。広告より先に直す
  2. 判断に必要な情報の不足:入会時費用の内訳、追加費用、利用できる時間帯など
  3. 分かりやすさの改善:比較表、写真の追加、表現の見直し

誤った情報は、広告で訪れる人が増えれば、問い合わせや来店時の説明で店舗の負担を増やすおそれがあります。広告を始める前、または増額する前に直すことを提案します。

広告のLPの料金・条件の書き方を見直したいとき

Akatsukiのホームページ制作では、見学・相談へ進みやすい入口を、問い合わせまでの導線から設計します。

ホームページ制作のページを見る

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担当の分け方

担当と優先度の目安(編集部の提案)
担当受け持つこと優先度の目安
経営者・店舗責任者料金とキャンペーン条件の最終確認、広告を始めるかどうかの判断誤った情報の修正を最優先で承認
見学・受付担当利用条件の説明内容とページの記載が同じかの確認、見学時によく受ける質問の共有説明との食い違いを週に一度共有
Webの更新担当または制作会社LPの修正、写真の差し替え、スマホでの表示確認開始前の表示確認と修正
広告の運用担当(外部を含む)広告ごとのLPの管理、広告文とページの内容が一致しているかの確認広告文の変更時に照合をやり直す

広告の運用を外部に任せている場合も、LPの内容が店舗の実態と合っているかを確かめるのは、店舗側の役割になると考えます。運用担当に渡す資料には、料金表・キャンペーン条件・利用条件の最新版と、変更した日付を添えることを提案します。

本部がある店舗の場合

フランチャイズや複数店舗の運営では、ブランド全体の広告は本部が出し、店舗ごとの広告は店舗が出すといった分担になっていることがあります。この場合、同じ料金やキャンペーンの説明が、本部のページと店舗ごとのページに別々に載ることになります。

確かめたいのは、全店共通の条件と、店舗独自の条件が食い違っていないかです。店舗によって料金や営業時間、設備が異なる場合は、本部のページから店舗ごとの条件へすぐに移れるかも確かめます。店舗側で直せないページに誤りを見つけた場合は、該当するページと箇所、正しい内容、確認した日を添えて本部の担当窓口へ伝え、直るまでは店舗の広告のLPをそのページにしないことも選択肢になります。

3つの店舗の例(架空)

例1:24時間型(架空) 検索広告で「早朝・深夜も使える」と伝え、トップページへ送っていました。トップページの最初の画面には月会費とキャンペーンの案内があるだけで、無人時間帯の入館方法やスタッフのいる時間は下層ページにしかありません。LPを料金と利用方法をまとめたページに変え、無人時間帯の入館方法、スタッフ常駐時間、初回に必要な手続きを最初の画面の近くへ移す案が考えられます。

例2:有人の総合型(架空) SNS広告で「スタジオレッスン受け放題」と伝えていましたが、LPのプラン表では、受け放題になるのは一部のプランだけでした。広告文を「受け放題プランあり」に改めるか、LPの最初の画面でプランごとの違いを示すかのどちらかを選びます。どちらを選ぶかは、実際に売りたいプランと、見学時の説明の流れで決めます。

例3:パーソナル型(架空) チラシで体験セッションを案内し、二次元コードの読み取り先をカウンセリングの予約ページにしていました。予約ページには体験セッションの費用と所要時間が書かれておらず、コース料金も問い合わせるまで分かりません。体験の費用と所要時間、当日の流れ、コース料金の考え方(回数、期間、支払い方法)を予約ページに加え、紙面の表記と同じ言葉で揃える案が考えられます。

どの例でも、広告の設定を変える前に、LPで「広告で約束したこと」と「入会前に知りたいこと」が読めるかを先に直しています。

広告の種類で、LPを開く人の状態が変わる

同じLPでも、どの広告から来たかで、開いた人が知りたいことは変わると考えます。編集部の整理として、代表的な3種類を並べます。

広告の種類とLPで先に見せたいもの(編集部の整理)
広告の種類開いた人の状態(想定)LPで先に見せたいもの
検索広告自分で言葉を入れて探しており、他の店舗と比べている途中料金の内訳、場所、利用できる時間帯
SNS広告探していなかったが、画像や動画で興味を持った広告と同じ写真や言葉、店舗の雰囲気、体験の申込み方法
チラシ・ポスター近所で見かけ、通えるかを考えている紙面と同じ料金と期間、アクセス、駐車場の有無

検索広告から来た人は比べる材料を求めている可能性が高く、料金や条件が見つからなければ、次の候補へ移りやすいと考えます。SNS広告から来た人は、広告で見た写真や言葉がLPにないと、同じ店舗の案内だと気付きにくくなります。チラシから来た人は、紙面の内容を覚えたまま開くため、紙面とLPの表記が少しでも違うと戸惑うおそれがあります。

1つのLPで3種類すべてに対応しようとすると、最初の画面に情報を詰め込みすぎることがあります。広告の数が少ないうちは、広告の種類ごとに最初の画面の見出しや順番だけを変え、料金表や利用条件は共通のものを使う方法も考えられます。共通部分を1か所で管理すれば、料金を変えたときの直し漏れを減らせます。

検索広告では、言葉ごとにLPで見せる位置を考える

検索広告では、広告を表示する言葉によって、検索した人が知りたいことがさらに細かく分かれると考えます。編集部の整理として、ジムでよく使われそうな言葉の型と、LPで最初に見せたいものを並べます。検索量や成果を測ったものではありません。

検索の言葉の型とLPで最初に見せたいもの(編集部の整理)
言葉の型(例)検索した人が知りたいこと(想定)LPで最初に見せたいもの
地名や駅名とジム通える範囲にあるか、どんな店舗か所在地、最寄りからの道順、営業時間、料金の入口
ジムと料金・月額入会時と毎月にいくらかかるか入会時費用の内訳と月会費の総額、プランの比較表
ジムと体験・見学すぐに試せるか、何を持って行けばよいか体験・見学の費用と所要時間、持ち物、予約方法
女性専用や初心者向けなどの条件自分が気後れせずに通えるか対象者、スタッフの対応時間、店内の様子の写真
24時間や早朝・深夜自分の生活時間に使えるか無人時間帯の入館方法、スタッフ常駐時間、安全面の説明

【公式情報】Google広告のヘルプでは、検索キャンペーンの品質スコアの要素の一つに「ランディングページの利便性」が挙げられ、広告をクリックしたユーザーにとってランディングページがどの程度関連性があり有用であるかを示すと説明されています。同じヘルプで、品質スコアは広告オークションの評価材料ではなく、診断ツールであるとも説明されています(出典6)。品質スコアを上げること自体を目的にせず、言葉ごとに検索した人の問いへLPが答えているかを確かめる手掛かりとして使うことを提案します。

言葉ごとに別のページを作る必要はありません。料金の言葉なら料金表の位置へ、体験の言葉なら体験の案内の位置へ移れるようにするなど、同じページの中で最初に見せる場所を変えるだけでも対応できる場合があります。地名だけを入れ替えた中身の同じページを大量に作る方法は、読む人の役に立たないため勧めません。検索語・広告・LP・フォームを順にたどって、問い合わせが止まっている場所を探す手順は、リスティング広告で問い合わせが来ないときの点検の記事で扱っています。

チラシなど紙の広告の場合

紙のチラシやポスターでも、二次元コードやURLからLPへ人を送る点は同じです。紙の広告には、次のような違いがあります。

  • 配布した後で内容を直せない。紙面の料金や期間と、LPの内容が食い違ったままになるおそれがある
  • 配布が終わった後も、手元に残ったチラシから人が来る可能性がある
  • 二次元コードの読み取り先が、印刷時の確認以降に変わってしまうことがある

紙面を作る前に、LPの料金と条件を確定させ、印刷前に二次元コードを実際にスマホで読み取って確認することを提案します。キャンペーンが終わった後に紙面から来た人向けの案内(終了した旨と、現在の料金)も、LPに用意しておきます。

SNS広告の場合に確かめること

SNS広告の行き先を、自社サイトのページにする場合と、SNS内のプロフィールやメッセージの画面にする場合とで、確かめることが変わります。選べる行き先は媒体ごとに異なるため、利用する媒体の公式情報で確認してください。

  • 自社サイトのページに送る場合:広告に使った写真や言葉と同じものが、LPの最初の画面にあるかを確かめる
  • SNSのプロフィールに送る場合:プロフィールの紹介文とリンク先に、料金や体験の案内へ進む道があるかを確かめる。投稿の一覧に古いキャンペーンの告知が残っていないかも見る
  • メッセージで問い合わせを受ける場合:誰がいつ返信するか、返信の文面に料金や予約方法を正しく書けるかを決める。メッセージでの問い合わせも、受付の記録に経路として残す

SNS広告から来た人には、最初から細かな料金表を見せるより、体験の内容と申込み方法を分かりやすくするほうが合う場合もあると考えます。ただし、料金や条件をたずねられたときにすぐ答えられる位置に載せておくことは、どの広告でも共通です。

広告を始める・増やす前の判断の目安

確認表を塗り終えたら、次の4つの関門を順に通れるかで、広告を始めるか、増額するかを判断することを提案します。広告費の上限や配分を数字で決める考え方は、広告予算を決める前に、予約・問い合わせまでの数字を整理する記事で扱っています。

広告を始める・増やす前の4つの関門(編集部の提案)
関門満たしている状態満たしていない場合
1 誤った情報がない古い料金や終了したキャンペーンが残っていない広告より先に修正する
2 費用と条件が読める入会時の費用、追加費用、主な利用条件がLPから読めるLPへ追記してから再確認
3 予約に対応できる見学予約の受付と返信の担当が決まっている担当と返信の期限を決める
4 経路を記録できる予約時にどの経路から来たかを記録する方法がある受付の記録欄に経路を加える

3と4は見落とされやすいと考えます。予約が増えても返信が遅れれば見学につながらず、経路を記録しなければ広告の結果を後から確かめられません。増額の場合は、現在の予約件数でも返信が遅れていないかを、受付の記録で先に確かめます。

関門3を詳しく:見学・体験の受け入れ枠を先に数える

なぜ数えるか:広告で人を集めても、見学や体験を受けられる枠が足りなければ、予約の希望に応えられません。特にパーソナル型では、体験セッションを担当できるトレーナーの空き時間がそのまま上限になります。

確認の手順:

  1. 曜日と時間帯ごとに、見学・体験を受けられる枠を書き出す。担当できるスタッフと、既存会員の予約で埋まっている時間を除く
  2. 今の予約の入り方で、枠がどのくらい埋まっているかを受付の記録から確かめる
  3. 予約の受付と返信を誰が担当するか、休みの日や営業時間外の問い合わせを誰がいつ返すかを決める
  4. 枠が埋まったときの対応を決める。予約画面で選べる日時を減らす、広告を一時的に止める、空きのある時間帯を案内する、などから選ぶ

例外と注意:枠が少ないこと自体は問題ではないと考えます。問題になりやすいのは、枠が埋まっているのに広告だけが続き、予約の希望に返信できない状態です。24時間型では、見学や入会手続きをスタッフのいる時間に限っている場合、その時間の枠を数えます。返信の文面と、予約が確定するまでの手順は、予約フォームの点検の記事の送信後の流れと合わせて決めておくことを提案します。

関門4を詳しく:広告から来た予約を記録する準備

なぜ準備するか:広告を始めた後に「広告から何件の見学予約があったか」を確かめるには、開始する前に記録の方法を決めておく必要があります。始めてから決めると、最初の期間の数字が他の経路と混ざってしまいます。

確認の手順:

  • 広告ごとに、LPのURLの末尾に経路を見分けるための値(UTMパラメータなど)を付けるかを決め、付ける値を一覧にして運用担当と共有する
  • チラシの二次元コードは、ウェブの広告と別の値にして、紙から来た人を区別できるようにする
  • 電話や店頭で予約を受けたときに「何を見て知ったか」を聞き、受付の記録に残す欄を作る
  • 予約フォームに経路を選ぶ項目を付ける場合は、選択肢を短くし、答えなくても送信できるようにする

値の名前の付け方と台帳での管理はUTMパラメータの設定と命名ルールの記事、Googleマップ経由の記録との分け方はジムのMEOの点検手順の記事を参考にしてください。

例外と注意:URLに付ける値には、名前やメールアドレス、電話番号などの個人を特定できる情報を入れないでください。答えが分からない予約は、無理にどれかへ振り分けず「不明」として数えます。

広告の運用担当に渡すLPの情報シート

広告の運用や制作を外部に任せる場合、LPの内容を正しく伝えることが店舗側の役割になると考えます。口頭やチャットのやり取りだけでは、料金や条件の古い情報が広告文に残るおそれがあります。次のような一枚の情報シートを作り、変更のたびに日付を更新して渡すことを提案します。

LPの情報シート(架空の記入例)
項目書く内容(架空の記入例)
LPのURL料金と利用方法をまとめたページ
広告で約束してよいこと体験の申込み方法、入会時費用の内訳がLPで読めること
広告で使わない表現終了日のない「今だけ」、条件を書かない「無料」
料金表の最新版税込の総額で示した月会費・入会金・事務手数料・追加費用、更新した日付
キャンペーンの条件適用条件、開始日と終了日、終了後の案内
営業時間スタッフのいる時間と無人の時間、入会手続きを受ける時間
受け入れ枠体験を受けられる曜日と時間帯、枠が埋まったときの連絡先
経路を見分ける値広告ごとに付ける値の一覧
店舗側の確認担当広告文とLPの照合を最終確認する人

修正を依頼するときは、「どのページの」「どの箇所を」「何に変えるか」「いつまでに」「誰が確認するか」を一つの依頼文にまとめます。架空の依頼文の例を示します。

「料金ページの入会金の欄を、税込の総額の表記に揃えてください。あわせて、入会金無料のキャンペーンの終了日を追記してください。修正後、スマホとパソコンで表示を確認し、確認用の画面を店舗責任者へ送ってください。広告文の同じ箇所も、同じ日に差し替えをお願いします。」

管理画面や広告アカウントのパスワードを、依頼文やチャットに書かないでください。作業のために権限が必要な場合は、各サービスの公式の方法で担当者を追加し、作業が終わったら不要な権限を外すことを提案します。

見学時の説明と揃える

LPを整えても、見学時にスタッフが説明する内容と食い違っていれば、利用者は混乱するおそれがあります。ページの見直しと合わせて、見学対応で使っている説明資料や口頭での案内の内容を確認してください。

食い違いが起きる可能性がある例は、キャンペーンの適用条件、休会・退会の締め日、無人の時間帯の扱いです。料金や利用条件を変えるときは、次の3点を同じ日に更新するルールにしておくことを提案します。

  • 公式サイトの該当ページとGoogleマップの店舗情報
  • 見学対応で使う説明資料や入会時の書類
  • スタッフへの共有(変更点と適用開始日)

見学後に入会しなかった理由をLPの修正に生かす

見学や体験に来たのに入会しなかった人の理由は、LPで事前に伝えられることのヒントになる場合があります。無理に聞き出す必要はありませんが、本人が話してくれた理由や、見学中に受けた質問は、受付担当が短く記録しておくことを提案します。

入会しなかった理由の分類とLPでの対応(例)
理由の分類(例)LPで考えられる対応
料金が想定と違った入会時費用の内訳や追加費用がLPで読めたかを確かめる
通える時間帯が合わなかった営業時間やスタッフ常駐時間の書き方を確かめる
設備が想定と違った写真と一覧が今の店内と合っているかを確かめる
他の店舗と比べたい比べるときに必要な情報が揃っているかを確かめる
理由は分からない無理に分類せず、件数だけ記録する

雰囲気が合わなかったなど、見学しなければ分からない理由もあります。すべてをLPで解決しようとせず、事前に伝えられることを伝えているかを確かめる材料として使います。記録には名前や連絡先を書かず、理由と日付だけを残すことを提案します。

広告を始めた後に見る数字

広告を始めた後は、数字を段階ごとに別々に記録します。

広告のクリック、LPの表示、予約の受付、来店、入会の5段階を別々の記録元で数え、開始当日・7日目・28日目にそれぞれ何を確かめ、続ける・直す・止める・保留のどれを選ぶかへ進む流れを示した図
図:段階ごとに数え、決めた日に判断する(Akatsuki編集部作成)図を拡大して見る
広告を始めた後に数える段階と注意
段階数えるもの見るときの注意
広告のクリック広告の管理画面に表示される件数数え方は広告媒体ごとに異なる。人数ではない
LPの表示自社サイトの計測で数えた表示の回数広告のクリック数とは数え方が違い、一致しない
見学予約の受付店舗側で受付として記録した件数電話など広告以外の経路と分けて記録する
見学の来店・入会店舗の記録で数えた件数予約から時間がたって決まる

広告のクリック数と自社サイトの表示回数は、数え方が異なるため、差を「離脱」として計算しないでください。見学予約の受付を広告のクリック数で割った値も、同じ人を追えていない限り、申込みの率としては扱えません。

【公式情報】Googleアナリティクスでは、重要な操作を測るイベントにキーイベントとしてマークを付けられ、マークを付けると作成時点以降のレポートに反映され、過去のデータは変更されないと説明されています(出典7)。【編集部の見解】フォームの送信成功を確認するイベントをキーイベントにした場合も、それは「受付」の件数です。送信ボタンのクリック、入力エラーの表示、同じ人の二重送信は、受付の成功と同じものとして数えないようにします。予約の確定、来店、入会は店舗の記録で別に数え、キーイベントの名前だけで来店や入会を示したと扱わないことを提案します。マークを付けた日も記録しておきます。

広告費を入会数で割った値を見る場合は、広告を出した期間に予約した人をひとまとまりにし、予約から同じ日数がたった時点の入会数で比べます。経路が分からない予約は、どちらにも数えずに別に記録します。数字が変わっても、広告やページの変更が原因だと断定はできません。季節や周辺の状況でも数字は動きます。

開始当日・7日目・28日目に決めること

初めて広告を出す店舗や、新しい媒体を試す店舗では、最初から長期の契約や大きな予算にせず、期間と上限を決めて試すことを提案します。金額の目安は店舗の規模や媒体によって大きく異なるため、この記事では示しません。代わりに、確かめる日と決めることを先に置きます。日数は編集部の提案で、自店の予約から来店までの日数に合わせて変えてください。

開始当日・7日目・28日目の点検(編集部の提案)
時期確かめること決めること
開始当日広告から実際にLPを開き、URLの値・予約ボタン・電話が動くか。受付の記録欄に経路が残るか不具合があれば配信を止めて直す。直した日時を記録する
7日目クリックはあるのに受付が0件、などの途切れがないか。見学時に「広告と違う」と言われた点がないか数字の良し悪しは決めない。誤った情報や経路の不具合だけを直す
28日目段階ごとの件数を同じ期間でそろえて並べ、どの区間で途切れているか続ける・LPを直す・止めるの候補を一つ選ぶ。件数が少なければ保留し、期間を延ばす

予約や入会の件数が少ない店舗では、期間中の件数が数件の差で大きく動いて見えることがあります。少ない件数で「広告は効かない」「この媒体が良い」と結論を出すより、どの区間で途切れているか(クリックはあるが予約がない、予約はあるが来店がない、など)を見て、次に直す箇所を一つ選ぶことを提案します。

期間中は、LPと料金を変えないことを原則にします。ただし、料金の誤りや予約の不具合が見つかった場合は、試す期間を延ばしてでも先に直します。誤った情報のまま集めた数字は、次の判断に使えないためです。直した日を記録し、直す前と後の数字を混ぜないようにします。

月に一度の見直しと、広告を止めるときの片付け

広告を続けている間は、月に一度、次の順番で見直すことを提案します。

  1. 広告ごとのLPの一覧を開き、リンク先が変わっていないか、すべて正常に開くかを確かめる
  2. 広告文の約束とLPの照合をやり直す。料金やキャンペーンを変えた月は必ず行う
  3. 見学時によく受けた質問を受付担当から集め、LPで答えられていないものを次の修正候補にする
  4. 段階ごとの数字を、前月と同じ条件(同じ日数、同じ経路の区分)で並べる

広告を止めるときや、キャンペーンが終わるときは、広告の停止だけで終わらせず、専用ページの扱い、紙のチラシから来る人への案内、Googleマップの店舗情報に載せた告知の削除を同じ日に行います。

料金やキャンペーンを切り替える日の段取り

料金の改定やキャンペーンの開始・終了の日は、広告・LP・店舗情報・説明資料の食い違いが最も起きやすい日だと考えます。

切り替えの前後に行うこと(編集部の提案)
時期行うこと
切り替えの前変わる金額と条件、適用開始日を情報シートに書き、運用担当・Web更新担当・受付担当へ同時に渡す。新しい広告文とLPの文面を並べて照合する
切り替えの当日LP、広告文、Googleマップの店舗情報、予約画面の表記を差し替え、スマホで開いて確認する。差し替えた時刻を記録する
切り替えの後古い金額や条件が残っている場所がないか、手元の紙面も含めて確かめる。見学時に受けた質問から、伝わっていない点を集める

切り替えの当日に担当者が休みだと、差し替えが翌日以降にずれることがあります。日程を決めるときに、担当者の出勤日も合わせて確かめておきます。

うまくいかないときに考えられること

  • 広告のクリックはあるが見学予約が入らない:広告文で約束した内容と、LPの内容が一致していない可能性があります。広告文とページを並べて確認します
  • 見学予約は入るが入会につながらない:料金や利用条件が見学時に初めて伝わり、想定と違ったと感じた人がいる可能性があります。見学後の感想を聞ける範囲で記録します
  • 夜間に来た人から問い合わせが増える:24時間型で、スタッフのいる時間や無人の時間にできないことが伝わっていない可能性があります
  • キャンペーン終了後も問い合わせが続く:終了したキャンペーンのページや広告が残っている可能性があります。LPの一覧で確認します
  • 広告の審査で止まる、または配信が少ない:リンク先が開けない、転送される、操作しにくいといった状態がないかを、媒体の公式の規則と照らして確認します
  • LPを直せない:本部やシステムの都合で直せない場合は、直せるまで広告の開始や増額を待つことも選択肢です

登録不要で使える20項目の点検表

広告を始める前、増額する前、料金やキャンペーンを変えた後に、LPごとに1枚ずつ使うことを想定した点検表です。登録や申込みは不要で、この表をそのまま書き写すか印刷して使えます。「はい」「いいえ」「分からない」で記入し、「いいえ」と「分からない」を修正候補にします。項目は編集部の提案であり、自店の実態に合わせて増減してください。

広告を始める前のLP点検表(20項目)
番号区分点検すること担当の目安
1LP広告ごとのLPの一覧があり、終了日のある専用ページは終了後の扱いが決まっている運用担当
2LPスマホとパソコンで開け、転送やエラーにならないWeb更新担当
3LP予約ボタンや電話番号を押すと次の画面へ進めるWeb更新担当
4料金入会時費用の内訳と月会費がLPから読める店舗責任者
5料金金額が税込の総額で示され、広告文や紙面と同じ書き方になっている店舗責任者
6料金キャンペーンの条件と終了日が金額の近くにある店舗責任者
7料金体験の費用と、貸し出し・オプションなどの追加費用の有無が一つの表で読める店舗責任者
8設備主要な設備の一覧と写真が対応し、写真が今の店内と合っている受付担当
9利用条件年齢、最低利用期間、休会・退会、持ち物の要点が読める受付担当
10利用条件スタッフのいる時間と無人の時間、無人の時間にできないことが分けて書かれている店舗責任者
11利用条件予約の上限やキャンセルの期限が予約画面と同じ言葉で書かれている受付担当
12利用条件公式サイトとGoogleマップの店舗情報で内容が同じWeb更新担当
13会員の声感想や写真の同意の範囲と、依頼や対価の有無を確かめた店舗責任者
14照合広告文の約束がすべてLPで確かめられる運用担当
15照合検索広告の言葉ごとに、問いへ答える位置へ移れる運用担当
16受け入れ見学・体験の枠と、枠が埋まったときの対応が決まっている店舗責任者
17受け入れ予約への返信担当と、休みの日の対応が決まっている受付担当
18記録広告ごとの経路を見分ける値と、受付での記録欄がある運用担当
19記録開始当日・7日目・28日目に確かめる人と日付が決まっている店舗責任者
20説明見学時の説明資料と運用担当への情報シートが、LPと同じ内容になっている受付担当

全項目が「はい」にならなくても、前の節の4つの関門を満たしていれば、残りを直しながら始める判断もありえます。どの項目を残して始めたかを記録しておくと、後で数字を読むときの手掛かりになります。

広告とLPの照合記録票

点検表で見つけた食い違いと、直した日を残すための記録票です。1つの食い違いを1行に書きます。誰が見ても同じ状態を確かめられるように、「どこを見て」「何が違い」「どう直したか」を短く書きます。

照合記録票(架空の記入例)
確認日広告LPの箇所食い違い対応と担当再確認日
第1週の月曜検索広告A料金表体験の料金だけ税抜税込に統一(Web更新担当)修正の翌営業日
第1週の月曜チラシ営業時間の欄「24時間」だけで、スタッフのいる時間がない時間帯を追記(店舗責任者が確定)次の印刷前
第2週の水曜SNS広告B最初の画面広告の写真と違う写真広告と同じ写真に差し替え(運用担当)7日目の点検

記入例はすべて架空です。記録票には、会員や問い合わせた人の名前・連絡先を書かないでください。直した日が分かれば、28日目に数字を読むときに、直す前と後の期間を分けて見られます。

架空の例:パーソナル型の店舗が広告を始めるまでの4週間

ここでは、トレーナー2名で運営する架空のパーソナルジムが、初めて検索広告を出すまでの流れを例として示します。実在の店舗の事例や成果ではありません。

1週目:書き出す 店舗責任者が、出したい広告とLPを書き出しました。LPはトップページのつもりでしたが、体験セッションの費用と所要時間がトップページの下のほうにしかないことに気付き、料金と体験の案内をまとめたページをLPにすることにしました。費用を一覧にすると、体験セッションの料金だけが税抜の表記のまま残り、シューズの貸し出しが体験時だけであることも書かれていませんでした。

2週目:直す 制作会社へ情報シートを渡し、金額の表記の統一、体験当日の流れ、持ち物、貸し出しの範囲、コース料金の考え方(回数、期間、支払い方法、途中でやめる場合の扱い)の追記を依頼しました。会員の体の変化の写真は、同意の記録が残っていない写真があったため、確認が取れるまで外しました。

3週目:受け入れと記録を決める トレーナー2名の空き時間から、体験を受けられる曜日と時間帯を書き出しました。予約への返信は営業日の決まった時間に確認する担当を決め、枠が埋まった週は予約画面で選べる日時を減らすことにしました。広告用のURLには経路を見分ける値を付け、電話で予約を受けたときに「何を見て知ったか」を聞く欄を受付の記録に加えました。

4週目:照合して始める 広告文の案を並べ、すべての約束がLPで確かめられるかを照合しました。開始当日・7日目・28日目に確かめる人と日付、予算の上限を決めてから配信を始めました。

この例で時間をかけたのは広告の設定ではなく、LPの中身、受け入れ枠、記録の準備です。店舗によって順番は変わりますが、広告を始める前に店舗側で決めることが多いという点は共通すると考えます。

経営者が決めることと任せてよいこと

経営者・店舗責任者が決めることと任せてよいこと
内容経営者・店舗責任者が決める担当や外部に任せてよい
料金・キャンペーンの条件金額、条件、期間、終了後の扱い決まった内容をページへ反映する作業
LPの中身載せる情報と、載せない情報の判断文章の整え方、写真の配置、表示の確認
会員の声の利用使うかどうか、同意の取り方同意を得た範囲での掲載作業
受け入れ枠体験を受ける時間帯と上限予約画面の日時の設定
広告の開始・増額・停止始めるか、いつ止めるか、予算の上限決めた範囲での配信設定と日々の調整
記録と振り返り28日目に何を見て続けるか止めるかの基準数字の集計と、段階ごとの表の作成

任せる範囲を広げるほど、決めた内容を伝える情報シートと、変更した日付の共有が重要になると考えます。

よくある迷い

トップページをLPにしてもよいか:広告で伝えた内容へ最初の画面からすぐにたどれるなら、トップページでも構わないと考えます。たどるまでに何度も操作が必要な場合は、料金や体験の案内をまとめたページのほうが判断しやすくなります。

キャンペーンがなくても広告を出してよいか:キャンペーンは必須ではないと考えます。通常の料金と利用条件が分かりやすく、見学や体験の申込み方法が明確であれば、それ自体が比べる材料になります。終了日のない値引きを広告のために作るより、通常の条件を正確に伝えることを優先することを提案します。

代理店がLPを作ってくれる場合も確認は必要か:必要だと考えます。料金や条件が店舗の実態と合っているかは、店舗側でしか確かめられないためです。ページを公開する前に点検表で確認し、確認した人と日付を残すことを提案します。

広告を止めたらLPも消すべきか:消すかどうかより、止めた後に来た人が正しい情報にたどり着けるかで判断します。キャンペーン専用のページなら、終了した旨と現在の料金への案内に差し替える方法もあります。

今日できること

  1. 出している広告、または出す予定の広告と、それぞれのLPを一行ずつ書き出す
  2. LPを自分のスマホで開き、料金・設備・利用条件の各項目を「掲載済み」「一部掲載」「未掲載」で塗り分ける
  3. LPと広告文に出てくる費用を一覧にし、税込の総額と追加費用の有無が揃っているかを確かめる
  4. 見学・体験を受けられる枠と、予約への返信担当を確かめる
  5. 20項目の点検表に、開始当日・7日目・28日目の担当と日付を書き込む

まとめ

広告の成果は、広告の設定だけで決まるものではないと考えます。LPで料金・設備・利用条件が判断できる状態を作り、広告文の約束と揃えることが、広告費を検討する前の準備になります。まずは広告ごとのLPを書き出し、開けることを確かめ、確認表で現状を把握し、誤った情報から直すことを提案します。広告を始めた後は、段階ごとの数字を別々に記録し、開始当日・7日目・28日目の決めた日に判断していきましょう。

今日やること

  1. 出している広告と出す予定の広告を書き出し、それぞれのLPを自分のスマホで開いて料金・設備・利用条件を3段階で塗り分ける
  2. LPと広告文・チラシに出てくる費用を一覧にし、税込の総額と追加費用の有無が揃っているかを確かめる
  3. 20項目の点検表に、開始当日・7日目・28日目に確かめる人と日付を書き込む

出典・編集方針

  • この記事の確認の手順、優先順位、担当の分け方、4つの関門、開始当日・7日目・28日目の点検、20項目の点検表と照合記録票は、Akatsuki編集部の実務提案です。特定の店舗で効果を測った結果ではなく、見学予約・入会の増加や広告の成果を約束するものではありません。
  • 改善前後の文例、記入例の金額、依頼文、3つの店舗の例と4週間の通し例は、説明のために作った架空の例です。実在の店舗の料金・条件・事例や改善の成果ではありません。ジムどうしの料金比較、広告費の相場、検索需要の数字は扱っていません。
  • 冒頭の写真風の画像は生成AIで作成したイメージで、実在の店舗・スタッフ・利用者・広告の画面ではありません。本文中の図版3点は、Akatsuki編集部が文字と図形で作成した説明図です。
  • 本文の「出典1」などの番号は、下の一次情報の番号に対応し、内容は確認日の時点のものです。Google広告とGoogleアナリティクスの資料は各サービスの規則・仕組みの説明で、他の広告媒体の規則ではありません。この記事は法的な判断を示すものではなく、個別の表示が法令に当たるかは専門家や所管の窓口に確認してください。

一次情報(外部サイト)

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執筆

Akatsuki編集部 株式会社Akatsukiの編集担当です。店舗集客、広告・Web改善、AI活用について、判断に役立つ考え方と確認項目を届けます。

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点検表と記録票で、LPのどこから直すかの見当が付かない点が残った場合は、確かめたい点とLPのURLをお知らせください。どこから確かめるかを一緒に整理します。