SEOリライトの優先順位を決める手順|Search Consoleと問い合わせの記録で20項目を点検

6枚の白いカードと3つの金色のクリップ、紺色のノート、虫眼鏡を並べた机の生成イメージ
生成画像によるイメージです。生成AIで制作しており、実在の店舗・企業・スタッフ・お客さまの写真や、実際の検索結果・分析画面ではありません。

この記事の結論

記事が複数ある会社がどこからリライトするかは、まず誤った情報、動かないフォームや壊れたリンク、改ざんの疑いがあるページを、リライトの順番待ちにせず訂正の担当へ回してから決めます。残りのページは、1つのURLに1つの主題があるか、事業の読者と問い合わせまでの道につながるかを一覧にします。Search Consoleの数字は同じ期間・同じ検索タイプ・同じ端末の条件・同じ集計の単位で書き写し、暫定の日を外し、確かめられなかった値は0ではなく未取得と書きます。CTRや順位の一つの数字だけで順番を決めず、母数の大きさ、読者の意図とのずれ、問い合わせまでの役立ち方、ほかのページとの重複、残す核を見て、A今直す・B先に調べる・C保留・D維持に分けます。最初に直すのは1ページ、1つの修正だけにし、旧本文を保存してURL・canonical・内部リンクは変えず、統合や削除は別の承認にします。7日後は効果の判定を保留して反映と不具合を確かめ、28日後は同じ条件の数字と問い合わせの段ごとの件数を見て、修正の前に決めた条件で続ける・止める・再診断を判断します。誤った案内や急な低下は見直しの日を待たずに担当へ回し、修正の後に数字が増えても修正が原因だと言い切りません。

この記事で確認できること

  • 誤った情報・壊れた導線・改ざんの疑いを通常のリライトと分ける扱い、1つのURLに1つの主題と事業の読者・問い合わせまでの道の一覧、Search Consoleの数字を同じ条件でそろえ、未取得と0を書き分ける方法
  • 架空の6ページで見る母数の違うCTRの比べ方、読者の意図・問い合わせまでの役立ち方・重複・残す核の確かめ方、A今直す・B先に調べる・C保留・D維持の区分と1ページに1つの修正、旧本文の保存と統合・削除を別の承認にする理由
  • データが少ない・公開から日が浅い・季節・関係の薄いクエリの扱い、7日後と28日後の見直しと受付の段ごとの数え方、架空の3業態ケース、登録不要の20項目点検表と候補選定票・修正票、最初の1週間の担当と期限

結論:急ぎの訂正を分けてから、候補を選び、1ページに1つの修正をする

会社のサイトに記事やサービスのページが何本もあると、「どれから書き直せばよいのか」で手が止まります。この記事が答える問いは一つです。記事が複数ある会社は、どのページから直せばよいのか。

【編集部の提案】結論から書きます。リライトの順番は、次の5つの手順で決めます。

  1. 誤った情報、動かないフォームや壊れたリンク、改ざんの疑いなど、急ぎの問題があるページを先に抜き出し、リライトの順番待ちにせず訂正の担当へ回す
  2. 残ったページを一覧にし、1つのURLに1つの主題があるか、事業の読者と問い合わせまでの道につながるかを書く
  3. Search Consoleの数字を、同じ期間・同じ検索タイプ・同じ集計の単位でそろえて書き写し、取得できなかった値は0ではなく「未取得」と書く
  4. 数字だけでなく、読者の意図、問い合わせまでの役立ち方、ほかのページとの重複、残すべき核を見て、A今直す・B先に調べる・C保留・D維持の4つに分ける
  5. Aの中から1ページを選び、1つの修正だけを行い、旧本文と変更の記録を残して、7日後と28日後に同じ条件で見直す

クリック率(CTR)が高い順、掲載順位が何位から何位の順、といった一つの数字だけで順番を決めることはしません。母数が小さいページのCTRは偶然で大きく動きますし、順位や表示回数は、事業にとって大事な読者が来ているかどうかを教えてくれないからです。

ページの一覧から急ぎの訂正を先に分け、残りを数字のそろえ方、読者の意図と事業への関係で確かめ、A今直す・B先に調べる・C保留・D維持の4つに分ける流れを示した説明図
図:リライトの候補を4つに分ける流れ(Akatsuki編集部作成)図を拡大して見る

図の内容:一番上の「ページの一覧(候補を10本ほど)」から始まり、最初の分かれ道で「急ぎの問題(誤情報・壊れた導線・改ざんの疑い)があるか」を確かめます。ある場合は右へ進んで「訂正の担当へ(リライトとは別に、その日のうちに)」に分かれます。ない場合は下へ進み、「数字をそろえる(期間・検索タイプ・集計の単位・未取得)」「中身を見る(読者の意図・問い合わせまでの役立ち方・重複)」の2つの箱を通ります。最後に「A今直す」「B先に調べる」「C保留」「D維持」の4つの箱に分かれ、Aの箱から「1ページに1つの修正と記録」へ矢印が出ています。図の下の注記には、数値は使っていないこと、点数の計算式で分けるのではなく、事実と見立てを書いて人が判断することが書かれています。

この記事の対象と、ほかの記事との分担

この記事は、会社のサイトに記事やサービスの紹介ページが複数あり、検索からの問い合わせを増やしたいけれど、手を付ける順番が決められない経営者やWeb担当者に向けています。扱うのは「どれから直すか」を決める手順と、直すときの最小の進め方です。

次の内容は、それぞれ別の記事で扱っています。この記事では繰り返しません。

流入が急に下がっているなら、先に診断の記事で原因の候補を絞ってください。この記事は、大きな異変はないが、どのページから手を入れれば問い合わせにつながりやすいかを決めたい場合に向いています。

最初の30分でやること:候補と条件を書き出す

【編集部の提案】最初の30分は、分析を終わらせる時間ではありません。候補のページと、数字を見た条件を書き出して、次に何を確かめるかを決める時間です。30分で全ページの評価が終わったと考えないでください。

30分の使い方

  • 最初の10分:サイトのページを書き出します。記事、サービスの紹介、料金、事例、よくある質問などです。数が多い場合は、問い合わせに近いページと、検索から人が来ているページから10本ほどに絞ります。
  • 次の10分:急ぎの問題がないかを見ます。料金や受付の時間が古くないか、フォームが動くか、リンク先が表示されるかを、候補のページについてだけ確かめます。
  • 最後の10分:Search Consoleで見た期間、検索タイプ、端末の絞り込みの有無、ページ単位で見たかクエリ単位で見たかを、数字と一緒に書き写します。

書き出すときの注意

書き出す段階では、まだ「このページが悪い」と決めません。書くのは、見た事実と、まだ見ていないことです。見ていない数字は空欄にせず「未確認」と書きます。空欄のままだと、後から見た人が0なのか確かめていないのかを区別できません。

一覧や記録には、問い合わせをくれた人の名前やメールアドレス、電話番号を書きません。件数と、どのページから来たかが分かれば足ります。GA4などの計測で使うURLにも、個人を特定できる情報を含めないようにします。

誤情報・壊れた導線・セキュリティは、リライトの順番待ちにしない

【編集部の提案】次のような問題は、検索の順位を上げるための書き直しとは別の仕事です。見つけたら、リライトの候補の一覧には入れず、その日のうちに訂正の担当へ回します。

  • 料金、受付の時間、対応地域、会社の住所などが古い、または誤っている
  • 法令や制度について、今は変わっている可能性のある説明が残っている
  • 問い合わせのフォームが送れない、送った後の画面が出ない、電話番号のリンクが違う
  • リンク先のページが表示されない、別のページに転送される
  • 見覚えのない文章やリンクが追加されているなど、改ざんの疑いがある

これらを「検索の順位を上げる候補」と同じ列に並べると、Search Consoleの数字が低いページの訂正が後回しになります。誤った料金が載ったページは、表示回数が少なくても、見た人に誤解を与えます。数字に関係なく先に直すことを、一覧の上で分けておきます。

訂正とリライトを分けて記録する

訂正をした場合は、何を直したかを変更の記録に書きます。訂正の後に同じページをリライトの候補として扱うときは、訂正した日をはさんで数字を比べないように注意します。訂正の影響と書き直しの影響が混ざるからです。改ざんの疑いがある場合は、文章を書き直す前に、サイトの管理者や制作会社に連絡して状況を確かめます。

一覧を作る:1つのURLに1つの主題、事業の読者と問い合わせまでの道

【編集部の提案】急ぎの問題を分けたら、候補のページを一覧にします。一覧に書くのは、数字より先に、そのページが何のためにあるかです。

一覧に書く項目

  • URLとページの題名
  • そのページの主題を一文で(例:事務所の清掃の料金の目安と、見積もりの条件)
  • 主に読んでほしい人(例:初めて外注を考えている総務の担当者)
  • そのページから問い合わせまでの道(例:料金の条件を読んだ後、見積もりの相談のフォームへ)
  • 同じ主題を扱うほかのページの有無

1つのURLに1つの主題

「1つのURLに1つの主題」は、自社の中で記事を整理するための編集の決まりとして使うもので、Googleが定めた絶対の規則ではありません。主題を一文で書けないページは、複数の話題が混ざっている可能性があります。逆に、主題がほぼ同じページが2本以上ある場合は、どちらを主にするかを決めないと、両方を少しずつ直すことになり、どちらも中途半端になります。この段階では統合や削除は決めず、「重複の可能性あり」と書くだけにします。統合や削除の扱いは後の節で書きます。

事業の読者につながるか

検索からの人が多いページでも、自社の顧客になりにくい人ばかりが来ているなら、リライトの優先度は高くありません。例えば、修理の会社のページに、自分で直したい人向けのクエリから人が来ている場合、そのページを直しても問い合わせが増えるとは限りません。一覧の「主に読んでほしい人」と、実際に来ているクエリが合っているかを、後の節で確かめます。

なお、「問い合わせに近い」ページを先に見るのは、手を付ける順番の話です。用語の解説や考え方の記事のように、問い合わせから遠い情報のページに価値がないという意味ではありません。そうしたページは、読む人が比較や検討を始める前の段階で役に立ち、問い合わせに近いページへ進む入口になることがあります。

Search Consoleの数字をそろえる:期間・検索タイプ・端末・集計の単位・暫定と欠測

ページ同士を比べる前に、数字を同じ条件で書き写します。条件がページごとに違うと、比べた結果に意味がなくなります。

【公式情報】Search Consoleの検索パフォーマンスのレポートでは、クリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位を確認でき、CTRはクリック数を表示回数で割った値です。日付・クエリ・ページ・デバイス・検索タイプなどで絞り込めます。平均掲載順位は検索されたときの掲載位置を集計した値で、検索の条件によって変わります(出典2)。

【公式情報】サイト全体(プロパティ)で集計した数字と、ページごとに集計した数字は集計の仕方が異なり、一致しないことがあります。最新のデータは暫定の場合があります。また、レポートの画面で利用できない値を示す記号は、ダウンロードしたデータでは0になる場合があります(出典3)。

そろえる条件

【編集部の提案】候補のページは、次の条件をそろえて書き写します。

  • 期間:すべてのページで同じ長さ、同じ日付の範囲にする(例:直近28日。ただし暫定と表示されている日は外す)
  • 検索タイプ:ウェブ検索など、同じ種類にそろえる
  • 端末:全端末のまま見るか、スマートフォンだけにするかを決め、全ページで同じにする
  • 集計の単位:ページのタブで見たのか、クエリのタブで見たのかを書く。ページの合計とサイト全体の数字を足し算で合わせようとしない

平均掲載順位と表示回数の読み方

【編集部の提案】平均掲載順位は、特定のキーワードでいつも何位に出ているかを示す固定の順位ではありません。表示回数も、キーワードが月に何回検索されているかという需要の数字ではありません。「順位が11位だから少し直せば上位に入る」「表示回数が多いから需要が大きい」と決めつけないようにします。

未取得と0を分ける

ページを一覧に入れたのに、Search Consoleで数字が出てこない場合があります。公開したばかり、その期間に表示がなかった、絞り込みの条件が違った、書き写すのを忘れたなど、理由はいくつも考えられます。【編集部の提案】数字を確かめて表示が0だった場合と、確かめられなかった場合は、別の書き方にします。確かめて0なら「0(取得済み)」、確かめられなかったなら「未取得」と書き、未取得を0として計算に入れません。ダウンロードした表の0は、元のレポートの画面で同じ条件の値が0かを確かめ、確かめられなければ未取得と書きます。

見た条件を1行で記録する

【編集部の提案】数字を書き写すときは、数字の横に、見た条件を1行で残します。例えば次のような書き方です(架空の例)。

  • 見た日:10月15日/見た人:Web担当/プロパティ:自社サイト/期間:直近28日(暫定の日を除く)/検索タイプ:ウェブ/端末:すべて/単位:ページのタブ/対象:P1のURLのみ/値:表示2,000・クリック60/元の画面で確認:済み

この1行があれば、後から別の人が同じ画面を開き直せます。数字は、Search Consoleを見る権限を持っている人だけが取得します。権限がない場合は、権限を持つ担当者本人に、この1行の条件で書き写してもらうよう頼みます。それまでの値は「未取得」とし、記録のためだけに新しい権限を付けたり、有料のツールを契約したりはしません。

条件が混ざった表を戻す

書き写した後で、あるページだけ期間が違う、ほかのページと違ってクエリのタブの値を書いている、暫定の日が残っている、といった混ざりに気づくことがあります。【編集部の提案】その場合は、次の順に戻します。

  1. 条件の列を見て、ほかと違う条件の行に印を付ける
  2. 印の付いたページの区分を、いったん外す(AならBへ、母数が足りないならCへ)
  3. 権限を持つ担当者が、そろえた条件で開き直して書き写す
  4. 開き直した値で、区分をもう一度決める

混ざった値のまま区分を決めると、条件の違いをページの良し悪しと取り違えます。開き直せない場合は、そのページを「未取得」としてC保留にします。

架空の6記事で比べる:母数の違うCTRを同じ物差しにしない

ここからは、説明のために作った架空の会社(事務所の清掃を請け負う会社)の6ページで考えます。数字はすべて仮の値で、実在の会社の数字や業種の平均ではありません。期間は架空の直近28日、検索タイプはウェブ、端末は全端末、ページのタブで見た値です。

架空の6ページの数字(仮の値・直近28日・ページ単位)
ページ主題表示回数クリック数CTRメモ
P1清掃の料金の目安と見積もりの条件2,000603%問い合わせに近い
P2依頼から作業開始までの流れ200126%問い合わせに近い
P3清掃の用語の解説20210%母数が小さい
P4作業の事例の紹介40000%(取得済み)表示はあるがクリックなし
P5よくある質問未取得未取得計算しない数字を確かめられていない
P6会社の歩みのコラム1,500302%事業と関係の薄いクエリが多い

計算を確かめる

P1は60÷2,000で3%、P2は12÷200で6%、P3は2÷20で10%、P4は0÷400で0%、P6は30÷1,500で2%です。P5は数字を取得できていないので、CTRを計算しません。P4の0%は、数字を確かめて表示が400回、クリックが0回だったことを示しており、未取得とは違います。

10%のページが一番よいとは言えない

P3のCTRは10%で6ページの中で最も高く見えますが、表示は20回、クリックは2回です。クリックが1回増えるか減るかで、CTRは15%にも5%にもなります。この大きさの母数では、P3が優れているとも、P1が劣っているとも言えません。逆に、P1はCTRが3%と低めでも、表示が2,000回あり、問い合わせに近い主題です。1回の修正で読む人の判断に影響する可能性は、P3よりP1のほうが大きいと考えられます。これは見立てであり、修正すればクリックが増えるという約束ではありません。

ページの数字を足して全体と比べない

測れた5ページを足すと、表示は2,000+200+20+400+1,500で4,120回、クリックは60+12+2+0+30で104回、CTRは約2.5%になります。ただし、P5を含まない合計で、サイト全体の数字と一致するとは限りません。リライトの順番を決めるときは、この合計ではなく、ページごとの数字と、次の節で見る意図や事業との関係を並べて使います。

問い合わせの件数とつなげない

この会社では、同じ28日間の問い合わせを、段ごとに分けて記録しています。これも仮の値です。

架空の会社の問い合わせの段(仮の値・同じ28日間)
段件数記録の状態
問い合わせへの案内(CTA)のクリック未取得計測していない
フォームの送信のイベント10計測ツールの記録。受付の成功の証明ではない
サーバー側の受付の記録未取得調査の対象
受信箱に届いた件数9イベント数との差は1。記録条件や重複を含めて照合中
テスト2件・重複1件を除いた件数69−2−1
有効な新規の問い合わせ6担当者が6件とも新規で、自社の対応範囲の相談だと確認した場合の値
商談に進んだ件数2有効な新規6件のうちの件数

送信のイベントが10件あっても、10件とも受付に成功したとは言えません。サーバー側の受付の記録を取得していないため、数字の差が不達によるものか、重複イベントや集計条件によるものかは、まだ分かりません。また、テストと重複を除いた6件は、それだけでは有効な問い合わせとは言えず、担当者が中身を確かめて初めて有効と数えます。問い合わせをくれた人の名前や会社名は、GA4やURLには載せず、社内の台帳の中だけで扱います。

有効かどうかを担当者が判定する

【編集部の提案】受信箱に届いた問い合わせは、担当者が社内の台帳で次のように分けます。分け方は、数え始める前に決めておきます。

  • 有効な新規:初めての相手からの、自社が対応できる範囲の相談
  • 同じ相談の再送:同じ人が同じ内容を送り直したもの。最初の1件だけを数える
  • 既存のお客様:取引中のお客様からの連絡。新規とは別の行に数える
  • 営業のメール:自社への売り込み。問い合わせの件数から外す
  • 対象外:対応していない地域や作業の相談。外した理由を書く
  • 返信後の確認待ち:返信したが、中身の確認がまだ済んでいないもの

確認待ちや未判定のものを、無効や0として数えないようにします。「未判定」と書いて残し、判定が済んだら移します。送った後に取り消しの連絡があった場合や、同じ人から別の内容の追加の相談があった場合の数え方も、先に決めておきます。例えば、取り消しは有効な新規から外して理由を書く、別の内容の追加の相談は既存の相談とは別の行にする、といった決め方です。判定のために、問い合わせのフォームの項目を増やす必要はありません。今ある情報で判定できないものは、確認待ちとして残します。

ここで「検索のクリック104回のうち6件が問い合わせ」と割り算はしません。Search Consoleのクリックは検索結果での行動の回数で、GA4のセッションとも、受付の台帳の件数とも数えているものが違います。問い合わせの6件には、検索以外の入口から来た人も含まれている可能性があります。受付の時点でどのページを見て来たかが分かったのは、P1から来た3件だけで、残りの3件は不明でした。不明は「検索ではない」という意味ではありません。

読者の意図・問い合わせまでの役立ち方・重複・残す核を見る

数字をそろえた後は、ページの中身を見ます。ここでの判断の材料は、数字ではなく、読む人の問いと、ページの答え方です。

【公式情報】Googleの検索セントラルの案内では、検索エンジンのためではなく人の役に立つ内容を作ることが勧められています。内容に実質的な変更がないのに日付だけを新しく見せることや、Googleが好む文字数があると考えることについても、注意が書かれています(出典1)。

読者の意図

【編集部の提案】クエリのタブで、そのページに表示されているクエリを10行ほど書き写し、読む人が何を知りたくて検索したのかを一言で書きます。例えばP1なら「料金の目安を知りたい」「見積もりに何が必要か知りたい」などです。次に、ページの最初の画面で、その問いに答えているかを見ます。答えが下の方にしかない、条件の説明が抜けている、といったずれがあれば、直す内容の候補になります。

問い合わせまでの役立ち方

料金のページを読んだ人が、次に何をすればよいか分かるかを確かめます。見積もりに必要な情報、相談の方法、返信までの流れが書かれていれば、読んだ人は迷わずに次へ進めます。役立ち方は、文章の量ではなく、読む人の次の行動が決まるかで見ます。

重複の確かめ方

同じクエリで、自社の2つ以上のページが表示されていないかを見ます。ただし、同じクエリに2つのURLが出ていることだけで、ページ同士が順位を奪い合っていると決めつけません。読む人の問いを2つのページで分担できていれば、それぞれに役割があります。

架空の例で言えば、P1は「いくらかかるのか、見積もりに何が要るのか」に答えるページ、P2は「頼んだら何がどの順に進むのか」に答えるページです。「事務所の清掃 見積もり」のようなクエリで両方が表示されても、P1は料金を決める条件を、P2は見積もりの後の流れを受け持つ、と分ければ問題は小さくなります。確かめるのは、次の3つです。

  • 検索結果での違い:実際に検索し、2つのページのタイトルと説明文が、違う問いに答えるものとして並んでいるか
  • 進む先:どちらのページからも、自社の同じ相談の窓口や、該当するサービスの紹介ページへ進めるか。違う窓口へ案内していないか
  • 核の置き場所:料金を決める条件の詳しい説明はP1に置き、P2では短く触れてP1へリンクする、というように、詳しい説明を1か所にまとめているか

重複が見つかっても、この段階では統合を決めず、候補選定票に書くだけにします。統合の案は、今回のリライトの作業の範囲には含めず、別の検討として残します。

残す核を書く

直す前に、そのページで変えてはいけないことを書き出します。自社で確かめた料金の条件、実際の作業の手順、対応できない範囲の説明、お客様からよく聞かれる質問への自社の答え方などです。リライトで文章を整えるうちに、こうした自社にしかない情報が削られることがあります。残す核を先に書いておけば、書き直しの範囲を絞れます。

A今直す・B先に調べる・C保留・D維持に分ける

【編集部の提案】ここまでの情報を使って、候補のページを4つに分けます。点数を付けて自動で分けるのではなく、ページごとに「事実」「見立て」「直すときのリスク」「必要な手間」を書き、人が判断します。Googleの順位がこうすれば上がるという決まった法則や、点数の計算式はありません。

4つの区分と、選ぶときの目安(編集部の提案)
区分選ぶときの目安次の行動
A今直す数字の母数があり、事業の読者が来ていて、意図とのずれが具体的に書ける1つの修正を決め、修正票を作る
B先に調べる数字に気になる点があるが、理由がまだ分からないクエリや表示のされ方を確かめる
C保留母数が小さい、未取得、公開から日が浅い取得や観察を続け、見直しの日を決める
D維持問題が見当たらない、または事業と関係の薄い流入が中心書き直さず、定期の点検に戻す
問い合わせに近く直す点がありそうなページを数字の確かさでC保留・B先に調べる・A今直すの順に並べ、その下に領域をまたぐD維持の箱を置いた説明図
図:リライトの区分を整理する(Akatsuki編集部作成)図を拡大して見る

図の内容:上の段は「問い合わせに近く、直す点がありそうなページ」です。横の見方は「数字の確かさ」で、左が「数字が不確か」、右が「取得済み・母数あり」です。左から「C保留(母数が小さい、未取得・公開直後、観察を続ける)」「B先に調べる(数字に気になる点があり、理由がまだ不明、クエリを確かめる)」「A今直す(母数があり、ずれを具体的に書ける)」を並べています。下には、上の段とは別に、領域をまたぐ区分として「D維持」の箱を置き、「問い合わせに近くても、問題が見当たらないページ」と「事業と関係の薄い流入が中心のページ」の両方を含むと書いています。架空の例では、P2が前者、P6が後者に当たります。図には数値や点の位置の計算はありません。注記に、A・B・Cは図の位置や点数で自動では決めず、事実と見立てを書いて人が判断すること、急ぎの訂正はこの図の外で先に扱うことが書かれています。

架空の6ページの区分

  • P1はA今直す。事実:表示2,000回、クリック60回、問い合わせに近い主題。見立て:料金の条件の説明が最初の画面にない。リスク:料金の条件の書き方を誤ると誤解を招く。手間:冒頭の1段落で済む。
  • P4はB先に調べる。事実:表示400回、クリック0回(取得済み)。見立て:事例のページが、事例とは関係の薄いクエリで表示されている可能性がある。次の行動:クエリのタブで表示されているクエリを書き写し、意図を確かめる。表示とクリックの点検は、クリックされないときの記事の手順を使う。
  • P3はC保留。事実:表示20回、クリック2回。見立て:母数が小さく、CTRの10%は判断の材料にならない。次の行動:28日後に同じ条件で見る。
  • P5はC保留。事実:数字が未取得。次の行動:まず数字を取得できるかを確かめる。0として扱わない。
  • P2はD維持。事実:表示200回、クリック12回、依頼の流れを説明していて、ずれは見当たらない。次の行動:書き直さず、P1を直した後に内部のリンクがP2へつながっているかだけ確かめる。
  • P6はD維持。事実:表示1,500回、クリック30回で、表示されるクエリの多くが事業と関係が薄い。見立て:このページの流入を増やすための書き直しは、問い合わせにつながりにくい。次の行動:書き直さない。

1つだけ選ぶ

Aが複数ある場合も、最初に直すのは1ページだけにします。選ぶときは、問い合わせへの近さ、意図とのずれの具体さ、修正の手間の少なさを並べて、理由を一文で書きます。例えば「P1は問い合わせに近く、ずれが冒頭の1段落で直せるため、最初に選ぶ」です。理由を書けないページは、まだAではなくBかもしれません。P1について事実と仮説を分けて埋めた修正票の完成例は、後の「候補選定票と修正票」の節に載せています。

最小の修正にする:1ページに1つの修正と履歴

【編集部の提案】選んだページには、1つの修正だけを行います。タイトル、冒頭、見出し、内部のリンク、問い合わせへの案内を一度にすべて変えると、後で数字が動いても、どの変更の影響か分からなくなります。

修正の例

  • 冒頭の段落を、読む人の問いへの短い答えに書き直す(P1なら、料金の目安の考え方と、見積もりに必要な条件を最初の画面に置く)
  • 古い説明や重複した説明を、残す核を守りながら削る
  • 読んだ後に進むページへの内部のリンクを1本加える

タイトルを変えるときの注意

タイトルの書き直しは手軽に見えますが、変えたからといってCTRが上がるとは限りません。検索結果での見え方は、タイトルだけで決まるものでもありません。タイトルを変える場合も、ほかの変更とは日をずらし、変えた日と前後の文言を記録します。

日付だけを新しくしない

内容に実質的な変更がないのに、更新日だけを新しくすることはしません。直した内容がある場合に、その内容を変更の記録に書き、必要に応じてページの更新日を変えます。文字数を増やすことも、それ自体を目標にはしません。読む人の問いに答えるために必要な説明だけを足し、関係の薄い説明は足しません。

変更の記録

修正した日、修正した人、変えた場所、変える前と後の文言を、変更の記録に1行で残します。記録は、後で見直すときの出発点になります。次の修正は、最初の修正の見直しが済んでから決めます。

担当者への修正票:旧本文の保存、URL・canonical・内部リンクの維持、統合・削除・移転は別の承認

社内のWeb担当者や制作会社に修正を頼むときは、口頭ではなく修正票で伝えます。修正票の書き方は後の節にまとめます。ここでは、頼むときに必ず含める約束を書きます。

旧本文を保存する

【編集部の提案】修正の前に、そのページの本文を保存します。管理画面の版の履歴が使えるならその番号を、使えないなら本文の写しを残します。修正の後に誤りが見つかったときや、数字の見直しで元に戻すと決めたときに、すぐ戻せるようにするためです。

URL・canonical・内部リンクを変えない

リライトの範囲は、ページの文章の修正に限ります。URLを変える、正規のURL(canonical)の指定を変える、ほかのページからのリンクを外す、といった変更は、検索での扱いに広く影響する可能性があるため、修正票の範囲に含めません。もし必要だと分かった場合は、別の作業として扱います。技術的な確認の方法は、SEO順位・検索流入が落ちたときの確認手順の技術的な確認の節で扱っています。

統合・削除・移転は別の承認にする

重複しているページを1つにまとめる、古いページを削除する、別のURLに移す、といった判断は、リライトの担当者が独断で行わないようにします。転送の設定や、消えたページへの外部からのリンク、社内の資料に貼られたURLなど、影響の範囲が広いからです。必要だと考えた場合は、理由と影響の範囲を書いて、経営者やサイトの責任者の承認を別に取ります。承認が取れるまでは、ページを残したまま、どちらを主にするかの案だけを候補選定票に書いておきます。

データが少ない・公開から日が浅い・季節・関係の薄いクエリ

数字で判断しにくい場合の扱いを決めておきます。無理に判断すると、偶然の上下を原因と取り違えます。

データが少ない

表示やクリックが少ないページは、比べても差が偶然かどうか分かりません。【編集部の提案】そのようなページは、C保留にして観察を続けるか、数字ではなく内容の点検だけで判断します。誤った情報や読みにくさが内容から明らかなら、数字が少なくても直してかまいません。その場合は、数字の改善を目的にした修正とは書かず、内容の訂正として記録します。

公開から17日しかないサイト

【編集部の提案】架空の例として、サイトを公開してから17日しかたっていない場合を考えます。Search Consoleに数字があるのは最大でも17日分で、28日同士の比較はできません。この段階では、リライトの順番を数字で決めることはせず、ページの一覧と、主題・読者・問い合わせまでの道の点検を先に済ませます。数字は、どのページにどんなクエリで表示が出始めたかを書き留める程度に使い、28日分がそろってから比べ始めます。

季節の影響

問い合わせや検索が季節で動く事業では、直前の期間との比較だけでは、季節の動きと修正の影響を区別できません。前の年の同じ時期の数字が見られる場合は並べて書き、見られない場合はその旨を記録します。季節の影響は、確かめられるまでは原因と書かず、候補として持っておきます。

関係の薄いクエリ

表示回数の多いページでも、表示されているクエリが事業と関係が薄い場合、そのクエリでのクリックを増やす書き直しは、問い合わせにつながりにくいと考えられます。架空の例のP6がこれに当たります。関係の薄いクエリで表示されていること自体は問題ではないので、書き直しの対象から外し、D維持にします。

7日後と28日後に、同じ条件と受付の記録で見直す

【公式情報】Search Consoleでは、期間・クエリ・デバイスなどについて、2つの条件を並べて比べられます(出典4)。

【編集部の提案】修正を反映した日を基準に、7日後と28日後に見直しの予定を入れます。架空の例では、P1の修正を10月15日に反映したとして、7日後の10月22日と、28日後の11月12日に見直します。見直す日に暫定と表示されている日があれば、確定するまで効果の判定を待ちます。

修正した日、7日後、28日後の3つの時点に分けて確かめることと、問い合わせの段を案内のクリックから商談まで6つ順に並べた説明図
図:修正の後、7日後と28日後に見直す(Akatsuki編集部作成)図を拡大して見る

図の内容:上の線に「修正した日」「7日後」「28日後」の3つの時点を並べています。修正した日は「旧本文を保存」「1つの修正」「変更を記録」、7日後は「反映を確かめる」「表示とフォーム」「効果判定は保留」、28日後は「同じ条件で比べる」「問い合わせの段ごとに」「続ける・止める・再診断」と書いています。下には問い合わせの段として「1 案内のクリック」「2 送信のイベント」「3 サーバーの受付」「4 受信箱に到着」「5 有効の判定」「6 商談」を順に並べ、段ごとに分母が違うことを注記しています。ほかの注記に、誤った案内や急な低下は見直しの日を待たずに担当へ回すこと、修正の後に増えても修正が原因とは言い切らないこと、暫定の日があれば確定するまで効果の判定を待つことが書かれています。図に日付や数値は入っていません。

7日後に見ること

7日後に保留するのは、効果の判定です。修正が反映されているか、表示が崩れていないか、問い合わせのフォームが動くかを確かめる日にします。数字は、同じ長さの修正前の7日と並べて書き写しますが、7日分では偶然の上下が大きいため、効果があったかどうかの判定には使いません。

ただし、保留するのは効果の判定だけです。修正の後にクリックが急に大きく下がった、料金を誤解した問い合わせが届いた、フォームが送れないといった異常や誤った案内に気づいた場合は、7日後や28日後を待たずに、その日のうちに担当者へ回して確かめます。修正票の「元に戻す条件」に当てはまれば、旧本文に戻します。急な低下の原因の切り分けは、SEO順位・検索流入が落ちたときの確認手順で扱っています。

28日後に見ること

28日後は、修正前の28日と修正後の28日を、同じ検索タイプ・同じ端末の条件・同じページ単位で並べます。あわせて、受付の台帳で、同じ期間の問い合わせを次の段ごとに数えます。この例では対象や記録条件がそろわないため、段をまたぐ率は計算しません。率を出す場合は、同じ対象・期間・計測条件と分母の定義をそろえます。

  • 問い合わせへの案内(CTA)のクリック(計測していなければ未取得)
  • フォームの送信のイベント
  • サーバー側の受付の記録(取得していなければ未取得)
  • 受信箱に届いた件数
  • テストと重複を除き、担当者が有効と判定した新規の問い合わせ
  • 商談に進んだ件数(有効な新規のうちの件数)

どの段で数字が変わったかによって、確かめる担当が変わります。受信箱に届いた件数が送信のイベントより少ない場合は、検索ではなく受付の仕組みを先に確かめます。28日たっても、比べるのに十分な母数がそろうとは限りません。表示やクリック、問い合わせが少なければ、28日後も判定を保留し、次の28日を同じ条件で観察します。問い合わせの後の返信や引き継ぎで止まっている場合は、問い合わせの返信漏れを防ぐ管理手順の手順が役立ちます。

因果を言い切らない

修正の後にクリックや問い合わせが増えても、修正が原因だと言い切ることはできません。同じ期間に季節の動き、競合の変化、検索結果の見え方の変化、広告やSNSなど別の入口の変化があったかもしれないからです。比べる対照のページを用意していない場合は特に、「修正の後に増えた」と事実だけを書き、「修正のおかげで増えた」とは書きません。続けるかどうかは、修正の前に決めた条件と照らして判断します。

架空の3業態ケース

説明のために作った架空の3つの会社で、判断の進め方を見ます。会社名、数字、日付はすべて仮のものです。

ケースX:地域のリフォーム会社、記事が30本ある

記事が30本あり、どれから直すか決められない状態でした。最初の30分で、問い合わせに近いページ(料金、施工の流れ、対応地域)と、検索から人が来ているページから10本を選びました。その中で、対応地域のページに、現在は受け付けていない地域が載っていることが分かりました。これはリライトではなく訂正として、その日のうちに担当者が直しました。残る9本のうち、料金のページは表示回数がほかより多く、問い合わせに近い主題で、冒頭に費用の考え方が書かれていなかったため、A今直すにしました。ほかの8本はBからDに分け、BとCは見直しの日を決めました。

ケースY:法人向けの研修会社、検索と問い合わせを分けて見る

研修の紹介のページが、検索のクリックは多いのに問い合わせが少ないように見えていました。調べると、問い合わせをGA4のイベントの数で数えており、重複とテストの送信が含まれていました。台帳の段ごとに数え直すと、問題は件数の少なさより、問い合わせの元のページを記録していないことでした。この会社は、リライトの前に、社内の台帳へ入口のページを書く欄を設け、分かった場合だけ書き、分からないものは「不明」と書くことにしました。検索の数字と問い合わせの件数をつなげて割り算することはしませんでした。

ケースZ:開業したばかりの写真スタジオ、数字が欠けている

サイトを公開してから日が浅く、Search Consoleに数字が出ているページは一部だけでした。数字が出ていないページを0と書いた一覧を作っていましたが、確かめると、そのうち2ページはまだ検索の数字を取得できていないだけでした。一覧を「0(取得済み)」と「未取得」に書き分け、数字での順番づけは28日分がそろうまで待つことにしました。その間は、撮影の料金と予約の流れのページについて、主題と予約までの道を点検し、予約の方法の説明が分かりにくい点を内容の修正として直しました。

登録なしで使える20項目の点検表

【編集部の提案】次の表は、この記事の内容をまとめた点検表です。登録や申し込みは必要ありません。表をコピーして、自社の点検に使ってください。ダウンロード用のファイルはありません。

SEOリライトの優先順位を決める20項目の点検表
番号確認すること確かめる場所当てはまらないときの対応
1候補のページを書き出し、30分で終わったのは候補と条件の書き出しだけだと分けたページの一覧分析が終わったと書かない
2誤った情報・動かないフォーム・壊れたリンク・改ざんの疑いを、リライトの候補から分けた候補のページ訂正の担当へその日のうちに回す
3一覧や記録に、個人の名前・連絡先・個人を特定できる情報を書いていない一覧と記録件数だけに書き直す
4ページごとに、主題を一文で書いたページの一覧書けないページは主題が混ざっていないか見る
5ページごとに、主に読んでほしい人と問い合わせまでの道を書いたページの一覧道がない場合はその旨を書く
6全ページの数字を、同じ期間・同じ検索タイプ・同じ端末の条件で書き写した検索パフォーマンスのフィルタ条件をそろえて書き直す
7ページ単位で見たかクエリ単位で見たかを書き、ページの合計を全体の数字と合わせようとしていない記録集計の単位を書き足す
8暫定と表示されている日を、比較から外した日付のフィルタと画面の表示確定してから見直す
9確かめられなかった数字を0ではなく「未取得」と書き、ダウンロードした表の0は元の画面で確かめたページの一覧とレポートの画面「0(取得済み)」と「未取得」を書き分ける
10CTRをクリック数÷表示回数で計算し、計算が合っているかを確かめたページの一覧計算し直す
11母数の小さいページのCTRを、優先度の根拠にしていないページの一覧C保留にして観察する
12平均掲載順位を固定の順位、表示回数を検索の需要の数字として扱っていない記録記録の書き方を直す
13クエリを書き写し、読む人の意図とページの答え方のずれを書いたクエリのタブとページ10行ほど書き写す
14同じ主題のページの重複を確かめ、統合を独断で決めていないページの一覧候補選定票に案だけ書く
15直す前に、そのページで残す核を書き出した修正票自社にしかない情報を書く
16候補をA・B・C・Dに分け、事実と見立てを分けて理由を書いた候補選定票理由が書けないものはBにする
17最初に直すのは1ページ、1つの修正にした修正票修正を1つに絞る
18旧本文を保存し、URL・canonical・内部リンクを変えない範囲で頼んだ修正票保存してから修正する
19問い合わせを案内のクリック・送信のイベント・サーバーの受付・受信箱・有効の判定・商談の段ごとに数え、未判定を0にせず、検索のクリックと割り算していない受付の台帳段ごとに数え直し、未取得と未判定を書き分ける
207日後と28日後の見直しの日、判断する人、続ける・止める・再診断の条件を決めた修正票日付と担当と条件を書く

点検表の使い方

【編集部の提案】初めて使う日は、1から3で候補と急ぎの問題を分け、4と5で一覧を作ります。6から12で数字のそろえ方と読み方を確かめ、13から16で区分を決めます。17と18は修正を頼むときの約束、19と20は見直しの決まりです。確かめなかった番号は「確かめていない」と書き、当てはまらない番号と区別します。2つ目以降のページを直すときは、1・2・6・8・9・17を毎回確かめるだけでもかまいません。

候補選定票と修正票、最初の1週間の担当と期限

【編集部の提案】点検表とあわせて、候補選定票と修正票を使います。どちらも、表をコピーして空欄に書き込んで使います。

候補選定票(空欄の6列)

候補選定票(空欄の例・編集部の提案)
ページ事実(数字と条件)見立てリスク手間区分

事実の列には、見た期間・検索タイプ・集計の単位と、表示回数・クリック数を書きます。未取得の値は「未取得」と書きます。見立ての列には、意図とのずれや重複の可能性など、まだ確かめていない考えを書きます。リスクの列には、直したときに誤解や不具合が起きそうな点を、手間の列には修正にかかりそうな作業の大きさを書きます。区分の列にA・B・C・Dのどれかを書きます。

修正票(P1の完成例)

【編集部の提案】修正票は、事実と仮説を分けて書きます。次は、架空の会社がP1について実際に1枚を埋めた例です。料金の金額は書かず、料金を決める条件だけを内容として書いています。

修正票の完成例(架空の会社・P1)
項目記入例(架空)
対象のページP1 清掃の料金の目安と見積もりの条件
事実(数字と条件)直近28日(暫定の日を除く)・ウェブ・全端末・ページ単位で、表示2,000、クリック60。元の画面で確認済み。受付の時点でP1から来たと分かった有効な新規の問い合わせが3件
事実(ページの中身)料金を決める条件の説明が、5つ目の見出しの下にある。冒頭の段落は会社の紹介
仮説(まだ確かめていない)料金の目安を知りたい人が、最初の画面で答えを見つけられず、条件の説明まで読まずに離れている可能性がある
選んだ理由問い合わせに近く、ずれが冒頭の1段落で直せる。表示が多いことだけを理由にしていない
修正の前冒頭は、地域の事務所を支えてきたという会社の紹介の段落
修正の後冒頭に、料金は清掃する広さ・頻度・作業の内容・作業の時間帯で決まり、正確な金額は現地の確認の後に見積もること、見積もりの相談に必要な情報を置く
守る料金の条件料金を決める4つの条件と、現地の確認の後に見積もるという決まり。金額の数字は新しく書き加えない
削らない情報対応できない作業の説明、相談の窓口へのリンク、会社の紹介(冒頭から2段落目へ移す)
変えないことURL、canonical、ほかのページからのリンク、タイトル、ほかの見出し
旧本文の保存管理画面の版の履歴の番号を書く
修正する人・確認する人Web担当が修正し、料金の条件の書き方は営業の責任者が反映の前に確認する
修正と反映10月15日(木)の朝に公開し、同じ日に反映を確認
7日の比較修正前10月8日(木)〜10月14日(水)と、修正後10月15日(木)〜10月21日(水)。10月22日に反映と不具合を確かめ、効果の判定は保留
28日の比較修正前9月17日(木)〜10月14日(水)と、修正後10月15日(木)〜11月11日(水)。11月12日に見直し、暫定の日があれば確定まで待つ
元に戻す条件冒頭の説明を固定の金額と受け取った相談が届いた、または表示が崩れた場合は、28日を待たずに旧本文へ戻し、理由を記録する
判定を保留する条件修正後の表示やクリックが少なく修正前と比べられない場合、または同じ期間に別の大きな変化があった場合は、続ける・戻すを決めずに観察を続ける

この例では、朝のうちに反映を確かめたため、修正した日を修正後の期間に含めています。反映が午後になった場合や、反映を確かめられたのが翌日以降になった場合は、反映を確かめた日から修正後の期間を数え、修正前の期間も同じ日数だけずらします。曜日の並びがそろうように、どちらの期間も同じ曜日から始めます。

同じ票をP3(表示20回・クリック2回)で作ると、修正の後に比べられる差が出にくいため、判定の欄には最初から「保留(母数が小さい)」と書きます。そのうえで、数字の改善を目的にせず、内容の訂正として直す必要があるかだけを決めます。

最初の1週間の担当と期限

【編集部の提案】最初の1週間は、次のように担当と期限を決めます。日付は、点検の作業を始めた日を1日目とする相対の日で書いています。修正の後の7日・28日の見直しは、この1週間の数え方とは別に、修正を反映した日から数えます。上の完成例では、作業の5日目に当たる日が10月15日で、見直しは10月22日と11月12日です。

  1. 1日目:経営者またはWebの責任者が、点検表の1から5を済ませ、候補のページを決める
  2. 2日目:Web担当が、6から12で数字をそろえて書き写し、候補選定票の事実の列を埋める
  3. 3日目:営業の担当とWeb担当が一緒に、13から16で意図・重複・残す核を確かめ、区分を決める
  4. 4日目:責任者が、最初に直す1ページと1つの修正を決め、修正票を作る
  5. 5日目:Web担当が旧本文を保存してから修正し、変更の記録を書く
  6. 6日目から7日目:修正したページの表示とフォームの動きを確かめ、見直しの日を予定表に入れる。反映を確かめられた日が予定より遅れた場合は、実際に反映を確かめた日と、元の予定の日の両方を記録し、見直しの日をずらす

続ける・止める・再診断

修正の前に、28日後の見直しで何を見て決めるかを書いておきます。決めた条件は、修正の後に変えないようにします。

  • 続ける:表示やクリックが修正前より大きく下がっておらず、受付の段に問題がない。次の1ページの修正に進む
  • 止める(元に戻す):修正の後に誤解を招く問い合わせが届いた、表示が崩れた、問い合わせの段で明らかな悪化があり原因が修正にあると考えられる。保存した旧本文に戻し、理由を記録する
  • 再診断:表示やクリックが大きく下がった、または同じ時期に別の変化があって判断できない。SEO順位・検索流入が落ちたときの確認手順で原因の候補を確かめる

どの程度の変化を「大きい」とするかは、サイトごとに普段の上下の幅が違うため、一般的な基準はありません。修正の前に、過去の28日ごとの数字を見て、自社で決めておきます。

リライトの順番と判断の数字を、一緒に整理したいとき

Akatsukiのマーケティング相談では、広告・ホームページ・Googleマップ・SNS・AI活用の悩みを伺い、止まっている場所、次に試すことと理由、確かめる数字を一緒に整理します。

マーケティング相談のページを見る

あわせて見る:広告・Web改善の支援

あわせて見る:店舗集客の支援

例外の扱い

この記事の手順がそのまま当てはまらない場合があります。よくある例外と扱い方を書きます。

新しく公開したページ

公開したばかりのページは、数字がそろうまでリライトの候補にしません。内容の誤りや導線の不具合は訂正として直し、数字での判断は28日分がそろってからにします。

すでに上位に表示されているページ

平均掲載順位が高いページを、さらに上げようとして大きく書き直すと、今の読者に役立っている部分を削ってしまうことがあります。意図とのずれが具体的に書けない場合は、D維持にします。

データがない、または取得できない

Search Consoleの権限がない、プロパティが登録されていないなど、数字を取得できない場合は、まず取得できる状態にすることを先にします。それまでは、内容の点検だけで判断し、数字の欄は「未取得」と書きます。

修正がまだ反映されていない

修正したのに、ページの表示が変わっていない場合があります。公開の操作の漏れや、表示の一時的な保存(キャッシュ)が原因のこともあります。反映を確かめるまでは、見直しの期間を始めません。

1つのクエリに複数のページが表示される

同じクエリで自社の複数のページが入れ替わりに表示されている場合は、どちらを主にするかを決めてから直します。統合や転送が必要だと考えた場合は、別の承認として扱います。

需要が変わった

サービスの内容を変えた、扱いをやめた、季節の需要が終わったなど、事業の側で変化があった場合は、検索の数字より先に、ページの主題そのものが今の事業に合っているかを見直します。

よくある質問

Q. 全ページを一度にリライトしたほうが早くないですか

全ページを一度に直すと、数字が動いたときに、どのページのどの変更の影響か分からなくなります。また、誤った書き直しを元に戻すのも大変です。1ページに1つの修正を、見直しをはさんで進めるほうが、結果として判断が早くなります。

Q. CTRが低いページから直せばよいですか

CTRだけで順番を決めることはおすすめしません。母数の大きさ、事業の読者が来ているか、意図とのずれが具体的に書けるかを一緒に見ます。表示があるのにクリックが少ない理由の点検は、サーチコンソールで表示されるのにクリックされないときの原因と改善手順で扱っています。

Q. 掲載順位が11位から20位くらいのページを直すと効果が出やすいと聞きました

特定の順位の範囲を直すと効果が出やすいという決まりは、この記事では扱いません。順位の範囲だけで候補を選ばず、意図や事業との関係を一緒に見てください。

Q. 問い合わせ率は、検索のクリック数で割って計算してよいですか

Search Consoleのクリック、GA4のセッション、受付の台帳の件数は、それぞれ数えているものが違うため、割り算して1つの率にはしません。計測と受付の照合は、GA4の問い合わせコンバージョンが受付件数と合わないときに確かめる順番で扱っています。

まとめ:今日の1手は、急ぎの訂正を分けて、候補を10本書き出すこと

記事が複数ある会社がどれから直すかは、次の順番で決めます。急ぎの訂正を先に分け、残りのページの主題と読者と問い合わせまでの道を書き、Search Consoleの数字を同じ条件でそろえ、未取得を0と書かず、母数と意図と事業との関係を見てA・B・C・Dに分けます。最初に直すのは1ページ、1つの修正だけにし、旧本文を保存して、7日後と28日後に同じ条件で見直します。修正の後に数字が増えても、修正が原因だと言い切らず、修正の前に決めた条件で続ける・止める・再診断を判断します。

今日の1手は、30分の時間を取り、問い合わせに近いページと検索から人が来ているページから10本を書き出して、誤った情報や動かないフォームがないかを確かめることです。数字の書き写しと区分は、その次の日からで間に合います。

点検表と候補選定票で確かめても、どのページから直すか、何を判断の数字にするかを決めきれない場合は、Akatsukiの無料マーケティング相談で、止まっている場所、次に試す1つ、効いたかを確かめる数字を一緒に整理し、相談の内容を1枚のメモにまとめることができます。申し込みは公式サイトのお問い合わせフォームで受け付けています。相談の範囲や進め方は、相談のページの案内をご確認ください。Web改善の支援の全体は、Web改善のサービスにまとめています。

ホームページと広告の改善の進め方の全体は、問い合わせを増やすWeb改善ガイドでもまとめています。

今日やること

  1. 30分を取り、問い合わせに近いページと検索から人が来ているページから10本を書き出し、誤った情報や動かないフォームがないかを確かめる
  2. 候補のページのSearch Consoleの数字を、同じ期間・同じ検索タイプ・ページ単位で書き写し、確かめられなかった値を「未取得」と書く
  3. 候補選定票でA・B・C・Dに分け、Aから1ページと1つの修正を選び、旧本文を保存してから修正票を作る

出典・編集方針

  • この記事の手順、急ぎの訂正とリライトの分け方、ページの一覧の項目、数字のそろえ方と未取得の書き方、A・B・C・Dの区分、1ページに1つの修正、修正票の約束、7日後と28日後の見直し、例外の扱い、20項目の点検表、候補選定票、修正票は、Akatsuki編集部の実務提案です。特定の会社で効果を測った結果ではなく、検索の順位やクリック、問い合わせが増えることを約束するものではありません。
  • 事務所の清掃を請け負う会社の6ページ(P1〜P6)、表示回数・クリック数・CTR、問い合わせの段ごとの件数と有効の判定、架空の会社X・Y・Z、公開から17日のサイト、条件の記録の1行、修正票の完成例(料金の金額は含まない)、本文の日付・曜日と見直しの日は、説明のために作った架空の例と仮の値です。実在の会社の数字や事例ではなく、業種の平均的な数字や目安でもありません。
  • 冒頭の写真風の画像は生成AIで作成したイメージで、実在の会社や実際の画面ではありません。本文中の図版3点は、Akatsuki編集部が文字と図形で作成した説明図です。
  • キーワードの検索の需要、特定の順位の範囲や閾値、Googleの評価の仕組み、法令に関する判断は扱っていません。本文の「出典1」などの番号は下の一次情報の番号に対応し、内容は確認日の時点のものです。提供元のヘルプや案内は更新されることがあり、実際に操作するときは、その時点の案内と自社の画面を確かめてください。この記事は、実際の会社のサイトのSearch Consoleの数字を点検したものではありません。

一次情報(外部サイト)

記事の作り方と訂正の方針は編集方針にまとめています。

執筆

Akatsuki編集部 株式会社Akatsukiの編集担当です。店舗集客、広告・Web改善、AI活用について、判断に役立つ考え方と確認項目を届けます。

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どこで止まっているか、
一緒に確かめます。

20項目の点検表と候補選定票で確かめても、どのページから直すか、何を判断の数字にするかを決めきれない点が残った場合は、点検表の結果や候補のページの数字(問い合わせをくれた人の名前や連絡先などの個人情報は除いてください)をお知らせください。修正の優先順位と次に行う1つの作業を一緒に整理します。